はじめに
とんでもなく久しぶりの更新になってしまいました。
ブログ書きたいな~という気持ちはずっとあり、下書きもちょこちょこためていたのですが、どうもまとまらず。今回やっと更新にこぎつけられました…!勢いって大事(小声)
ずばり今回のテーマは、昨年12月発売「少年隊 35th Anniversary BEST(限定盤)」に収録されている、3つの「未発表曲」。
限定盤の中でも特別感があって大好きな3曲について、感想など書いていきたいと思います。
Because
(作曲:船越敬司 作曲:飯田建彦 編曲:井上鑑 コーラスアレンジ:吉川智子 from AMAZONS)
この曲は緩急と抑揚が普通の曲よりもかなり大きくつけられていて、J-POPっぽくないところが好きです。
まずはなんといってもこの、壮大な物語の始まりを思わせるイントロが印象的。
オーケストラ感たっぷりな曲が似合うのが、舞台の似合う少年隊の強みですね。
錦織さんの歌い出しの、厚みのあるたっぷりとした響きが耳にやさしい。
Aメロはまるまる錦織さんが担当していて、イントロとAメロでじっくり時間をかけて物語に入り込める感じ。
Bメロの東山さんパートは、入りのテンションは少し抑え気味。短期集中とでもいいましょうか、一気にサビに向けて盛り上がります。
そしてサビは植草さんの甘い甘い声が存分に味わえます。A,Bメロとは打って変わって音域が高いから、ハッとさせられる。植草さんの声の伸びは聴いていて本当に気持ちがいいですよね…!
サビの勢いそのままに駆け抜ける間奏。刻まれている三連符がなんだか心地良いです。
2番に入るとまた、錦織さんの歌声とともにしっとりと落ち着きます。
贔屓目ですが、わたしはここからの東山さんパートが本当に大好きで。
「誤解の糸 ほどきもせずに ためらいの罪は むしろ僕だね」
出ました、東山さんの”タ行”~~!!!そして、東山さんが高音を歌うとき独特の、鼻にかかった感じがめいっぱい味わえるのも好きポイント。
そしてBメロへ。植草さんの語尾をそっと優しく置くような歌い方がいいなあと、いつも思います。「背伸びしてた夜を」の「を」、「君だけ」の「け」とかね。
『君だけに』の歌い出しにも共通する、植草さんらしさがよくわかる歌い方です。
2番サビで、ようやくユニゾンです!実はここまではすべてソロパートの入れ替わりのみ。ためてためて、やっと!という感じです。焦らすね~!
サビのあとは間髪入れずに、Cメロ突入。ラストに向けての転調がたまりません。
「シルエット ふたり重なる」という歌詞のドラマと、完璧にリンクしてる。感動のラストです!
最後まで聴いたあとの充実感が、映画を観た後みたい。アウトロはまるで映画のエンドロールです。Because、超大作でした…!!! もちろん評価は☆5です。
GATE
(作詞:松井五郎 作曲:桑原秀明 編曲:鈴木Daichi秀行 コーラスアレンジ:岩田雅之)
発表当初、「アニソンっぽい!」と話題になりました。ほんとうにそう思います!アニメの主題歌になる予定だったけど、諸事情でお蔵入り…とかありそうですよね。
わたしは先日、「刑事7人」でSAT隊員姿の天樹さんを観た時、脳裏にこの曲がよぎりました。戦ってそうだからですかね(?)
歌い出しがひとりひとりの歌い継ぎなのが、アニメのキャラクター紹介のような感じがしません…?そんでもってまたまた贔屓目ですが、「崩れたビルのサーチライト」の「ライト」の部分が若干吐息交じりに聞こえるのが好きです。
サビは特にですが、この曲はバックコーラスの存在感がすごい。みんな大好き『The longest night』にも似た厚みを感じます。個人的にサビ終わりのsus4のコーラス(?)がめちゃくちゃ好みです。うまく言語化できないけど、解決してスカッとする感じが…
ずっと不思議に思っていること。1番の植草さんの「瓦礫に咲く花が」と、2番の東山さんの「心臓の音だけ」って、たぶん同じ音程なんだけど、植草さんはメジャー、東山さんはマイナーに聴こえるんですよ!!わたしだけかもしれないんですが。
この曲を聴いてると、間奏でアクロバットしてる3人が目に浮かびます。『情熱の一夜』みたいなヘッドセットで歌って欲しい~!
この曲をイヤホンで聴きながら歩くと、すごく自分が強くなった気になれるのでオススメです(?)
ビロードの闇に抱かれて
(作詞:山本成美 作曲:馬飼野康二 編曲:船山基紀 コーラスアレンジ:高尾直樹)
この曲、わたしの大本命です。初めて聴いたとき、耳から聴いた音楽に全身がやわらかく、それこそビロードのような上質な布に包まれるような感覚に感動しました。
東山さんの歌い出し…!!!!!Aメロぜんぶ使って、わたしの耳を溶かすおつもりですか。「グラスの氷を掻き回す」の「す」のため具合が好きすぎ。
歌詞からして、都会のど真ん中にある、夜景の綺麗な高層階に静かに佇む二人…みたいなシーンを連想します。「君」が「グラスの氷を掻き回す」傍らで、ロックグラスを傾ける東山さんが見えます…!
からの錦織さんパート「僕の僕のすべてを捧げたい All my life」… こんな歌詞を錦織さんが歌うとは。甘い… これはもう凶器に値します。
サビのユニゾンで、先述の包まれるような感覚がぶわーーっと全身に来る気がします。「もし君に出逢わなければ 僕が生まれてきた意味はないと そんな風に思えるんだ」ひとつひとつの言葉を大切にする、植草さんの歌い方が素敵。
「慌ててタクシーに乗り込んだ 君を不意に引き止めたくなる」
『EXCUSE』の真逆みたいなことが起きてますね… でも、「引き止めたくなる」だけで、実際には引き止めていないのかな。引き止められない理由があるのか、大人だから引き止めないのか。想像が広がります…
「愛は輝く星のように そこにあるのにいつもつかめない Shining blue」
この"Shining blue"って、何のことだと思いますか?答えはないかもしれないけど、ずっと考えているのに、自分なりの結論が出せなくて。
それから、「つかめない」の「い」が、めっちゃ東山さんだなあって思いました(語彙力)
サビに「ビロードの闇に抱かれて 開く二人だけの真実のトビラ」という歌詞がありますが、サビのサウンドの広がり方は、まさしく目の前の景色が開くようです。
「それ以上強がらないで 僕に何もかも委ねてもいいよ」さっきから錦織さんのパートの歌詞の甘さがすごい。歌割りを考えた方に金一封差し上げたいです。
「委ねてもいいよ」なのがいいなぁ。あくまで選択肢の一つだよ、みたいな感じが。相手を本当に大切に想っている印象を受けます。
この曲の歌詞は、言葉の選び方がやわらかく美しくて本当に好きです。疲れている時に聴くと、心にしみわたります。いい薬です!
おわりに
最後までお読み頂きありがとうございます。
忙しさにかまけてブログをサボっていたら、言葉の軽さに磨きがかかってしまいました… 少年隊の楽曲の魅力を、もっと相応しく言語化したいな。精進します。
ネタはそこそこありますので、また突然更新するかもしれませんし、しないかもしれません。(笑)それでは!