Where the Sun Rises

あなたのことを覚えておくために

『情熱の一夜』のここが好き

 はじめに

 

1999年6月23日リリース、少年隊23枚目のシングル『情熱の一夜』。

21年前の今頃、あなたは何をしていましたか?私はまだ、つかまり立ちもしてない赤ちゃんだったと思います(笑)

 

少年隊のファンになってから割と早い段階で音源を入手したこの曲については、いつか記事にしたい!とずっと思っていて、「Goodbye&Hello」のアルバムレビューの中でまとめようかなと思っていたのですが、それはしばらく先になりそうなので(笑)

発売日というこの機会によせて、この曲のここが好き!というポイントについて書いてみたいと思います。(今回も例にもれず主観が入りまくりです)

 

 

情熱の一夜 

(作詞:松井五郎 作曲・編曲:馬飼野康二

◎イントロ

 これから何が起こるのかな、と心をざわつかせるような出だし(なぜか私は鬱蒼としたジャングルを連想します)から、"Put your hands on me"って歌い出す直前のティンバレスのソロで一気にテンションが上がる感じが好きです。ティンバレスといえばラテン音楽に欠かせない楽器のひとつですね! そういえば、レッツゴーヤングで『SUMMERならサンバ』を各々楽器を持って歌唱した回があったと思うんですが、あれで錦織さんが叩いてたのがおそらくそのティンバレスだと思います。

ファンの方が某所にあげてくださっている歌番組の歌唱動画を観ると、"Put your hands on me and I'll show you"を植草さんが口ずさみながら踊ってるのがものすごく好き!そしてその時の伏し目がちな表情が、シンプルにかっこいい。

わたしはダンス全くできないし詳しくもないんですが、この曲の振付って、あんまりダンス上手くない人が踊るとただのファニーな動きになっちゃいそうな振りが多くないですか?少年隊(そしてバックのMA)はしっかりスタイリッシュだからすごい。

 

 

◎1番Aメロ~Bメロ

「唇の紅いSUNLIGHT TATOOに刻みたい」出たー!わたしは東山さんが歌うときのタ行の発音が好きなんです。「TATOOに刻みたい」この短いフレーズで3回も頂いてしまいました。ありがとうございます。(?)

「きりがない孤独なら キスで癒えるだろう」の、「♪癒えるだろぉ~~ぉ⤵︎」って最後にちょっと下がる感じが好きなんですが分かって頂けますか?(笑)

「過去は今夜で 散る薔薇になる」錦織さんの余裕?不敵?な歌い方と表情が好き。これぞ大人のアイドル。

「生まれ変わるために」オレンジ色のジャケットで歌ってる動画で、ここを歌う東山さんがなんとワンフレーズの間、ずっとカメラを見つめてるんですよ。珍しくないですか!?あ、こっち見た!どころか、見つめられた。まぁカットが切り替わる直前に首をクッと後ろにやるあの仕草をするんですけど、そこは通常運転(笑)

「涙の跡も 記憶の闇へ」植草さんのソロパートが一番最後にくる歌割りが好き。なんてったってこのあとにも植草さんの歌による大きな見せ場が待ち構えてますからね、これはその伏線?なんて。

「葬り去ればいい」サビに向けて盛り上がるところですが、「いい」で実は音程が下がってるのが面白い。いま試しに「葬り去ればいい~♪⤴︎」って適当に歌ってみたんですが、本来の下がる方がより大人っぽい感じがしました。

ここまでのフォーメーションは東山さんセンター。しかしセンターは固定でなく常に流動的で、誰が0番に立っても見劣りしない少年隊というグループの魅力が存分に生かされていると思っています。

 

 

◎サビ

 サビに入ると同時に錦織さんと東山さんのポジションが入れ替わりますが、その入れ替わりの間にその場でターンを決める植草さんにいつも目を奪われます。かっこいい。

「いま抱きしめて 永遠のNUDA さあ何もかも」とユニゾンできて「脱ぎすて」だけ錦織さんソロになるところに意表を突かれます。ドキッとする。

「ONE NIGHT PARADISE」のPARADISEの発音めちゃ好きなんです。PAのaが[æ](いわゆるcatのa)だったり、rが強めなあたりにAmerican Englishを感じます。(着眼点…?)

 

 

◎2番Aメロ~Bメロ~サビ

「まなざしに濡れるMOONLIGHT 夢を探すTONIGHT」錦織さんの声が、あ、あまい!

「ありふれた人生なんて 嘘で消せるだろう」なんといっても「♪じん゙~せいなんーて」!!脳みそがしびれます。植草さんと東山さんの歌声の組み合わせ、なんかいいな。しょうゆと砂糖を混ぜました!みたいな(???)実際混ぜるとおいしいですよね…

「未来はいつも流れ去る星 誰にもつかめない」「追いかけるだけ ただそれだけが 答えだと言うなら」1番では”過去”2番では”未来”、そして何度も繰り返されるサビは”いま”。なんだかすべてがつながった気がしました。

 

 

◎間奏~Cメロ~間奏

"Don't you know I'm in love? Do you know I'm in love?" 勝手にこれ東山さんの声だと思ってたんですが、合ってます?(急に自信をなくす人)

そしてお待ちかねのパートが!!!歌番組の映像だとここのパートに入る直前、錦織さんと東山さんが横にはけてステージ中央に向かって手を伸ばし、植草さんの独壇場みたいになるところが鳥肌ポイント。植草さんからただならぬオーラを感じます。「心の声が」「ほんとはどんな」の、音が大きく上がるところの歌い方が120%植草さんって感じで大好き。もちろん「♪見てたの~ぉか~あぁ~~」も!うまく説明できないんですが、「か」の伸ばすところが2音になってるところが好きです。

その後の「欲望の迷路~」が始まるまでの間奏になると、ファンクっぽさがより前面に出てきた気がします。わたしの好きなファンカラティー*1の要素を感じます…!

「見ているものそれはすべてYOU DON'T KNOW」のメロディー、作曲家の方ってこんなのどうやって思いつくのだろうと不思議でなりません。すごいなあ。

 

 

◎ラスサビ~アウトロ

 サビをもう一度繰り返してからの、転調!歌詞も変わり、いよいよクライマックスです。トランペットが暴れてる~!!

「今夜だけのPARADISE~」の裏で、ってもう私が何を言うかお分かりかもしれないんですが、 "Don't you know I'm in love? Until the sun goes down..."って歌ってる東山さんのパートがもうそれはそれは好きで。たまにある東山さんの一人で追いかける系のパート、大好物です。でも、「すべてあげるPARADISE」のPARADISEでハモる錦織さんと植草さんはもっと好き!

"ONE NIGHT PARADISE"を歌ってるのに"Until the sun goes down"っていうのは気になります。一夜じゃ飽き足らず…ということ?

アウトロの最後、一瞬のブレイクにボンゴ(たぶん…)がタタタタッてキメて終わるのが最高にかっこいい終わり方だと思います。最後まで走り抜ける感じがいい!

 

 

◎総評

 ありがたいことに、この曲のシングル盤にはオリジナル・カラオケの音源が入っています。1曲を通して音の層が厚く、ピアノが効いてるのは明確だし、ラテン音楽に欠かせない賑やかなパーカッションもしっかりがっつり鳴ってて、ボーカルがなくても聴いていて楽しい!こんなゴージャスな曲、やはり少年隊ならではなんじゃないかなと思います。

 

おわりに

 とうとう1曲で3000字超…ここまでお付き合いくださった方、本当にありがとうございます!何度も聴きながら書いていてすごく楽しかったです。改めてわたしはこの曲が好きなんだなあと感じさせられました。

 

それでは!

 

 

 

*1:Funk-a-Latina(造語。ファンク+ラテンを融合したジャンル)