Where the Sun Rises

あなたのことを覚えておくために

2024.2.5

 

※本記事は会報第3号のネタバレを含みますのでご注意ください

 

 

 

 

 

 

2024年2月5日、雪の降る午後に最後の会報を受け取りました。
今日この日が、私にとってはちょっとした区切りになると思ったので、これまで~今の気持ちを残しておこうと思って書いています。ただの日記。

 

封筒を開けてびっくり。表紙はてっきりDSのステージ写真だと思ったから(笑)
ラフな格好に、休日のお父さん…?と思いながら開いたら大当たり。朝のリラックスした姿なんて、アイドル誌みたいなコンセプトでくるのね。さすがはアイドル40年選手…

 

会報のDSの裏話を読んで思ったこと。
いちいちどの点がとは書きませんが、私があのショーを観て感じたことが、おおむね東山さんの意図したことに等しい、と答えをもらった気がして、嬉しくなりました。東山さんがこだわったポイントに、私はちゃんと気づけていたんだなって。

 

会報にも書いてあったし、リハーサル映像を観ても思ったのは、東山さんがめちゃくちゃ「演出家」だということ。エンドロールなら絶対「構成・演出 東山紀之」じゃん、と感じました。これって、違う場所で錦織さんや植草さんもやっていることで。離れていても、エンターテインメントのために仕事をする姿勢はやはり通ずるものがあるなと勝手に感銘を受けてます。
あとはやっぱり、「後輩を」じゃなくて、「自分を」演出してくれたのも嬉しい。自分が一番よく見える見せ方を、東山さんは知っている。

 

 

ここからは本当に私の日記です。自分の感情だらけ。

 

会報のラフな東山さんを見て、こんなお父さんがいたらいいのにな、って一瞬思いました。(リアル父ごめん)
そう、私と東山さんって親子ほど世代が違うんですよね。よく「なんでヒガシ(推し)なの?」って聞かれるけど、むしろ私も聞きたいくらい…
はっきり言って入口はビジュアルだったけど、ここまで好きになれたのは、内面的な部分がとても尊敬できる存在だったのが大きい。まぁ彼も人間なので、裏ではどんな顔か知りませんが、少なくとも表向きの東山さんにはすごく夢を見せてもらいました。それは恋愛感情とも少し違う気持ちで、むしろ恋愛感情の方が単純でわかりやすいのに…って悩むくらい、複雑な気持ち。これの方がよほど厄介だと気が付いたのでした。

 

そんなアイドルに夢を見すぎて、年明け1ヶ月間は大いに苦しみました。DSではあんなに素敵に歌って踊っていたのに。ここがこの世の楽園か…って思うくらい、溶けそうなくらい幸せだったのに。現実を受け入れられないってこういう事か、って今になって思う=受け入れられてきたってことなのかも。本当に1月半ばまでは、東山さんのことを考えない日がなかった。毎日のように「なんで東山さんが引退しなきゃいけないの?」って1日1回ペースでムカついたりして、今思えば命の母案件。これはまずいと思って、少年隊関係のことから距離をおくようにした途端、炊き出しの画像が出て、努力が無に帰したり(笑)やっぱりあの笑顔が好きだなとか思ったりして。

 

そこで、自分の中で決めた。会報を受け取ったら、一旦この気持ちには区切りがつくはず。その日を自分の中で一区切りの日にしようと思いました。
これが結構当たっていました。なんだか今はとても清々しい気持ち。後ろ向きな気持ちより、この人を好きで良かったなって思いが大きいです。

 

あと個人的にはタイミングもよかったと思っていて。20代前半、自分の好きなことのために時間を使える時期に東山さんのファンになれてラッキーだったし、すごく楽しかった。あの時の私、見る目があったね。高校生くらいが本当の青春だとしたら、2回目の青春というのかな。素敵な同担の皆さんと充実した時間が過ごせました。
あと、上京したのも大きい。これも自由が利く今だからこそできたこと。私が東京に来た理由の10%くらいは東山さんだったと思う。こないだSU社の前を通りがかって、普段ここにいるのかな…ってすーごい不思議な気持ちでした。東京って不思議。


去年の12月は、DSとともに駆け抜けた日々でした。DS本番はもちろんのこと、とりとめのないひとときでも、忘れられない、忘れたくない瞬間がいっぱい。帝国ホテル大阪に着いた時の高揚感とか。同担さんと朝まで語って、外に出た時のぼんやり明るい空の色とか。あとは12月26日、チケットなんてないのに、ただ同担さんと一緒にいたくて、溜池山王駅ANAインターコンチネンタルホテルまでダッシュしたあの夜のことを私はきっと忘れないと思います(笑)そしてこんな思い出のどれもこれも、東山さんのおかげで知り合えた大切な皆さんがいてこその記憶です。感謝の気持ち。

 

私がファンになった2019年以降は現場が多くなく、どうしても短期集中型ではあったけど、最後にこうして駆け抜けることができたのと、最後に歌って踊る姿を見納められたこと、そしてこんな風にDSの思い出を形にして届けていただけたおかげで、後悔のない清々しい気持ちになれているのだと思う。

 

私にとっての東山さんという存在が、少々大きくなりすぎた数ヶ月。それはそれで悪くなかったけど(笑)
これからは心の真ん中じゃなくて、奥の方にいてもらって、思い出したいときにだけ思い出しては心がきゅっとなるような、そんな存在になるのかなと思います。

今までとは違う人生が始まったばかりの東山さん。立場や仕事が変わっても、大切な家族や信頼できる人との穏やかな時間は侵されることがないことを祈るばかり。そしてどうか健康でいてほしい。(奥様を大切に…)
今日も東山さんは、ステージの上やカメラの前に立っていた時と変わらないルーティーンの中にいるのだろうか。そうだといいな。

体育の先生でもバスケ選手でもなく、アイドルになってくれて本当にありがとうございました。東山さんのファンになれて本当に幸せでした。わたしの永遠のアイドル!

※長文担降りブログみたいになってしまいましたが、降りるわけではないです(笑)

 

2023年『チョコレートドーナツ』レポ・感想まとめ②

はじめに

なんと、チョコドの感想をまとめきらないうちにディナーショーが始まって幕を下ろし、なんなら年が明けて自担が引退してしまいました。怒涛すぎる2023年末でしたね。

しかしチョコドのお話が途中のまま、DSの感想や引退お気持ちブログ()には進めませんのでこのまま続きを書きます。①に引き続き一個人のなんかごちゃごちゃいってるだけの感想です。中身のあるレポはそうありませんので悪しからず。

 

America the Beautiful

幕開き早々、美しい自由の女神が!初演時にはなかった演出、初日にはとっても驚きました。顔(というか頭)がとっても小さくて脚が長くて、ブロンドヘアが美しい女神。凛と立つその姿はほんの一瞬で見えなくなってしまうのに、なんて贅沢な東山紀之の使い方。

これはXにもポストしましたが、はけていく時もずっとトーチを掲げ続けたまま歩いていくのが見えて、板の上では当たり前なのかもしれないけれど、改めてプロ意識を感じました。

自由の女神アメリカという国の象徴的に美しく存在していて、曲調も明るい一方で、ネイティブ・アメリカンへの迫害がみてとれるのが苦しい。

 

客席から登場〜ルディの部屋

マルコがひとり待つアパートへ帰るルディ、なんと客席扉から登場します。これも初演時にはなかった演出。ひとりで虚しげにうつむき歩いてルディが印象に残っています。背中を丸めてるんでしょうが、それでも頭が小さく脚が長いのが隠しきれていない…超絶スタイルの持ち主。
部屋のドアを開けてマルコに接する時は、切り替えて明るく振舞おうとしているのがさらにつらい。そしてこの後マルコは再び家庭局へ連れていかれてしまいます。

 

キャリーとの諍い

再びマルコと暮らすために、ルディとポールは裁判所へ出向く日々。ルディはゲイバーのショーダンサーの仕事を辞める決意をする。いざそれを伝える時「(この仕事をしていると、親としての)評価が下がってしまうの」この言い方にルディの不器用さが滲み出ていたなと思う。自分たちの仕事のことを「評価が下がる」なんて言われたらキャリーみたいに激高したっておかしくはない。やがてキャリーはルディを抱きしめてくれますが、このシーンは本当にマイノリティの叫びが聞こえてきて苦しくなりました。

「(幸せそうな姿を)目の前にチラつかせて。私たちがどんな気持ちで見てたのか知ってるの?」
ルディはただ目の前のマルコを、ポールを愛していただけなんだけど、それが知らず知らずのうちにキャリーたちを傷つけていた。そんな残酷な事実をまざまざと感じさせられているルディとポールの表情が本当につらかった。

 

マルコの寝室〜ルディの悪夢

マルコに出会ってからはいつもまっすぐ突き進んできたルディが珍しく後ろ向きに、弱気になるところ。

「(ポールは)私に出会わなかったら、結婚していた時みたいに幸せに暮らせていたんじゃないかって…」というルディはきっと否定してほしいんだろうなって、わざとそういうこと言っちゃうんだろうなぁとか考えました。強く生きてるように見せてても本当は脆くて。でも、ポールにはその普段は隠してる無防備な部分も出せるような間柄になれたんだなぁって、ふたりの関係性に胸がじーんとなったな。

そしてポールはルディよりずっと若いけれど、とても包容力にあふれていました。ルディの生き方に感銘を受けて尊敬しているからこそ、言葉に説得力がある。ポールの言葉を聞いたルディの表情が柔らかくほぐれていくのが印象的でした。

「愛してるよ」「私もよ」というやりとりを経てポールがルディにキスする場面で、ポールがルディの顔にかかる髪を除けて頬に触れた時ルディが一瞬目を伏せていて…!安心しきった表情というのかな、なんでか分からないけどそれがすごく刺さったりしました。

ルディの悪夢の場面は初演と変わらず、穏やかな雰囲気から一気に不気味で怖い夢になってぞわーっとした。あとは、マルコの魔法のベッド(と勝手に呼んでる)の仕組みがなんとなくわかってきたので、ひたすら凝視してました。舞台装置を作る人って本当にすごいですね…

あと、大変しょうもないけど言わせていただくと、ルディにはズボン履いててほしかった…(初演は履いてたじゃん!)この後の電話のシーンとかも目のやり場に困り、自担に服着ててほしい派オタクの私は顔だけをずっと見てました。

 

裁判所にて

法廷での場面はどれも本当に心苦しくて…ランバート弁護士のあの嫌味ったらしい追い詰め方。

「普通と違うから、親になっちゃいけないの?私たちはただ家族のように暮らしたいだけよ!」(ニュアンス)とルディが叫び、ポールも我を忘れて大声でまくし立てるあたりは見ていてかなりしんどいものがありました。

 

Love Don't Live Here Anymore

かつての職場に戻ってきたルディにエミレオがかける言葉が、東山さんの引退を控えた状態で観ているからか、胸に刺さって仕方ありませんでした。「歌いたくて戻ってきたんだろう?あんたはあんたのままでいいんだよ」という台詞、曲解して申し訳ないのだけど、どうしても違うふうにもとらえてしまって。東山さんは東山さんのままでいてほしかった。ずっと。

歌うルディの姿は悲壮にあふれていて、でも歌声は力強くて。初演よりも心臓をぎゅっと掴まれるような迫り来る感じだった。

 

控訴裁判所〜マイヤーソン判事との対峙

控訴裁判所に少し遅れて現れたルディの「遅れてごめんなさい!ハリウッドクラブから車で送ってもらったんだけど、ハイウェイが渋滞してて…」という台詞。これからは大切な裁判だけど、ハリウッドクラブでの仕事が決まって本当に嬉しそうなのが、少し弾んだ声のトーンに現れていて愛おしかったですね…

裁判シーンははっきりいってとてもつらくて、目を逸らしたくなるほど。ウィルソンさんの「してやったり」な表情とか、マリアンナが死んだ目で発した一言だけで全てが決まってしまうところとか、終始飄々とした様子のウィズニング裁判長とか。

後にマイヤーソン判事が言う通り、「親には誰も勝てないの。世界中どの裁判でも同じ。あなたは生みの親ではありません」確かにそうなんだけどね。マルコのために最善を尽くしていたのはルディとポールなのに。まだ親になったことがない私が言うのもなんだけど、現代の「親ガチャ」とか「毒親」という概念についても考えてしまった。子供は親を選べない。

ルディがか細い声で「キング牧師は言ってた。人生で最も罪深いことは、正しいことだと知りつつ、そうしないこと」「私の声は、いつ届くのかしら」とマイヤーソン判事に問います。これにマイヤーソン判事が明確な答えを出さないまま、この場面が終わるのがまた、苦しさを増長させた気がした。

控訴裁判の前後だったと思いますが、ルディとの約束をずっと信じていたマルコがミルズ家庭局員に「ルディのことは忘れなさい!」と言い放たれるシーン。マルコは今までにないくらい抵抗しますが、ここのお芝居がトリプルキャストの三者三様で、時には感情が爆発して泣いてしまっていたり。何度観ても初めて観たときのようにつらくなりました。

 

ポールの語り〜I Shall Be Released

ポールが関係者へ宛てた手紙を読むように結末を語る場面。「凍死」という直接的なワード、初演にはなかったように思いますが、現実を改めて突きつけられて苦しくなった。この先何度裁判をしても、何がどうなってもルディとポールはマルコの笑顔を見ることができない。マルコはもう二度と帰ってこない。彼はルディがハリウッドクラブで歌うという夢を叶えた姿を見ることもできません。

この物語を通して私は「普通」ってなんだろうと考えるようになった。私は今までの人生「普通」になりたくて頑張ってきたところが結構あるので…「普通」の人も、そうでない人も、みんなが幸せになれる方法はないのかと。答えのない綺麗事かもしれないけれど、これからも考えます。

そして最後のルディの歌唱、これには心を打たれた。客席の至る所からすすり泣きが聞こえました。上から目線みたい+無粋で申し訳ないですが、東山さんはテクニック的に相当お歌を練習されたんだろうなと思った(もちろんこの曲に限りませんが)。その努力に魂がのって、人の心に響く歌ってこういう事なんだなと思わされました。東山さんの歌でこういう気持ちになるとは思わなかったです。いい意味で裏切られたな。

歌い終わったルディは舞台の奥の方、光の中へ消えていくのですが、私はその後ろ姿が本当に忘れられないです。これはルディというよりも「役者・東山紀之」への感情になっちゃうんですけど、あんなに「行かないで」と思ったことはなかった。ただ拍手して見送るしかできないんだけれど。

 

カーテンコール

実際ご覧になった方はお分かりになると思うのですが、高畑淳子さんのご挨拶から劇場全体の空気が一気に明るく変わるのが魔法みたいでよかったです。彼女の存在がこの舞台には必要不可欠だったと思う。

それから東山さんのお辞儀が、プリンセスみたいでした。最後までルディなのね…!!!
調べたらあの形のお辞儀を指す言葉に「カーテシー」というのがあるらしいです(ひとつ賢くなった!)。

カーテシー - Wikipedia

違うステージでは「帝王・東山紀之」に、かたやこの舞台ではまるでプリンセスのようなルディにもなれるあのひと、強すぎる。いいものを見せて頂きました。(あとでパンフを読んでいたら、宮本亜門さんから「ディズニープリンセスみたいに」と演技指導された場面があったようで。全てが繋がった感がありました)

カテコではその日のマルコ役さんが自由にはっちゃけていてとても可愛かったです。「ありがとうー!」と叫んでくれたり、ずっきゅん(?)ポーズしてくれたり。3人ともみんな大物スターの感がありました。そしてそれをカンパニーの皆さんが後ろで見守り、東山さんは時に仰け反って笑い…あたたかい空気が流れていてよかったな。

基本的に東山さんは周りをたてるスタイルで、岡本くんがわざわざ東山さんの背中を押して前に出してくれるほどでした。岡本くんナイス!

大千秋楽(だったと思う)では一歩前に出る時、オーケストラピットを潰して作ってあるスペースと元々の舞台の境目に少し段差?があったようなんですが、それをぴょんと飛び越えて前に出るさまが大変キュート。三方礼をしてくれたのですがその姿はルディから東山紀之さんになってました…

原作ものだからか、ご自身が置かれてる状況からか、どの回でもカテコでのご挨拶はなかった様子ですが、ポールの言葉を借りるなら、「ハッピーエンド」にするためにはかえってそれも必要な要素だったのかも。

 

おわりに

舞台の感想というかただの東山さんファンの振り返りになってしまいましたが、ここまでお読みくださりありがとうございました。

東山さんが「最後の舞台」という覚悟をもって臨んだこの作品、劇場でしっかりと見届けることができて良かったです。9月の引退表明以降、一般販売で追いチケットもして、一つの作品をこんなに何度も観たのは初めてでした。1回1回が大切な思い出。

2階席で観た大阪公演で、満員総立ちの客席を見上げる東山さんの切れ長の瞳がキラキラしてたこと、忘れられない瞬間のひとつです。舞台に立つお仕事を選んでくれて、続けてくれたことの重みを感じた瞬間でもありました。なんか今でも思い出すと泣きそうになる。

ルディとの、東山さんとのお別れは「暫定的」と思っていてもいいかな。

 

2023年『チョコレートドーナツ』レポ・感想まとめ①

 

はじめに

ご覧いただきありがとうございます。

「今年のブログ、今年のうちに」ということで、先月11/23に大千秋楽を迎えた舞台『チョコレートドーナツ』のレポ、感想を記してみます。
毎度のことですがまとまってはいないです…一個人の感じたことを適当に書いていきます。中身のあるレポはそんなにないです。(ハードル下げたいのバレバレ)
印象に残った人や場面をピックアップして書いていこうかな。順番は多少前後してるかも。長くなるのでこの記事では1幕までです。

 

幕開け~岡本ポールの印象

この物語の幕開けは、初演同様ポールのモノローグから始まります。
岡本圭人さん演じるポール。ルディとマルコに出会い、愛に嘘をつかず生きていきたい自分と、仕事をする上で社会的立場を守りたい自分との間での葛藤が見て取れた。
彼はまだ若く、ルディとはいわゆる「歳の差」カップルだけれど、若い分良い意味で諦めが悪いというか、必死にもがく姿がよかった。
それからルディをうまく諫めていて、ルディの扱いがうまいなぁとも思っちゃった。「(自分自身について)話すようなことは何もないわ」というルディに「僕からのリクエストだったら!?」とお願いしたらルディはご機嫌で歌ってくれるんだもんね…ポール、分かってるわ…
ただ、ルディとマルコと3人で楽しく過ごしてるときに「別れた妻と子供は今頃…」なんて口に出してしまうのは、ルディの気持ちを思うとね…ハロウィンパーティーでの喧嘩でも、ルディが「私たちはただの穴埋めにすぎないのね」みたいなこと言ってましたが、そう解釈されても仕方ないというか。ルディに負けず劣らず正直で、そしてちょっと不器用なところもあるんだなと感じました。

裁判で熱弁をふるうポールはやっぱりかっこよかったし、ルディもそのたびに惚れ直してるんじゃないかな、なんて想像しながら観てました。

 

Come To Me(ショーシーン)

初演と同じ衣装、ということは、激深スリット+ガーターストッキングの再来…!!!
美しいドレス姿と上腕二頭筋と、視覚的情報量多すぎてすごい。
濃いつけまつげに赤リップのメイクも大好きで、先日のFC動画でメイク風景が観られて大歓喜です。舞台の時はあまり見えなかったけど、カットクリースまでしっかり描かれていてひとり感動しておりました。
ポールをロックオンしてジリジリ迫ってくる場面のルディがとても妖艶で、ロックオンされたポールはまるで雷にうたれたみたいな表情だったのが記憶に残っています。

 

ルディの部屋にて

笑いを誘うシーンが多くて、結構客席もクスクス笑ってた。
ルディの「おとり捜査かと思ったわ」で天樹さんが脳裏をよぎってじわじわくるなどした。
あとXにもポストしたのですが、初日には家賃の取り立ての場面で棚から取り出したお札がパラパラ~と床に落ちるハプニングが。「ああぁぁ💦」とあわてて拾うルディがかわいかったですね。

 

Bad Girl

連れていかれたマルコのことが気になってか、キャリー先生のありがたいご指導も聞かず、お稽古に身の入らないルディ。

ポールが来てはけていくキャリーちゃんが「ステーキぐらい奢ってよ!Tボーンのやつぅ!!」とプリプリしていて可愛いなぁといつも思ってました。

みんな稽古着なのにひとりだけフル衣装(帽子まで…)のルディに、演出サイドの意図を感じた(笑)あの肉体美は見せなきゃもったいないよな。
でも生着替え(?)は目のやり場に困っちゃうな。。私の観劇時はほぼ毎回、客席から「息をのむ」のお手本みたいなのが聞こえてきました。

 

ルディ自己紹介ソング

Fキーのブルースにのせて、ポールに自らの身の上を明かす歌。(タイトル不明のため「自己紹介ソング」と勝手に呼んでますが…)ピアノを弾くエミレオとの最初のアイコンタクトも素敵でした。

ピアノの上であんな動いたり開脚したりしながらあれだけ安定した生歌が歌えるって、どういう人…鍛えられた腹筋と体幹のなせる業でしょうか。
個人的には、この曲に東山さんの歌い方の癖の全てが詰まってる気がしていて。がなりやしゃくり(?)が特徴的でいて、ビブラートはなし。最後の「あとはふたりきりで~♪」なんてめちゃくちゃ東山紀之なんだよなぁ。何度聴いてもまた聴きたくなる曲。

 

暫定的緊急監護権

暫定的緊急監護権を得るために奔走するポール。ルディに同棲をもちかける場面でのルディの「耳鳴りがしたみた~い」、そして「暫定的に、住んであ・げ・る♡」は私の中で伝説の台詞となりました(?)東山紀之のオタクとしては、彼のぶりっこを引き出してくれたこの物語とルディというお役に感謝しかない。

服役中のマルコの母・マリアンナに面会する場面では、彼女を責めるでもなく「大変だったのね」と声をかけられるルディの心優しさに毎回心が揺さぶられる思いでした。

 

Come To Me(デモテープ録音)~ベット・ミドラー

この曲はキーが東山さん本来の歌声に合っていて、耳に心地よい低音を聴きながらとろけそうになっている私でした。これから迎えるDSに向けて「覚悟しなきゃ…」と思うなど。

ベット・ミドラーを真似て手をクルクルするルディがまりゑミドラーとリンクしてるのがなんかよかった。
「くだらない冗談もたくさん言うのよ」の時のまりゑミドラーの「え!」みたいな表情が最高でした。

 

マルコとの幸せな時間

マルコが浮浪者にお花を手渡したときに「なんて優しい子なの」と言いたげに抱きしめるルディが愛おしい。

まりゑさんのお歌が本当に素敵で。。大千秋楽の時は感極まっているようでしたがその表情もまたとても美しく、いつもこの場面がくるのが楽しみでした。

 

魔法の少年マルコ

ポール宅のマルコのお部屋で、マルコが「おうち」に嬉し泣きする場面。涙するマルコを抱きしめつつポールと目を合わせるルディに愛を感じたな。
(なお相変わらず夜ドーナツ禁止党・過激派のルディ)

マルコにお話を歌って聞かせるこの曲が私はとても大好きです。流れているオルゴールにのっかって歌い出すという演出もいい。
「パパがいてママがいて 妹のロラベルもいて」という家族構成はきっと、複雑な家庭環境で育ったルディの夢だったんだろうな、と思って聴いてました。

ロラベルのお人形をブンブンさせるルディにじわったけど、その後ロラベル人形を両手でそーっとベッドに寝かせてあげててなんかキュンとした。

 

ハロウィンパーティー

もとい、ハロウィンパーリー(by ウィルソンさん)に現れたルディが「花嫁のモーティシア。アダムスファミリーの!」と言い放ち客席から笑いが起きていた。初演の時ここ笑ってたっけ?
みんながまりゑさんの歌にのせて踊ってるところがいつも楽しそうで好きでした。なおルディは激怒していますが… マルコがノリノリでダンス上手なのと、絶対ダンス上手いはずの岡本ポールがちょっとぎこちないのがほほえましかった。

 

1幕終わり

ドタバタと楽屋へやってきたルディが、ピンク色が鮮やかなアイシャドウやリップを本当に塗っているのかは気になるところ。毎回目を皿にして観てましたが、照明が薄暗くてはっきりわからなかった。でも東山さんの動き的に多分本当に塗ってるかな。
家族と暮らす普段のルディから、思い切り華やかでファンシーなお衣装を身にまとうショーダンサーへ変身する過程が見られる、好きなシーンです。

 

I'll Never Love This Way Again

幸せについて歌うこの曲のあいだの、ルディの幸せそうな表情が美しい。「幸せそうな表情のプロ」の代表格が、宝塚とかいわゆる少女歌劇の娘役さんだと思うんですが、この時のルディにもそれに近しいものを感じた。(この例えが適切かはさておき)
ただ、ルディの自己紹介ソングの言葉を借りればこれも所詮「作り物の世界」なんだなって。
ワンコーラス目は頑張ってパフォーマンスするけど、「もう二度と会えなくても」と歌うときっとマルコを思って苦しくなってやりきれないんだろうな。ふと何かがプツンと切れたように現実に戻ってしまうルディを見ると胸が痛い。人間、ダメになる時は突然なるんですよね。

堪えきれなくなったルディはそのまま舞台をあとにしてしまう。なんと驚きの客席降り!!!PARCO劇場のP列で観劇した時は劇場の扉がわりと近かったこともあり、出ていく姿を間近で見ました。
特に大千秋楽は大きい劇場だったために舞台から客席扉までがとても遠く、間に合うよう猛スピードで客席の階段を駆け上がる東山さんにアスリート魂を感じた。その時履いてるのショー衣装のヒールですよね!?

初日はもちろんのこと、2回目の観劇時も客電がついたら周りの席からはどよめきが!「降りてきた…!」という驚きにザワザワしてました。

 

なんかとっちらかってますが、2幕の記事に続きます!

 

選べない、選ばない

 

日付変わってしまいましたが、11月19日は『EXCUSE』の発売日だったみたいです。

この曲を初めて聴いた時からしばらくはただただ意味がよく分からなくて、この男普通にクズじゃね?って思ってたんだけど、最近になってこの歌詞の表面的な意味だけじゃない複雑な背景を読み取ろうと、あれこれ考えるようになりました。

(わたしの超個人的解釈を長々と書くだけなので、そういうのいらない!って方はスルー推奨です)

 

逢えなくなればつらいけど

逢えなくなれば悔やむけど

EXCUSE EXCUSE EXCUSE

僕は君を選べない

まず曲の構造として最初にこれだけ聞かされると、続きが気になる!どうして選べないんだろうって。会えなくなるのがつらいなら、悔やむなら、選んだらいいじゃない?

 

彼女にないものを 君が持ってたそれだけで

思わず抱きしめた あの夜をEXCUSE

とても罪深い。わたしの倫理観では許すことができない。が、東山さんが歌うのは悪くない。(これぞ自担フィルター)

 

ときめいた気持ちに嘘はないけどせつなくて

さよなら切り出した わがままも ONLY EXCUSE  

この男は「彼女」ではない「君」にときめいてるけど、心は奪われきってないのか…と。いっそのことスパッと「君」に行ってしまえば、と思ったりする。「彼女」はこの男の二番手以下だって思い知らされて胸がズキっとする。

 

タクシーはまだつかまるだろう

君は背中を向けていいよ

なんだろう、ことが終わったからなのかあまりにもあっけなくて苦しい。

わたしの理解力がなさすぎて、「タクシーはまだつかまるだろうから、僕は勝手に帰る。君はもう見送らなくていいよ」なのか、「タクシーはまだつかまるだろうから、君はタクシーで帰りな、もういいよ」なのか定かではないんですが、後者だったらあまりにも冷たすぎて死んでしまう。

 

そうしてサビにいくわけですが。

彼女にないものを持っていても、ときめきを与えることができても選ばれない側の女性の気持ちを考えるとしんどすぎて。

 

君を抱いていてもいつも心の片隅で

彼女を気にしてた この僕を EXCUSE

これを歌う錦織さんが罪深すぎるな。錦織さんなら何してもいいよもう(?)

とはいえ本命と二番目以下の違いをまざまざと見せつけられる感じ。二番目以下はこんな風に心の片隅に居座れないんだから。

 

独り占めしたいと君に言われた瞬間に

こわくて瞳を伏せた 思い出もONLY EXCUSE

よくある言説として「女は一度そういう関係になったら本気になる」みたいなのがあるじゃないですか。さすがに実体験はないけど万が一そういう状況に置かれたらわたしも独り占めしたくなる側だと思う。が、男側からしたらそういうのがうっとうしいんでしょうね。そんな縛られる関係は求めていなさそう。

選ばれない側からしたらただただつらいよな。選ばないなら抱いたりすんなよって思う(はず)。あと個人的にはここが植草さんパートなのが刺さる。役者としても目の演技がとてもお上手な彼の、伏し目の表情が浮かんできます。

 

窓の向こう 星が流れる

今は涙で責めないでくれ

別に泣き落とししようとしてるわけじゃないと思いますけどね???都合がいいなぁ、そういうとこだぞって言いたくなる(誰目線)。きっとこの女性は本気でつらくて苦しくて泣いてるよ。

 

逢えなくたって 好きだから

逢えなくたって 想うから

EXCUSE EXCUSE EXCUSE

君は僕を選ばない

いつの間に「君は僕を選ばない」にすり替わっている!?ここまでの言い訳によって完璧に正当化してしまった感が強くないですか。二番目同士なら…とすら聞こえるもん。

 

情熱だけで乗り越えるには

僕らは 僕らは ずるくなりすぎたよ

情熱だけで乗り越えるとするなら、お互い今持てるものを捨ててでも一緒になる覚悟があるということなんでしょう。でもきっと大人になって、ずるくなってしまったから、本気の相手も二番目も捨てきれず曖昧なこの関係が続いてしまうってことかな…と、この時点では思う。

 

で、ラスサビなんですけど、東山さんがいわゆるフェイク担当ですね。(歌うまメンではなかった彼が…という感動はさておき)

「逢えなくなれば悔やむけど」のあとに東山さんが「そう言ってよ」って言うんですよ!これ「僕」の台詞なのか、はたまた「君」の台詞なのか、どちらとも取れるなということに気づいた。どちらが言っているにせよ、言ってほしい言葉をくれないということは、二人の間にはすれ違いや温度差がありそう。

 

君は僕を 僕は君を

選ばない

最終的にこうなるのは二番目どうしずるずるいくのか、もう切れてしまうのかは分からないけれど、なんとなくこの二人のクライマックスというか一番気持ちが盛り上がってたのは、一番最初だったのかなって思う。情がわいてくるとだめ、みたいな感じなのかな。

 

これを20代後半で歌う少年隊すごいなって思いました。少なくとも色気が20代のそれではない。キラキラしたアイドルを経て、大人の男性アイドルの方向性が今のように定まりきってない中、独自路線でこういうスタイルにもってこられたのは成功していると思う。結果論かもしれないけれど(残念ながら人気や売上はどんどん後輩に抜かれてく頃だったと思われるので…)。

『愛は続けることに意味がある』もテイストが近くて好きです。この曲の別アレンジバージョンも入ってますね。

今更読み返す勇気もないですが過去に記事にもしています。

『愛は続けることに意味がある』 - Where the Sun Rises

 

今回は本当に独り言のような記事でした。

いつも更新後、Xにポストもしますが、それもしていません。

もしもどこからかこの記事にたどり着いてくださった方がいたら、最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

 

 

『Polaris』アルバム所感とリリイベ振り返り

 

はじめに

ご覧いただきありがとうございます!

植草克秀さんのソロ活動として初のミニアルバム『Polaris』が発売されました。めでたい!

今回はその感想を、先日ららぽーと豊洲にて行われたリリースイベントの振り返りも交えつつまとめてみます。

当方素人であり、黒担の一個人の感想になりますので、悪しからず。

 

 

01.Polaris

スローバラードなタイトル曲。

『君だけに』を聴けば一発でわかることですが、バラード向きの甘くあたたかい歌声こそ他にない植草さんの強みだと個人的に思っていて、それが存分に発揮されてます。

最後から2番目の「強く手を握ろう」の「ろう」の声がちょっとハスキーで好き。

うまく説明できないですが、植草さんの歌の母音の部分が特に好きで。これぞ植草さんって感じじゃないですか!?この曲でいうと、サビ前の「答えはまだ そばにある」の「そばーぁにある」の部分とか。

あとは細かすぎて自分以外に伝わるか微妙ですが、植草さんはカ行をしっかり発音して歌われるので、ノックされる感じが耳に心地よいです。「悲しみも後悔も」とか。

リリイベではなんとタイトル曲にも関わらず披露はされませんでした(笑)BGMに合わせて全力の口パクをしてくれたのでOKです(?)

ただ楽曲の色的にリリイベ会場の晴天の下よりも、ディナーショーで聴かせてもらえたら、格別でしょうね…!(あれ、披露済みでしたっけ?)

 

02.SHOW&TIME

植草さんのショー、コンサートでの定番曲になりましたね! 裏拍で手拍子できるから、ノリにのれて盛り上がりますよね。

あと「今宵の酔いは少し早い」の音感が楽しいです。「い」が多い。

何度でもいうけど、「君とSHOW&TIME」の首コテンの振付がかわいい。かわいいに関しては安心安全の植草さんです。

リリイベでも披露はなく、最近なかなか現場に行けていないこともあり生歌が聴けていなく残念。今回アルバム収録されて、またじっくり聴く機会となってよかったです。

 

03.Letter...

こちらも2021年のFC限定シングルからの収録。2022年のコンサートで生バンドで聴いた時は感動的でした。

要所要所で隊ファンが反応するワードやフレーズも出てきたりして、植草さんいい歌詞書かれますよね!あと「二度と離れたくない」とかストレートでいい。多分植草さんって回りくどいタイプではないんだろうなぁ。そういう人好きです。

 

04.Sha la la

かわいい曲ですよねほんとに(語彙力)

「手が触れ合った瞬間にお互いビクッとしてた」←初心ですわ…

あと「ふたり泣き笑いしたお洒落なテラスハウス 僕は突然飛び出して戻らなかったり」って歌詞がありますけど、だいたいこういう時飛び出すのって女性が多いイメージで。飛び出す植草さん見たいですね(??)

リリイベでは青空の下で聴いたのですが、晴れた休日の昼下がりがとっても似合う曲だと思いました。

余談ですが、リリイベのあの日にららぽーと豊洲に来てたカップルとかご夫婦とか、たまたまステージ近くを通りかかってこの曲が流れてきたって考えたらめちゃくちゃ羨ましいです。素敵な日常のひとコマじゃないですか!?

 

 

05.さよなら

某自担のソロ曲がほぼ悲恋系・失恋系なこともあり、個人的にそういう曲結構好きなんですよね。

「君の大事なもの 僕は大事と思えなくて」これは重大だ。

わけがあってお別れはするけれど、悲しいだけじゃない感じがある。辛気臭くないというか!無理してるのかもしれないけど。この曲に出てくるふたりのシチュエーションについて色々と考えたりしてしまいますね。

「鮮やかな思い出に変えよう」の「ざやかな」がエッジボイスっぽくて痺れます。

 

 

06.美 Amore

ラジオで聴いた時から好きでした!そしてめちゃくちゃ現場向き〜!!!

「ヤバい程に」がいいじゃないですか。言葉を選んでらんないくらいヤバいんですよ。そんでもって「おまえいい女」ときたもんだ。相当でしょうね(なにが?)関係ないですが、Funky Diamond 18の『恋のテレパシー』のMVのお姉さんを思い浮かべた(笑)絵に描いたようないい女。

あとは「おまえ」と呼ばれる女性の台詞であろう「ごめんね あなたが見てた夢は幻なの」とか「忘れないわ」この女言葉を植草さんが歌うのがいいですよね。先述の「おまえ」と対になる女言葉、なかなか男性が歌うことはないのでレア。

リリイベでの披露時、白昼堂々「みだらな欲に埋もれて♪」はちょっとシュールでした。でもアンコールで2回もフルで歌って踊ってくれたのは嬉しかった!やっぱり「アモーレ!」は盛り上がりますね。手振りを予習せず行ってしまったのですがシンプルでわかりやすくてよかったです。

 

07.100%のLove Song

『美 Amore』からの振り幅〜!! 

「人が人のこと知れる限界までは 君のことを知りたいと胸が叫んでいる」これめちゃくちゃいい歌詞だと思いました。いくら精神的距離が近くても、一応他人だから限界があるよな〜とはわたし自身感じていて。この曲の主人公は、冒頭「この歳まで」というくらいある程度年齢を重ねているからそれがわかるんだろうなと推測しました。

こういうピュアな大人のラブソングって、今の植草さんのイメージにぴったりで素敵だな〜と思ってます。メロディーはしっかりアイドルっぽく、アップテンポで楽しいのもいい。

リリイベでは「100」の手振りで参加できて楽しかったです。ダンサーの皆さんも笑顔いっぱいで素敵だったなぁ。

 

おわりに

植草さんが大切に歌った7曲、こうしてミニアルバムとして我々ファンの手にとることができるのはありがたいことです。

この記事を書き始めたのはリリイベの頃ですが、公開までとても寝かせていました… X(旧Twitter)のおすすめ欄からか、ありがたいことにFF外からも多くの方が記事を見てくださるようになり、変なこと書けないなぁと熟考していたらこうも遅くなりました。

当たり前ですが収益化とかはしていないので、これからもマイペースにやっていければいいかなと思ってます。次は舞台「チョコレートドーナツ」のレポかな。今コツコツ書き溜めています。

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

覚悟

 

自担の覚悟を、受け止めようと思う。

 

いつも自らを律して鍛え続け、自分の前に課せられた試練に向き合い乗り越えること、それをを実直に繰り返してきた56年が、東山紀之というひとの人生だと思う。 

その人が「人生をかけて」ジャニーズ事務所代表取締役社長に就任し、創業者の性加害問題へ向き合うという。

実質的な経営の経験もなしに、いきなり誰もが知る芸能事務所、それも大きな不祥事に揺れる会社のトップに立つなんて、普通にはとても考えられないこと。そんな高すぎる壁、険しすぎる茨の道を前にして、それでも挑むと決めたのが、なんとも彼らしいなと思ったりもする。

 

わたしは、アイドルとしての彼に魅力を見出して、ファンになった。4年前の今頃、2019年9月のことだった。

エンターテイナーとしての彼をたくさん応援した。初めてこの目で彼を見た舞台「チョコレートドーナツ」のことは、きっと一生忘れないな。季節ごとに毎年恒例のドラマを楽しみにしたり、日曜日にわざわざ早く起きて、彼がキャスターを務めるニュース番組を観たり。

Twitterで出会った同担の皆さんと、ドラマの聖地で本人不在誕生会もした。短い間だったけど、思う存分オタクして、とっても楽しくてキラキラしてた4年間。彼を推しててよかったと思うし、自慢の推しに出会えてわたしは本当に幸せだった。

既に決まっているお仕事はやり遂げてからの引退となる様子。正直、それに心が救われている。「もう会えません」じゃないから。彼にとっての最後のステージの幕が無事に開くことを心から祈っている。

 

すでに目や耳を覆いたくなるような誹謗中傷や噂話に晒されながらも、人生をかける決断をした自担の覚悟を、わたしは受け止めたい。

「引退しないで」「どうして自担が」「エンターテイナー・東山紀之を返して」「表舞台に帰ってきて」本当はゴネたいことは山ほどある。

会見の映像を見ても、スーツを着て話す自担の姿が目の前にただ流れて、ドラマみたいで。信じきれていないのも事実。

でも、自担が決めたことだから。

今は正直「何があっても応援する」とは言いきれないし、わたしの気持ちは変わってしまうかもしれないけれど、まずは残りの芸能活動を最後の最後まで見届けたい。そしてその後は、彼が組織のトップとして、事務所の抱える問題にどう向き合うのか、その動向に注目していきたい。

(「注目していきたい」って、なんだか彼が朝の番組で言いそうな台詞だ…まさかそれを彼に向かって言うことになろうとは)

 

今までもこれからも変わらないことは、東山紀之という人はわたしの中で特別で、ずっと健やかでいて欲しい人だということ。

 

どうか、負けないで。

 

 

『Dance with me』が好きすぎる

はじめに

 

2021年10月29日に錦織一清さんのアルバム『Cafe Uncle Cinnamon』がリリースされてから1年が経ちました!おめでとうございます。

4曲からなるこのアルバム、錦織さんの様々な歌声が楽しめる良い曲揃いですが…特にわたしが愛してやまないのが『Dance with me』。

1年間この曲を飽きることなく聴き続けた結果、わたしのApple Musicの年別再生回数ランキングでは2021年、22年ともに堂々の第1位。そこで今回は何がわたしをこの曲に惹きつけるのか…言語化に挑みたいと思います。

 

 

 

踊れるアップテンポ

曲名が曲名なだけあって、踊れるようなアップテンポが心地いい。歩きながら音楽を聴くことが多いのですが、程よくノれるスピード感。(つい早足にはなる)ただわたしの好みがアップテンポ寄りだからかもしれないですが…

そういえば錦織さんも「BPM120くらいが好き」って仰ってなかったです!?(2020年のラジオ「アトロク」より)
これを思い出し、検証してみたのがこちら↓

 

 

やはりBPM120(だいたい)!!!

 

 

クラリネットとコーラス

打ち込みっぽい人工的なビートと、クラリネットやコーラスのハモりたちが対照的で癖になる。
表題曲『Song for you』がサックスの音色際立つ曲であるのに対して、クラリネットの小洒落た、小気味いいフレーズが繰り返されるのも、この2曲が対になっているようで面白いなと思います。

 

 

歌詞の世界観

作詞は西寺郷太氏。錦織さんをよく知る人物だからか、彼に歌って欲しい世界観をちゃんとお分かりというか、平たく言うとオタクのツボを突きまくってて大変素晴らしい。これは本当に錦織さんのための歌。

歌い出し一発目が「聞きずてならない You say "I love you"」というドラマティックさ。
普通 "I love you"はサビで歌われる言葉じゃないですか!

青山通り」という地名も少年隊ファンにはいい意味で引っかかる。

「重ねた夜抱きしめたまま これからの思い出Happy road」ということは、この主人公と「君」は今までどういう関係で、今日を境にこれからはどんな風に変わっていくのかな…ってあれこれ想像するのが楽しかったりする。

「照れくさいとお茶を濁す 悪い癖だと笑わないで」これをほかでもない錦織さんに歌わせる、もう確信犯だなと思わざるを得ないわけです。そこに「美しいよ 今の君が」は本当にずるい。主人公は「君」に向けてそう言っているけれど、わたしからすると「君」は錦織さんのことで。今の錦織さんの生き様はとても美しいって、声を大にして言いたいわたしです。

殺し文句とも言えるこの一節から「そう素直にはなれない shy, shy, shy, too shy」。上げて落としてくる〜!これもまた錦織さんっぽいなぁって膝を打ちました(錦織さんは書いてないけど)。絶対オチをつけてきますもんね、あのお方。

と、ここまでにも色んなドラマが詰め込まれてると思うのですが、恐ろしいことにまだサビに到達していないんですね… むしろここから先の方が長いし。

サビは「まんざらじゃないのさ」が最高に錦織さんらしいと思う詞。

2番以降は、「星空を眺めるたび ため息つくのを責めないで」が好きかなあ。
こじつけも甚だしい考察をさせてもらうと、「ため息」って普通ネガティブなものだけれど、でも責めないでね、なぜなら「さよならが怖いだけ」だから…って文脈だと思うんです。この「ため息」に、錦織さんのちょっと自虐的だったり、ちょっとビックリしちゃうような自分を下げた言い方をする、そんな「癖」を思い出しちゃいました。過激な表現を聞いたこちらは「そんな言い方しなくても!」と思うけど、彼からしたら謙遜なだけだから、そんな目くじらたてないでね、って思ってるかもしれないし(これは本当に勝手な想像です)。

 

 

「キュン」と「脱力」のメロディーライン

この曲のBメロが一番好き。この曲にどうしようもなく惹かれる理由は多分ここです。すっっっごくキュンってする。一般に日本の流行曲でよく用いられる「パッハルベルのカノン」的下降が自分には刺さってるんだろうなと思う(雑な音楽的知識なので違ったらめちゃくちゃすみません)。
具体的にどこかというと、「照れくさいとお茶を濁す 悪い癖だと」の後ろのコーラス、これが下降してるところ。ここ、泣かせに来てるというか、とってもキュンとこないですか?(語彙力の限界)

一方の「脱力」はサビの「き↑みから↓ Dance with me」とか「ま・んざらじゃないのさ〜」Cメロの「Precious one~~↓」みたいな、程よく気だるい感じ。これはやはり肩の力の抜けた大人だからできる表現なのかなと思います。

 

 

 

最近、「ニッキとかっちゃんねる」の動画でも、錦織さんがこの曲を披露した様子がちょこっと観られるようになりました(嬉し涙)。

歌唱は14:17~。ちょっと今このブログ読んでくださってる方、全員再生してください!!!

 

youtu.be

 

こんなん無料で見ちゃっていいのか。申し訳なくなるレベル…
スタンドマイクの前で軽やかにリズムにのる錦織さん、かっこよすぎる。
どうしたってわたしはアイドルオタクなので、歌ってる最中のハンドジェスチャーもすごく観てしまうんですが、「青山ど”お”り」で両手を \(^^)/ ←こうやるのが上手く言い表せないけど好き(顔文字で説明するな)。

「そっと振り向い”た”」「重ねた夜抱きしめた”まま”」「美しい”よ” 今の君が」
どうしたらこんなに語尾が甘くなるんだ……なんか今これを書きながら何度もリピってたら脳みそ溶けそうですね。

間奏のダンスも言わずもがな最高。表情がコロコロ変わるくらい、本当に楽しそうに踊ってらして感動する。生で観てたらやばいだろうなあ。集会に参加された方が本当に羨ましい!いつか絶対この曲の生パフォーマンスを観たいし聴きたいです。

 

 

 

おわりに

ただただわたしが、『Dance with me』好き!!!というだけの記事ですが、最後までお読み頂きありがとうございました。

もう錦織さんって天才ですね。その上、才能に驕ることなくひたすら努力もされてこられてる方だから、天才って言葉も錦織さんには足りないくらい…
裏方(演出家)としての素質があるのは紛れもない事実ですが、このお方にはずっと舞台の上で輝き続けていてほしいな、と心底思います。