日付変わってしまいましたが、11月19日は『EXCUSE』の発売日だったみたいです。
この曲を初めて聴いた時からしばらくはただただ意味がよく分からなくて、この男普通にクズじゃね?って思ってたんだけど、最近になってこの歌詞の表面的な意味だけじゃない複雑な背景を読み取ろうと、あれこれ考えるようになりました。
(わたしの超個人的解釈を長々と書くだけなので、そういうのいらない!って方はスルー推奨です)
逢えなくなればつらいけど
逢えなくなれば悔やむけど
EXCUSE EXCUSE EXCUSE
僕は君を選べない
まず曲の構造として最初にこれだけ聞かされると、続きが気になる!どうして選べないんだろうって。会えなくなるのがつらいなら、悔やむなら、選んだらいいじゃない?
彼女にないものを 君が持ってたそれだけで
思わず抱きしめた あの夜をEXCUSE
とても罪深い。わたしの倫理観では許すことができない。が、東山さんが歌うのは悪くない。(これぞ自担フィルター)
ときめいた気持ちに嘘はないけどせつなくて
さよなら切り出した わがままも ONLY EXCUSE
この男は「彼女」ではない「君」にときめいてるけど、心は奪われきってないのか…と。いっそのことスパッと「君」に行ってしまえば、と思ったりする。「彼女」はこの男の二番手以下だって思い知らされて胸がズキっとする。
タクシーはまだつかまるだろう
君は背中を向けていいよ
なんだろう、ことが終わったからなのかあまりにもあっけなくて苦しい。
わたしの理解力がなさすぎて、「タクシーはまだつかまるだろうから、僕は勝手に帰る。君はもう見送らなくていいよ」なのか、「タクシーはまだつかまるだろうから、君はタクシーで帰りな、もういいよ」なのか定かではないんですが、後者だったらあまりにも冷たすぎて死んでしまう。
そうしてサビにいくわけですが。
彼女にないものを持っていても、ときめきを与えることができても選ばれない側の女性の気持ちを考えるとしんどすぎて。
君を抱いていてもいつも心の片隅で
彼女を気にしてた この僕を EXCUSE
これを歌う錦織さんが罪深すぎるな。錦織さんなら何してもいいよもう(?)
とはいえ本命と二番目以下の違いをまざまざと見せつけられる感じ。二番目以下はこんな風に心の片隅に居座れないんだから。
独り占めしたいと君に言われた瞬間に
こわくて瞳を伏せた 思い出もONLY EXCUSE
よくある言説として「女は一度そういう関係になったら本気になる」みたいなのがあるじゃないですか。さすがに実体験はないけど万が一そういう状況に置かれたらわたしも独り占めしたくなる側だと思う。が、男側からしたらそういうのがうっとうしいんでしょうね。そんな縛られる関係は求めていなさそう。
選ばれない側からしたらただただつらいよな。選ばないなら抱いたりすんなよって思う(はず)。あと個人的にはここが植草さんパートなのが刺さる。役者としても目の演技がとてもお上手な彼の、伏し目の表情が浮かんできます。
窓の向こう 星が流れる
今は涙で責めないでくれ
別に泣き落とししようとしてるわけじゃないと思いますけどね???都合がいいなぁ、そういうとこだぞって言いたくなる(誰目線)。きっとこの女性は本気でつらくて苦しくて泣いてるよ。
逢えなくたって 好きだから
逢えなくたって 想うから
EXCUSE EXCUSE EXCUSE
君は僕を選ばない
いつの間に「君は僕を選ばない」にすり替わっている!?ここまでの言い訳によって完璧に正当化してしまった感が強くないですか。二番目同士なら…とすら聞こえるもん。
情熱だけで乗り越えるには
僕らは 僕らは ずるくなりすぎたよ
情熱だけで乗り越えるとするなら、お互い今持てるものを捨ててでも一緒になる覚悟があるということなんでしょう。でもきっと大人になって、ずるくなってしまったから、本気の相手も二番目も捨てきれず曖昧なこの関係が続いてしまうってことかな…と、この時点では思う。
で、ラスサビなんですけど、東山さんがいわゆるフェイク担当ですね。(歌うまメンではなかった彼が…という感動はさておき)
「逢えなくなれば悔やむけど」のあとに東山さんが「そう言ってよ」って言うんですよ!これ「僕」の台詞なのか、はたまた「君」の台詞なのか、どちらとも取れるなということに気づいた。どちらが言っているにせよ、言ってほしい言葉をくれないということは、二人の間にはすれ違いや温度差がありそう。
君は僕を 僕は君を
選ばない
最終的にこうなるのは二番目どうしずるずるいくのか、もう切れてしまうのかは分からないけれど、なんとなくこの二人のクライマックスというか一番気持ちが盛り上がってたのは、一番最初だったのかなって思う。情がわいてくるとだめ、みたいな感じなのかな。
これを20代後半で歌う少年隊すごいなって思いました。少なくとも色気が20代のそれではない。キラキラしたアイドルを経て、大人の男性アイドルの方向性が今のように定まりきってない中、独自路線でこういうスタイルにもってこられたのは成功していると思う。結果論かもしれないけれど(残念ながら人気や売上はどんどん後輩に抜かれてく頃だったと思われるので…)。
『愛は続けることに意味がある』もテイストが近くて好きです。この曲の別アレンジバージョンも入ってますね。
今更読み返す勇気もないですが過去に記事にもしています。
『愛は続けることに意味がある』 - Where the Sun Rises
今回は本当に独り言のような記事でした。
いつも更新後、Xにポストもしますが、それもしていません。
もしもどこからかこの記事にたどり着いてくださった方がいたら、最後までお読み頂きありがとうございました。