Where the Sun Rises

あなたのことを覚えておくために

『少年隊 35th Anniversary BEST 通常盤』Disc 1

 

はじめに

少年隊、36周年おめでとうございます!
今回の記事はタイトル通り、ベスト盤の感想です。発売から今日で1年、やっと公開できました…

当方東山さん寄りの少年隊ファンです。音楽の知識はそこまで深くなく、ファン目線かつ主観入りまくりの感想になることを前提として、かるーく読んで頂ければ嬉しく思います。

今回は三本立てで、Disc1~3をそれぞれ1記事ずつにまとめました。
しかし各記事長くなってしまいますので、お好きなところを覗くだけでも!

 

 

 

 

 

 

 

【Disc 1】

01.仮面舞踏会

原点にして頂点。

「3人で歌うことを前提にして作られた曲」(東山さん談)なだけあって、3人それぞれの見せ場も、3人揃った見せ場も両方計算されてるところが秀逸。個人的には「あまく香る瞬間」の歌割りが東山さんなのがもうね…好きですね……

今回のベスト盤には、1985年発売のオリジナルシングルバージョン音源で収録。これまでは『BEST OF 少年隊』(1988年)の新録バージョンをよく聴いていたので、リマスタリング済のバージョン違いは新鮮な印象です。パーカッションの活きが良い!

 

 

 

02.デカメロン伝説

デビュー曲からの路線変更ぶりが凄い。もしわたしが「仮面~」出のリアタイファンだったら、これからこの人たちはどういう方向へ行くのか…と心配になってしまうレベル(余計な心配です)。しかし結果的には、幅広い世代への認知度や表現の幅を広げるのにピッタリだったのではないでしょうか。

最初こそ戸惑いはしましたが、「カワイイ!尊い!!!」としか思えないほど、とにかくポップで「カワイイ」に全振りしているなぁ、と。やっぱり若くてフレッシュなアイドルには、ニコニコキラキラ歌う歌が似合いますね。

 

 

 

03.ダイヤモンド・アイズ

ギターのことあんまりわかんないんですけど、カッティング?が激かっこいい。

サビの「JAJA馬」がシンコペーションであるということは、植草さんのシンコペ苦手エピソードであまりにも有名ですが、この曲はメロディーの言葉の頭がほとんど裏拍にあって、確かに難しいかも。そこが洋楽っぽくもあり、キャッチーで耳に残ります。

 

 

 

04.バラードのように眠れ

「4009」の"four"の r が強すぎて好き。イタリア人か!というわかりづらいツッコミを入れたくなります。

全体的に歌割りが天才だと思っているのですが、錦織さんに「今夜は会えるね夢の中」を割り振った人は、この決断によって瀕死のファンが出ることをあらかじめ想定していたのだろうか。
あとやっぱり、植草さんの「鳴らない電話抱きしめ」が至高。東山さんの合いの手というか、追いかけるパートが大好物なわたしとしてもこの曲は最高ですね。

 

 

 

05.STRIPE BLUE

昨年放送の「関ジャム」で、椎名林檎さんが長文で激推ししてたのが印象に残っています。

ヒガシ担のわたしとしては、東山さんの(ほぼ)固定センター曲としてちょっとだけ特別な思いがあったりします。東山さんのもつ清涼感、爽やかさが抜群にハマる曲。

歌い出し「天気雨」の不安定さがとっても癖になります。

Cメロの歌割りが好きです。錦織さんって、「光り」と「翳り」の「隙間」にいるような感じがしなくもないなあと。

 

 

 

06.君だけに

言わずと知れた「元祖・踊るバラード」。
最低音と最高音の幅がかなり大きく、歌唱面において決して簡単ではないこの曲を、生歌で歌いながら踊るんだから凄いものです。

映画『19 ナインティーン』の主題歌ということで、この曲を歌う3人には他の星から来た王子様たちのような儚さがあります。

 

Bメロのソロで錦織さんがその場の空気を甘く支配するというか、全部が彼に染まる感じが好きです。

 

 

 

07.ABC

生音と当時最新鋭のシンセサイザーの音をミックスしたという、バブル真っ最中の世の中を反映したような明るいサウンドに惹かれます。特にわたしはバブルを知らない世代なので、尚更憧れるのかも。

明るいメロディーにのる、松本隆さんの繊細な歌詞がまた素敵!
「物語は 時のペン先が綴るのさ」なんてどうやって生きてたら思いつくんだろう。

なかなかアップテンポのこれを歌って踊ってた少年隊、体力おばけでは…?全部ユニゾンなのは、踊ってる時に3人それぞれがうまいこと休憩できるようにだと勝手に思ってます。

 

 

 

08.LADY

この曲のポイントはなんといっても、The アイドルを演じる東山紀之さんではないでしょうか(わたしの主観すぎ)。
錦織さん、植草さんはさすが、こういったキラキラソングがもう板についているなあと。歌声も、一挙手一投足すべてが王子様。

以前、某所にてこの曲を歌番組で披露する動画を拝見したんですが、自担はフリーの振付と思われるソロパートでマイケル・ジャクソン風ムーブをかましており、強すぎると思いました。少女漫画発のアニメソングでマイケルムーブ…!

 

 

 

09.SILENT DANCER

いや、LADYからの振り幅〜!!この曲が皆さんの大好物がぎっしり詰まった名曲ということを、わたしは知っていますよ。そして、パート割りはまさしく適材適所。

皆さんの大好きなBメロ。ラップが終わりメロディアスなパートにとっておきの主砲・植草さんが登場するという構成はもう、素晴らしい以外に言葉が見つかりません。

余談ですが、10月18日放送 ラジオおだわら「午前0時の歌謡祭」にて、錦織さんが「一番素直に音が当たるのが植草。メロディアスな部分も…」といった発言をなさっていました。わたしの捉え方が錦織さん、当時の制作陣の皆さんと一致してたという嬉しさ…!

 

10.ふたり

東山さんがCHAGE and ASKAの飛鳥さんに依頼して生まれたという一曲。

心にそっと寄り添うような植草さんの歌声、儚いけれど強く心に訴えかける東山さんの歌声、そして、力強く「僕についておいで」と言わんばかりの錦織さんの歌声。美しいメロディーと柔らかい言葉にうっとりします。

錦織さんの「小さな木枯らし吹く」の「小さな」の歌い方にセンスを感じました。

 

 

 

11.What's your name?

最初の10秒で掴みはバッチリ、そんな一曲。

夏の恋はいつでも急展開、そんな恋心を歌ったこの曲の好きなところは、サビ後半の「お目にかかれて うれし恋の日 噂うたたね 天使と悪魔も首ったけ」。言葉遊びのような怒涛の畳みかけが、まさしく抑えきれない衝動を歌っているようです。

追っかけ隊としてすっかり定着した東山さんの\ヴィーナス!/、最高。

 

 

12.じれったいね

『What's your name?』から季節はめぐり、せつなく人肌恋しい冬になりました。

少年隊には珍しく、「素肌に訊けよ」「眠り落ちてしまえよ」と命令口調が時折覗くこの曲。大人だ…!!
特に「眠り落ちてしまえよ」を、未だ少年みの抜けきらない歌声の東山さんがやや囁くように歌うのがもうたまりません。

このあたりから、若さやはつらつとしたかっこよさだけでなく、色気を前面に押し出してきてますね…

 

 

13.まいったネ 今夜

なんてゴージャスでジャジーな一曲。パーティーで出会った意中の女性、切り出す隙も与えない「君」はどんなに美しいのでしょう。この曲に関しては、彼らのがっつかないところに逆にそそられるみたいなところありますよね。憧れの彼女のように余裕を演じつつも、内心は気になりすぎてるっていう…愛おしい。

年齢と経験を重ね、アイドルとしての在り方を考え始めた時期。そんな時期にこのような名曲に巡り合って、それをしっかりとものにした少年隊。新たな章が始まるという感じです。

 

 

 

Disc 2に続きます!

『少年隊 35th Anniversary BEST 通常盤』Disc 2 - Where the Sun Rises