Where the Sun Rises

あなたのことを覚えておくために

2020.9.20

 

 

その瞬間は、いつか眠っている間にみた夢によく似ていました。
でも、その夢とは続きが違っていました。

 

 

 

2020年9月20日、少年隊の錦織一清さんと植草克秀さんが、2020年12月31日をもってジャニーズ事務所所属タレントとしての活動を締めくくることが明らかになりました。
なお、「少年隊」は所属グループとして事務所にその名を残すことも併せて発表されました。

 

www.johnnys-net.jp

 

FCからのメールでその報せを受けたファンの方は皆さま同じ気持ちだと思いますが、初めはとても幸せな夢をみているのか、と錯覚するような気持ちでした。ベスト盤とPLAYZONEのDVD-BOX発売を、Twitterで喜んでいる夢です。いつのことだったか、過去にそんな場面を眠っている間の夢でみたことがありました。ついに悲願のアルバム&BOXが手に入る!35周年のお祝いができる!という、嬉しい気持ちでいっぱいでした。

 

でも、現実の続きは夢と違っていました。
メールの下部にひっそりとたたずむ『ファンクラブ会員の皆さまへのご報告』の文字。
見るからに怖い字面ですが、多分ベスト盤&DVD発売が嬉しくてハイになっており、迷うことなくクリックした次の瞬間。「血の気が引く」という感覚を、久々に味わいました。

 

 

 

この決断によって、少年隊はいちばん綺麗な状態で、美しいままいつまでも、皆と彼ら自身の中の輝いた思い出になるのだと感じました。もちろん思い出だけでなく、合計ディスク34枚(最大)という、形にも残る大きな大きなプレゼントを最後に残して。

 

言うまでもないことですが、おふたりの決断がよいものになるかどうかは、これからにかかっています。

かつて錦織さんは、「ジャニーズ事務所の鎧」という表現を用いたことがありました。その表現をお借りするならば、おふたりは今年いっぱいでその鎧をはずし、2021年からは身軽になって、新たな一歩を踏み出すことができる…とわたしは信じたいです。これまでできなかったことができる、やりたいことがやれる、明るい未来になるといいな。

 

そして、おふたりとは違う道を歩く東山さん。
なんだかんだいってお兄さんたちのことが大好きな末っ子が、新たな道を行くお兄さんたちを今の場所から見送ること、ある程度予想はしていました。きっとこのひとは、死ぬまでジャニーズなんだろうな、と思ってます。まぁ、人生何があるかわかりませんがね。

 

事務所から発表されたコメントを読むと、お三方らしさをしみじみと感じます。

「所属タレントの中で、おそらく一番の甘えん坊だった私」「随分甘えすぎていたことに少し恥ずかしさを覚える」と、どこか自らを揶揄うような言葉を選びつつ、重ね重ね感謝の気持ちを述べられた錦織さん。

「卒業」という幾分か柔らかいニュアンスの言葉をはじめ、固すぎない表現も交えながらご自分なりの素直な感謝と、「真摯にかつ楽しく」というこれからへの決意を述べられた植草さん。

そして、「僕ら」という彼らしい言葉を添えて、そしてグループとメンバーに対するゆるぎない自信と誇りをにじませ、ふたりを送り出す東山さん。

錦織さんと植草さんには、この先どんな新しい道へ進もうとも、どうか東山さんの「ニシキ!植草!」というこの呼び声が届く場所にいてほしい…と、ファンのわたしは願ってしまいます。

 

わたしは、少年隊というグループが大好きです。「3人で1人前じゃなく、1人前が3人」デビュー前だったか(記憶が定かでなくてすみません)、このような目標を掲げていた彼らはそれを現実にして、300%、ときにそれ以上のパフォーマンスを見せてくれました(わたしは後追いの為映像や音源を見聞きする限り)。ニッキ・カッちゃん・ヒガシくん。この3人でしかできなかったことって、ものすごくたくさんあるはずです。
わたしが東山さんのファンであるというのも、東山さんが少年隊だから…ということが大前提にあります。少年隊じゃなかったら、こんなに好きになってなかったんじゃないかな。

ファンが目にすることのできるグループ活動は終了しても、メンバー間の縁がいきなり完全に切れるわけではないでしょうし、何より少年隊の名前と、素晴らしいグループがそこにいたという事実はこれからも色あせずに残ります。少年隊というワードがこれからも、色々なメディアでためらいなく使われること、そして彼らの輝かしい功績や懐かしい思い出がずっと語り継がれるであろうことを心から願っています。

 

 

 

わたしは隊ファン歴1年そこらの後追い新規ファンで、しかも東山さんのファンです。今回の発表の捉え方はファン歴や誰のファンであるかによって本当に人それぞれだと思いますし、「こう思わなくてはいけない」みたいな正解はないと思っています。なのでこの記事では、発表直後の今、わたしが抱いている率直な感想を文章にしました。わたしがここまで書いてきたことをお読みいただいたうえで、不愉快になられた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。「何こいつ!何もわかってない!」と思われても仕方がないとは承知の上ですが、自分用の記録もかねて記事として公開させて頂きました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。