Where the Sun Rises

あなたのことを覚えておくために

緋に囚われる

 

 

Twitterに書くのはなんか違うけど、最近ずっと心にある戯言。

 

5年前、大好きだったグループが歌っていた曲。

 

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その名の通り、ストックホルム症候群を歌った "Stockholm Syndrome"。

 

こういう曲を、赤色のあのひとに歌ってほしかったなって思う。

 

わたしは彼の『愛の嵐』という曲が、なんやかんや大好きで。一応二十歳は超えているけれど、こんなのが好きだなんてわたしは悪い女だなあ、と自分で思ったりもする。(笑)

 

「閉じ込めたい君を」と歌う彼の歌声を聴く度に、いつからかこの "Stockholm Syndrome" を思い出すようになった。

 

いつかどこかで、自分の頭の中で考えてることを「犯罪者」のようだと形容していた彼が忘れられない。今思うとアイドルらしからぬ発言もいいとこだけれど、わたしはそれを聞いて、このひとの描くアブノーマルな世界をもっと覗いてみたいとまで思った。歌の歌詞でなら、それが許される気がして。

 

 

彼のもつ引力は凄まじいと思う。SNS上で見かけるいわゆる赤担の皆さんが彼に強く強く惹きつけられているのも無理はないし、黒色の彼には失礼かもしれないけれど、どうしてわたしは赤担にならなかったのか本気で不思議になることすらある(黄色の彼を見た時にもたまに同じ現象が起こる)。

 

わたしも含めたファンはみんな、あのひとのもつ魅力以上の魔力みたいなものに囚われてるんだと思う。

 And there's no other places ever wanna go

「ほかに行きたい場所なんてない」

 

 

囚われているはずなのに。 

 

 

名盤『TIME・19』に思う

 

はじめに

 

1987年7月1日リリース、『TIME・19』。

 

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公式HPのDiscographyにはタイトルの表記が『TIME-19』となっていて、私もずっとそうだと思い込んでましたが、CDの帯を見るとTIMEと19のあいだは『・』なようですね!!ジャケ写のロゴはどちらにも見える…(笑)

 

 

同年のPLAYZONEや映画『19 ナインティーン』の世界観ともリンクする、近未来的なコンセプトのもとにまとまった名盤だと思います。実はこのアルバムを手に入れたのは結構最近なのですが、もっと早くに買っておけばよかったと思うアルバム第1位です。沼落ち直後の自分に教えてあげたい… ああ、タイムホールが欲しい!!!

 

 

 

 

01.1998 ~星の彼方へ~

(作詞:康珍化 作曲・編曲:松下誠

1曲目からワクワクドキドキする…!まるで舞台の幕開けを感じさせるような、6分43秒もあるこの1曲で、早速このアルバムの世界へ引き込まれるような気がします。「未来から、君を迎えにきたよ」なんて台詞が聞こえてきそう。

この曲ってサビが2つある感じがしませんか?「1998~」と「Step Into The Time~」と。贅沢!

1番の「Step Into The Time~」ではまだ大人しかったドラムが、2番から一気に盛り上げてくれます。ピークというか広がりがなかなか来ないからこそ期待値が高まって、より壮大になる感じ。2番終わりのギターソロもかっこいい。

"Step Into The Time" というフレーズ、全部同じ音の連続なんです。なんなら、「Step Into The Time 開いた窓辺から」の「窓辺」の "ま" までの10個の音符が全部同じ音程。でも単調な感じがしないですよね、これはどういうギミックなのか…。

PLAYZONE '87 TIME・19 ミュージカル抜粋』に収録されてるバージョンとも聴き比べてみたんですが、そちらよりもファンタジー色が強い感じがします。個人的に"Step Into The Time"のコーラスはあった方が好き。あと結構歌割りが違うんですね!

1987年から見た1998年って、どんな風に見えていたのかな。1998年生まれの私からするととても気になります。

 

 

 

02.こわがらないで、天使【東山紀之ソロ】

(作詞:康珍化 作曲:JOEY CARBONE 編曲:新川博

生で聴いてみたい曲。多分泣きます。コンサートやディナーショーで聴けた方が本当に羨ましい…

作曲は初期のアルバム曲を多く手がけたJoey Carbone氏。『HEARTS』*1と同じ方なんですよね。この方の書くバラードと、この頃の東山さんの儚い歌声との親和性がすごい… 息を吹きかけたら飛んでいっちゃうたんぽぽの綿毛みたいな、そっと大事にしたい歌声。

一応東山さんのソロ曲扱いであろうこの曲は音域が広くて、サビがかなり高め。正直この頃の東山さんは多少がなり気味で歌ってると思うんですが、サビだけは3人ユニゾンなのでうまいことドラマティックに仕上がっていて、そこもまた一興。

サビのバックコーラスがめちゃくちゃいいですよね!歌詞カードを確認しても特にクレジットは見当たりませんが、どなたが歌ってるのかな。

わたしに言わせればこの曲を歌う東山さんがまあエンジェルそのものなんですけど… そういえば次の年(1988年)のPLAYZONEでは天使役でしたね!

 

 

 

03.ハロー!【錦織一清ソロ】

(作詞:許瑛子・康珍化 作曲:西木栄二 編曲:大谷和夫

なんかめちゃくちゃ耳に残る、中毒性高めソング。

わたし、この曲のベースラインがなぜかすっっっごく好きで、リピートしてベースだけに集中して聴くときもあります。なんかとっても楽しい気分になれます(笑)

「雨のベルリン 棕櫚の船 シルクのチャイナ」…棕櫚ってなに?

シュロ(棕櫚、棕梠、椶櫚)は、ヤシ目ヤシ科シュロ属 Trachycarpus の総称である。

ja.wikipedia.org

勉強になりました… けどこの木で船って作れるの?イカダ?(無駄な好奇心)

 

本題に戻ります(笑)

「シルクのチャイナ⤴」「砂漠のペルシア⤴」このちょっと語尾が上がる感じ、楽しくないですか?

かと思えば、「ねえ ある時⤵ 君がふいに⤵」。

そんでもって「ただ Knock Me Baby⤴」また上がる!多分これが楽しくて中毒になってるんだろうなと思います(笑)

アウトロのスキャットから錦織さんの楽しそう具合が伝わる気がして、なんか嬉しくなります。こだわりが強いという彼のことですから、レコーディング中、制作スタッフの方々に「ここはこうした方がいいんじゃない?」って意見を出したり、色々アレンジを試したりしたのかなって想像なんかして。

 

 

 

04.ヘルプ・ミー【植草克秀ソロ】

(作詞:康珍化 作曲:JOEY CARBONE 編曲:新川博

 

なんかこの曲は80年代、時代相応って感じがします(個人の感想です)。打ち込みじゃないサックスの音とかが鳴ってるから?そういえば80年代に大人気だったアイドルバンドにも、テナーサックス担当の方がいらっしゃいましたね。ともかく、近未来的なコンセプトからちょっとはずれたアクセントになる曲かなと思います。

以前『Prism』の記事の『Act-Show』の項でも確か似たようなことを書いたんですが、ロック調のカッコいいイントロからの、植草さんの甘い声が意表を突いてくる感じが良いですよね。植草さんのア行の発音が個人的に大好きなんですが、「泣かせたことがある」「迷い出す愛がある」なんかは例にもれずツボです。

これまたバックコーラスが良い!!!そういえば制作陣も『こわがらないで、天使』と全く同じですね。

この曲、コンサートとかで披露されたことあるんですかね?めっちゃ観たいなあ…ロックスターみたいな衣装でスタンドマイクで歌っててほしい。(※5/25追記 Twitterのフォロワー様からご指摘頂きましたが、この曲は宝塚コンでセトリに入ってました!何故かすっかり記憶から抜け落ちており… ごめんなさい!

 

 

 

05.君がいない【東山紀之ソロ】

(作詞:戸沢暢美 作曲:和泉常寛 編曲:戸塚修

これはもう本当に、切ないの一言。わたしは歌詞に感情移入しすぎる傾向があるのでどちらかというと失恋系ソングは苦手なんですが、それでも大好きな1曲です。わたしが好きな東山さんのソロ曲ベスト3には入ります!!!ただ、本当に悲しい時にはとことん悲しくなってしまうので聴けません(笑)

この泣けるメロディー、なんと作曲はあの『星屑のスパンコール』と同じ和泉常寛さん…!素晴らしい。

「楽しかった日々 My Love もどらない どうしよう」ああどうしよう、心臓がきゅーーーっとなる。どんなにもどってきてほしくても、もう叶わないんだなって。

「どんなことがあっても」の”あ”のゆらぎみたいなのが、なんか泣くのを我慢して震えてるような声を連想させて、どうしようもなく悲しくなってきてしまうんです。

これは絶対に、この頃の東山さんが歌ったからこそ、ここまで聴かせられる曲になったと思っています。もしも30代くらいの頃に歌ったら、かなり違った雰囲気になるんじゃないでしょうか。

 

 

 

06.ストレンジャー Go To The ストリート【錦織一清ソロ】

(作詞:康珍化 作曲:都志見隆 編曲:松下誠

ネオンが光る夜の街の雑踏の中を、考え事しながらぶらぶら歩いてる感じがする曲。

Bメロからサビで雰囲気がガラッと明るく変わるのが好きです。転調してるのかな?(ちょっとわからなくてごめんなさい)

「変わろうとしてる Young Mind」わたしもまだ一応Youngの部類に入る歳なので、色々考え事をしてこんな気分になるときあるなあ。考えすぎて頭の中がごちゃごちゃっとした時、涼しい空気の中散歩しながら聴きたい一曲です。

 

 

 

07.ロングタイム・ロマンス【植草克秀ソロ】

(作詞:康珍化 作曲:羽田一郎 編曲:松下誠

 これも好き!!!とにかく歌詞が美しい。きれいな言葉たちを暖かいメロディーと歌声にのせて聴けるんだからもう本当に贅沢してるなって思います。

「愛しているって 僕の言葉を 小瓶に詰めこんで 波間に流したいよ」ここだけでもすごく美しくて抒情的なのに、「100年たったあと ひろいあげても 同じ声がするだろう」続く言葉もまたさらに健気で。少年隊の歌詞の中でもトップクラスに好きなフレーズです。

少し音楽的なお話をします。こんな記事を見つけました↓

www.tv-asahi.co.jp

短調だと「ツィゴイネルワイゼン」、ショスタコーヴィチ交響曲第5番、「モルダウ」等々。特に短調の「ソドレミ」は、なんだかぐっと来ますよね。童謡やポップスも含めてたくさんの例がありました。

 

Aメロの頭「時間を」「あなたの」/「愛して」「小瓶に」の音程がなんと、短調の「ソドレミ」なんです。たまたまかもしれませんが、確かにここのメロディーにはグッときませんか?わたしの中では非常に腑に落ちたので紹介してみました。

この曲を色に例えるなら、私の中では絶対にオレンジ色。情景なら、夕暮れ時の海辺のイメージ。何が言いたいかって、とにかく植草さんの歌声って暖かいですよね。

アウトロのコーラスで錦織さん、東山さんの声がするのがちょっとした嬉しいサプライズ…!

 

 

 

08.君を旅して知っている

(作詞:康珍化 作曲:羽田一郎 編曲:清水信之

 この曲を初めて聴く前、タイトルだけ見て勝手に『君だけに』系のバラードだと思っていて。いざ聴いてみたらアップテンポのめちゃくちゃカッコいい曲だから、すごくビックリしたのをよく覚えています(笑)

"We Are In The Timehole"のとこのバシッとキマる感じ、めちゃカッコよくないですか!?(語彙力のなさ)キメは大事。ほんとうに大事。

「夜空をたたく星のシャワーで 君の声が聞こえない」ちょっと囁くような植草さんの声が素敵。

「君を救い出しに来た 泣かないで」「その壊れやすいもろい心 君を旅して知っている」とかもう、まさにこのアルバムにおける少年隊のイメージぴったりすぎて。違う星から時間を超えてやってきた王子様というか、ヒーローというか、そんな感じがします。わたしにもタイムホールをください!Gimme the timehole!

 

 

 

 

09.ガ・ガ・ガ

(作詞:康珍化 作曲:羽田一郎 編曲:清水信之

これ、当時としては最先端をいく曲だったんじゃないでしょうか。今でこそオールド・スクールなんて分類になるのかもしれませんが。

とにかくこの曲、中毒性がすごい。「コンクリート・ブロックのようなストマック」という、意味を成してるのかすらよくわからないフレーズ(しかも2回も出てくる)が、なんだかんだ大好きです。そこのパートを歌ってる人が某腹筋フェチの人ゆえに、コンクリートみたいに硬いストマック=腹筋?などと思ったりします(笑)

最先端とは言いつつも、ちょっと昭和を感じる「教えて どこが間違っTell Me?」も好き(笑)

"Dancer Is Just Searchin' "と「君にLovin' Lovin' Lovin' Lovin' You」の間に、歌詞カードにない4小節がありますが…東山さんがド派手にかましてくれてますね!!!本当こういうの(どういうの?)やらせたら右に出る者なしという感じ。個人的に、宝塚コンでのここのパートは東山さんかなり気合入ってるなあって思います。

「OK ダンス Shake It Dance, Shake It Dance」ここからいきなり頭打ちみたいなビートになるとこが好きです。洋楽っぽかったノリが突然日本っぽくなるというか(笑)

「青空は失われて」から突然メロディアスになるのがなんだかじーんときます。錦織さんの上ハモが最高。あと「僕の腕の中にいて Please」の裏でポロロン♪って鳴ってる音があるじゃないですか、それが地味なようで結構効いてるなって思います。

 

 

 

10.君だけに【Instrumental】

(作曲:筒美京平 編曲:松下誠

ボーカルがないのに泣ける。名曲中の名曲だと改めて感じます。

せっかくオフボーカルの曲ですから、ベースラインに注目して聴いてみてください。グッとくるはずです。

間奏のサックスの音が私はつくづく好きです。そういえば植草さんってテナーサックス吹けますよね。植草さんの演奏、生で聴いてみたかったな…!

 

 

 

11.グッバイ・カウント・ダウン

(作詞:康珍化 作曲:都志見隆 編曲:松下誠

正直に言います。他の曲に比べるとこの曲はあんまり聴きこんでないです、ごめんなさい!なぜかって、寂しくなるから。これとか『星屑のスパンコール』『パーティーが終わっても』系は好きだけど、コンサートの終わりとかを連想してつい悲しくなってしまうんですよね。コンサート行ったことないけど…後追いファンのつらい所。

東山さんの歌い出しからもう胸が締め付けられるようです。この時期の囁くようにか細い歌声が音源に残っているのは貴重だなって、後追いファンとしては思います。(わたし的後追いあるある:音源や映像、記事として残っているものなんでもかんでも感謝しがち)

『1998 ~星の彼方へ~』のところで、"Step Into The Time" が実は全部同じ音程と書きました。ここでも偶然か必然か、その手法(?)が使われています。『54321』が全部同じ音なんです。まあ歌詞的に、あんまり音が上下するのも違和感があるかもしれませんが、音階を使わずにカウントダウンしてるのが面白いなと感じました。

 

 

 

おわりに

ここまでお付き合いいただいた方、本当にありがとうございます!この名盤について書き始めたら、長くならずにはいられませんでした…!

『Prism』『ロマンチックタイム』『愛は続けることに意味がある』に続いて、このブログでとりあげたアルバムとしてはこれで4作目ですが、まだまだ語りたいアルバムが沢山あります。

 

少年隊って本当に、楽曲に恵まれてますね!!!

 

 

 

 

*1:1986年のアルバム『翔 SHONENTAI』収録の東山さんソロ曲

#ニッキにやられた3曲

 

5月22日は錦織一清さんのお誕生日。おめでとうございました!

当日はTwitterでお祭りのごとく、隊ファンの皆様と盛大にお祝いしました。皆さん思い思いの言葉や方法でお祝いされていて、TLを見ていてすごく楽しかった!植草さん、東山さんのwebが更新されたこともあり、私も他担ながら大騒ぎ(笑)

 

そんなニッキ誕の余韻冷めやらぬ中、とある隊ファンさん発案の素晴らしいタグが!

 

#ニッキにやられた3曲

 

こんなトピックを得て、140字のツイートに収めるにはもったいない!と、ここぞとばかりにブログを書いています。

 

今回はあえて通知のツイートをせずに更新しました。にも関わらずここに辿りついてくださった方、ありがとうございます!Twitterのノリで書くので完全に自己満足です(笑)悪しからず。

 

 

 

① 愛の嵐

不動の第1位。錦織さんのソロで私がまず最初に思い浮かべる曲。

なんてったって、錦織大先生自らが作詞されてるんですから!あのなかなかに攻めた歌詞、全部あの人の頭の中から出てきたんだって思ったら、ねえ…

冒頭の "Yes" って囁き声で軽く腰砕けになり、甘くて苦いハスキーな歌声で完全ノックアウト✋ ※まだAメロも始まってません

1番と2番で確実にふたりの距離が縮まってるのがツボ。"fall in love" から "want your love"、「確かめたい」から「閉じ込めたい」。このふたり、夜が明けたらどうなってると思います?

この曲に出会ったのが20歳超えてからで本当に良かったなと思いました(笑)今でもこれをじっくり聴いていると、なんかいけないことしてる気になる… わたしの中のいけないことシリーズ・3選です(残りは『仮面舞踏会』『じれったいね』)。

 

 

 

② 仮面舞踏会

トゥナイヤイヤヤイヤイヤティア!あまりにも有名だし一度聴いたら忘れられない。これを考えたのは他の誰でもない錦織一清(20)ですよ!このエピソード、出来すぎてない?って未だに思います。信じられない。

色んなところで何度も言ってますが、少年隊は誰が真ん中に立っても一切引け目をとらずに輝くグループ。だけどこの曲は絶対に錦織さんがセンターでなければならないと思ってます。錦織さんの、観てる人を捉えて離さない引力がこの曲には必要。

「好きさお前が 好きさ死ぬほど」カメラをしっかり見つめて歌うこのフレーズでこっちが死にそう。勘弁してください。だって私に言ってる?って思わせてくるもん。あっちが悪い(責任転嫁)

錦織さんは存在が幻想(と書いてイリュージョンと読む)みたいなとこある。そんな人の魅力にうっかり迷い込んでしまったが最後… あー恐ろしい!

歌い手は曲によって表情を使い分けると思うんですが、錦織さんはそのレパートリーが3人の中でも一番多い気がする。その表情の機微を細かく使い分けて、カメラ越しに訴えかけるのがとても上手だなといつも感嘆させられます。

 

 

 

③ Season

PLAYZONE'89 Againの曲です。錦織さんが声優のお仕事もされてると知る前にこれを聴いて、彼は声に感情をのせることができる人だと思って。「秋を横切る風のように生きてきたよ」の哀愁漂う歌声が狂おしいほど好き。

この曲みたいに歌い上げることもできれば、思わず身体をスイングしたくなるような曲(『ハロー!』とか)をお洒落に歌うこともできる。本当に器用な人だなと思います。

歌い上げるといえば、わたし錦織さんの東宝ミュージカルを生で観てみたかった… 『42nd STREET』とか。宝塚屈指の歌唱力を誇る涼風真世さんとの共演とか、私得でしかない。涼風さん然り、大地真央さん然り、宝塚の元トップさんと主演で組ませてもらえるって、いちミュージカル俳優として相当見込まれてたんだなと思います。

 

 

 

選ぶのにめちゃくちゃ困った。『まいったネ今夜』『じれったいね』『数千マイルから君を…』『My Dear Mrs. Las Vegas』『Replicant Resistance』等々入れたい曲がいっぱい。今回取り上げなかった曲に関しては、またアルバム評の記事を書く時にめいっぱい語ろうと思いますので、よろしければまたご覧ください。ちなみに『数千マイル〜』については『ロマンチックタイム』の記事で熱く語ってます(笑)(しっかりちゃっかり宣伝)

 

最後までご覧頂きありがとうございました😌

 

 

ファーストビデオ『少年隊』

 

はじめに

 

1984年5月21日、ちょうど36年前の今日発売されたビデオ『少年隊』。

 

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錦織さん18歳、植草さん・東山さん17歳。*1 グループがこの3人体制になってからはこの時点で2年余り経っていますが、まだ初々しさの残る3人がとにかく一生懸命、三者三様にアイドルしています。

 

 

映像作品について感想を書くのはあまり得意ではないのですが、名曲ぞろいのこのビデオに関してはいつか書いてみたいと思っていたので、発売日のこのタイミングで書いてみることにしました。乱文具合に磨きがかかってますが、お暇な方はお付き合いください。

 

 

 

 

01.あなたに今Good-by

(作詞:宮下智 作曲:新田一郎 編曲:新田一郎馬飼野康二

レコードデビュー前のオリジナル曲の中でも代表曲といえるのではないでしょうか。歌番組でも何度も披露していますね!このビデオには入っていませんが、イントロのロボットダンスな振り付けが好きです。東山さん→錦織さん→植草さんと動きが連鎖していく感じ、つい何度も観たくなります。

このビデオのイントロでは振り向いた3人の顔がアップになりますが、圧倒的に顔が良い!!!よくぞこんな3人を集めてくださいました。ジャニーさんありがとう。

Delaの宣伝でもお馴染みのメンバーカラーの衣装を身にまとい、高層ビルの屋上で颯爽と踊る3人。それにしても空撮とは、制作陣も気合が入ってますね…!

「っとかいっをーよこぎぃってーーっながれーぼしがはーしるー♪」流れ星どころか、軽く衝撃すら走る歌い出し。しかしこれがたまらなく癖になるんですよね… ちなみに10thコンの映像を観たときはちゃんと「都会を横切って 流れ星が走る」だなと思いました。10年の歳月を経た初期曲はエモい…

「心ときめくほど 二人遠くになってしまうと 笑って言った」ここの切なくメロディアスになる感じが好き。伴奏のストリングスが効いてます。

ロケーションは倉庫(?)へと切り替わり、リップシンクへ。錦織さんパートの「二人だと~♪」にご注目。指差し→首をクッと後ろにやる動作がかっこよすぎて… 今これを書きながら、そこだけ3回巻き戻して観ました(笑)間奏のダンスもまたカッコいい。

このビデオのリード曲ともいえますね!今からでも音源化してほしい一曲です。

 

 

 

02.横浜ABC【植草克秀ソロ】

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

ソロ曲一発目は植草さん!

原色×原色な衣装のカッちゃん少年がかわいいです。が、歌になってみるとちょっぴり尖った歌い方もできるというのがギャップ…!たまに巻き舌になっちゃったりもして。この少年、かわいいだけじゃありません。

曲としてはほんのりシ〇がき隊を思わせるテイストだなと思いました。植草さんの時々がなる歌い方が合ってる感じがします。宮下智先生の書かれる曲は実に幅広いですね…

船の上でバク転してるのにはちょっとジワりました。危なくない?

 

 

 

03.急げ!若者

(作詞:千家和也 作曲:戸倉俊一 編曲:石田勝範

大先輩、フォーリーブスの楽曲をカバー。ご本家様は渋くて素敵ですが、少年隊は溢れ出す若さを爆発させてます。

ウェストサイドストーリー感にジャニーさんイズムを感じます(笑)間奏では少年隊の最強シンメが取っ組み合い殴り合い。が!そこに割って入るように現れてソロパートを歌い上げる植草さんがめちゃくちゃカッコいい!!!「幸せになれるさ 恋人よどうか 泣かないで」でそれぞれが顔を見合わせるときの表情が好きです。

最後にバックで踊ってる人たちがはけて3人が引きで写りますが、揃いも揃ってみんな腰が高い!顔もよければスタイルもいい。すごい集団だ…

 

 

トークコーナー~

合宿所でのあれこれ。わざと時間ギリギリまで植草さんを起こさない悪質ぶりを暴露される東山さん(笑)そして始まる、目覚まし消してる消してない論争。東山さんの舌っ足らずなしゃべり方が健在!!!

突然弟2人がリーダーを褒め始めたかと思えばなぜか植草さんが爆笑しだしたり、錦織さんがふざけたり。話がすぐあっちこっち行きますが、きっと合宿所での空気感もこんな風だったんでしょう。錦織さん曰く「笑ってなきゃあ、やなの。しらけたらはびんちょだもん」。「はびんちょ」って初めて聞いたんですけどどういう意味だろう。仲間外れみたいな?

映像はトークとは関係なくレコーディング風景が流れてますが、植草さんが「もう髪の毛整えちゃってさぁ!」って言ってる時の映像の錦織さんの動作が謎でツボってます。ティラノサウルスみたい。

 

 

 

04.あいつとララバイ

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

初めての主演映画の主題歌。『お前のララバイ』というタイトルだった時もあるようです。*2

「半端な男だったよ」の、手を振る振り付けがかわいい。ゴールにぶら下がってうれしそうな東山さんがかわいい。ああ、語彙力がなくなってゆく…

「胸のギターが急にファズれば」ファズって確か、エレキギターエフェクターの一種ですよね。胸がぎゅーーーんってなるってことかな。言葉選びのセンスがすごい。

 「熱いリズムが体ぬけるぜ」ここの錦織さんの、「ぬける~ぜ~~」っていうタメ具合が好き。2番の「とーびの~った~~」ではウィンクまでキメてくるんですよ、恐ろしい子…!この曲に限らず、このビデオにおいては全体的に錦織さんの表現力が頭ひとつ抜けてるなと思います。

 

 

 

05.恋は素早く【東山紀之ソロ】

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

 で、伝説…!これを観ているとなんだか異世界に飛ばされた気分になるのは、きっと私だけではないと思っています。

リップシンクのところはまだいいんですよ、MVみたいな感じで。でもピエロは!? 植草さんのなんて、よくこれでGOサインが出たなと思いました。(笑)アイドルとは。

コードの知識は全然ないのですが一応コードの書いてある歌詞本を見てみると、見事なまでのマイナー(短調)コードの連続にびっくりしました(笑)そりゃちょっとあやしくもなるわ。

この曲を一言で総評するなら、高熱でうなされてる時に見る夢みたいですね…「ばかやろーーー!」で目が覚める感じ。

 

 

 

06.トワイライト・フィーリング

(作詞:SHOW 作曲:佐藤健 編曲:石田勝範

夕暮れ時に聴きたくなる名曲。これも音源化してほしいなあ…

街を歩く3人のちょっと大人っぽい衣装がすごく好きです。80年代!って感じ。

植草さんの、「そっと指に触れてごらん」で小指をたてるしぐさが素敵です。錦織さんの伏し目がちな表情がとってもきれい。まつ毛が長くて見とれてしまいます。

そういえばこの曲、のちに武道館コンで歌うときは "I gotta twilight" の節の切り方がちょっと違ってますね!プチ発見。

平成生まれの私からすると、この映像にうつるひとつひとつの街の風景にとても憧れを感じます。このロケ地って今もまだあるのかな…

 

 

トークコーナー~

【BGM:07.Instrumental(作曲・編曲:石田勝範)】

夢を語らう3人。「夢は大きく」「少年隊ワールドツアー!」数年後、彼らはアジアツアーを実現するんですよね…!インターネットのある昨今では、アイドルが海外ファンを獲得することへのハードルも若干下がったかと思いますが、そんなものはない36年前。のちに”日本発、世界行”を掲げてデビューし、国を超えて羽ばたくことになる3人の心意気に、なんだかじーんときます。

 

 

 

08.踊り子

(作詞:阿久悠 作曲:井上忠夫 編曲:石田勝範

まだオリジナル曲をもたない時代に沢山歌ってきた、大先輩の曲。思い入れもあることでしょう。そう思って聴くとイントロから泣きそうになったりして。

映像は「レッツゴーヤング」に出演したときのもの。ハチマキについてる羽根はきっと若さの象徴。しかしこの頃の衣装は色々な意味でスゴいのが多いですね… 『Summerならサンバ』と『アフリカーノ』なんて特に。とにかくインパクト重視な感じがしますよね。

「別れていきましょう」「夢と割り切って」を錦織さんが歌ってる映像も観たことがありますが、個人的にはやっぱり植草さんが歌うのがしっくりくるなと思います。

 

 

 

09.危険な恋のムーンライト【錦織一清ソロ】

(作曲:小林和子 作曲:佐藤健 編曲:石田勝範

皆さんお待ちかね!スーパースター・錦織一清のワンマンショーの始まりです。

弱冠18歳にしてこの完成度。完全に曲を自分のものにしていて、この曲に関してはノリがアイドルというよりミュージシャン。「危険な」というだけあってちょっと大人っぽい、シティポップみのある歌なのに、歌にうたわされてないんですよね。多分ですけど、錦織さんの音楽の好みがそうさせたんじゃないかなって思います。自分よりちょっと上の世代が好むような音楽を聴いてるイメージがあるので。

「遠いネガのようだね」と歌ってから食い気味に「俺の背に」って入るのが好きです。

「愛しか見えない~♪」のタイミングで車の下から同時にニョキっと出てくる弟ふたりがツボ。あ、あと!「君を離さない~♪」でばーんってするの、見ました!?あれは反則。

車をバックに歌い踊るシーンの照明がいい感じ。曲はもちろんですが映像だけ見てもなかなか好きです。

 

 

 

~エンディング~

【BGM:10.Instrumental(作曲・編曲:石田勝範)】

エンドロールとともにBehind The Scenes的な映像が流れます。か、かわいい… こんなあどけない姿を映像に残してくれてありがとうの気持ちでいっぱいです。

 

11.Remember【錦織一清ソロ】

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

今回メンバー内で唯一、ソロ曲を2曲歌った錦織さん。アイドルグループでは実情としてメンバー内の扱いに何らかの形で差が出ることがほとんどですが、このビデオも例にもれず、正直に言って錦織さんプッシュが強いなと感じます。いうなれば圧倒的センター。レコードデビュー前はその傾向が特に顕著で、「ピンキーパンチ大逆転」の役付きなんかモロにそうですよね。(入所が一番早かったことや、実力からしてもこれは当たり前だと思います)が、この後レコードデビューするとだんだんバランスがとれてきて、数年後には誰が真ん中に立ってもおかしくないグループになったと思うんです。3人で一人前じゃなくて、一人前が3人。先ほどのトークでもこう話してましたが、ちゃんと有言実行してますね。

「この言葉を大切に 一期一会」

「これからの人生 君といっしょに 歩いて行きたい」

「ほんのわずかな キミとボクだけの 想い出 ありがとう そして今日から— Remember you」

アイドル雑誌によくある手書きメッセージが流れます。こちらこそありがとうの気持ちです。一度しかない青春をアイドルという仕事に捧げてくれてありがとう。少年隊になってくれてありがとう。言い出したらきりがないけど… 結論!少年隊、ありがとう!!!

 

 

 

おわりに

若かりし頃のお三方があまりにかわいくて、語彙力が確実に溶けていくのを感じました。ブログを書くにしては致命的(笑)ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。

 

この記事を書くにあたって、このビデオのPRのために出演した歌番組の動画を、動画サイトで何本か観ました。歌前のインタビューに緊張した面持ちで答えたり、『あなたに今Good-by』を懸命に歌い踊る彼らの姿から「爪痕を残したい」「絶対に売れてやる」という気迫を感じて。のちに押しも押されもせぬアイドルになる少年隊にもこんな時期があったんだなあと、なんだかとても感慨深くなりました。

 

少年隊って、最強のアイドルグループだな。

 

 

 

 

*1:発売日時点。発売日翌日は錦織さん19歳のお誕生日

*2:1983年、レッツゴーヤング初登場時に披露

『愛は続けることに意味がある』

 

はじめに

 

1993年12月1日リリース、『愛は続けることに意味がある』。

 

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このアルバム、3人が大人アイドルとしての在り方を模索する中での挑戦作だと思っています。

 

前もって言いますが、今回の文章は相当とっ散らかってます。それでもいいという方がいらしたら、最後まで読んでとは言いませんので、お好きなところまでお付き合いください(笑)

 

 

 

01.のどもとすぎれば恋も忘れる

(作詞・作曲:尾関昌也 編曲:尾関昌也・松本浩之介)

最初の一曲がソロ曲。固定観念にとらわれない感じが良いですね。

意味深なタイトル。私はこのタイトルや歌詞の意味するところが未だによくわかっていないし、この先もわからないだろうけど、それでいいです。

この主人公って、外面や振る舞いは軽く見えても、実はとても思慮深くて、頭の中では人が思いつかないようないろんなことを考えてるような人だと私なりに思ってます。なんだかどこかの誰かさんのようですね……まさかね。じゃなかったら「のどもとすぎれば恋も忘れる」なんて結論に至らないと思うんですよ。

「人生は You! 君が思うよりも わるくないさ いいもんだよ」嫌なことがあったときやちょっと心がしんどい時にこの曲が流れてくると、少し救われる気がします。

歌詞カード最終頁の"Chorus"欄に「少年隊」の文字がありますが、バックコーラスの声の主に気付いた時は感動を覚えました。少年隊の下ハモ担当といえば東山さんですね。

これは聴きどころ、というか完全に好きなポイントなのですが(笑)「これから 愛のSympathyさがして」錦織さんの、日本語にない "th" の発音が好きで。錦織さんが歌う英語詞の大ファンな私です。

 

 

 

02.EXCUSE (Album-Version)

(作詞:及川眠子 作曲:井上ヨシマサ 編曲:水島康貴

これは、解釈も好みも人によって大きく分かれると思います。

正直なところ、私はこの曲を聴くとなんともいえないモヤモヤした思いを抱えてしまうのですが、その度に「ああ、これは及川眠子先生の思うつぼかも…」とも思ってしまいます(笑)

聴きどころは、ラスサビ「逢えなくなれば 悔やむけど」のあとに「そう言ってよ」と東山さんが歌うところ。(この音源では聞こえるか聞こえないかレベルですが、歌番組だとはっきり確認できますね)私はいつもこのワンフレーズに、心臓がきゅっとなるんです。

一度は「僕は君を選べない」ともいうけれど、最後は「選ばない」で終わるところがこの曲のすべてだと思います。

 

 

 

03.Danceいっぱつ

(作詞:戸沢暢美ㅤ作曲:ナガハタゼンジㅤ編曲:水島康貴

これ、思いっきり東山さんへの宛て書きっぽいですよね。歌詞を読んで思いました。「一日を無駄にできない」って、東山さんが歌うとめちゃくちゃ説得力がありますし。

サビにはシンコペーションが多用されてます。タイトルよろしく、自然に身体がリズムにのってくる感じがします。

歌番組での歌唱用にアレンジが異なるバージョンも存在するようですが、私はアコースティックなこちらの方が好みです。大人の余裕みたいなものを感じられる気がして。

聴きどころはなんといっても「崩れそうなㅤかなしみに出会うとき」から。コーラス錦織さんがド派手にメロディーを乗っ取り、いつの間にか東山さんが下ハモにまわっています。ソロ曲とは…(笑)錦織さんがあまりにのびのびと歌うので、聴いてると思わずフフっとなります。こういうの、楽しいですね〜。

「僕を変なヤツとㅤ君は思うかい」ですって?うーん、思わないと言ったら嘘になるかな。(笑)

 

 

 

04.愛は強いはずなのに

(作詞:及川眠子ㅤ作曲:井上ヨシマサㅤ編曲:水島康貴

制作陣は『EXCUSE』と全く同じ顔ぶれ。確かに似た香りがしますね。でも、植草さんがソロで歌うことによって感じ方がだいぶ変わってくると思います。ずるさが半減されてるというか(?)

私だけだと思いますが、この曲を聴く度に思い出す曲があります。

 

youtu.be

 

なんとなく似通った点があるように思うんですが、何かはピンとこなくて… アコースティックな感じ?もしも、ここじゃない?って思いついた方がもしいらっしゃいましたらぜひご教示ください。

「ほんとは強くはないからㅤ誰かが必要なんだよ」植草さんの声で歌われると、心にくるものがあります…!

『Prism』の記事 の『君に降るMelody』の項で、植草さんの歌声の良さについて力説しましたが、もう少しだけ語らせてください。ものすごく変な表現になりますが、彼の歌声をモノに例えると、円柱のかたちをした柔らかいゴムだと思っていて。真ん中に空洞はなくて、輪切りにすると断面は円形になる。この時の円はつぶれた楕円じゃなくて真ん丸な円です。手触りのイメージは、ヴィ〇ッジヴァ〇ガードに売ってる、バナナのおもちゃみたいな(笑)柔らかいけど、弾力があってふにゃふにゃじゃない感じ。

要するに、厚みと丸みと柔軟性を兼ね備えた歌声だなってことなんですが、モノに例えた方がわかりづらかったですね(笑)すみません。めちゃくちゃな例えですがわたしの中ではこれがピンときているので、一応書き残しておきます。

 

 

 

05.お好み焼

(作詞・作曲:井上ヨシマサㅤ編曲:ATOM

出ました!少年隊史上忘れてはならない曲ですね!かつてしょうゆ顔、ソース顔、ケチャップ顔とたとえられた3人による、3人のための曲。

「醤油、ソース、ケチャップ」の掛け合いの部分をイヤホンで聴くと、
左:植草さんㅤ中央:錦織さんㅤ右:東山さん
こう聞こえてきます。あれ、この並び、見たことあるな…!

 

「醤油」
「しょーーー…あ、醤油じゃねーわ」
「(笑い声)」
「ケチャップ。」

 

しっかり笑えるポイントもおさえてます。この空気感、良いですね。
個人的に好きなのは、植草さんがなぜか一度だけ「ケチャップ」の後に笑うところ。何に笑ったのかな。

 

 

 

06.What is Love!

(作詞・作曲:尾関昌也ㅤ編曲:尾関昌也・松本浩之介)

この曲も『のどもとすぎれば恋も忘れる』同様、コーラスは東山さんでしょうか。

Bメロ「同じ夢をㅤ見せ合うのがㅤこわいからㅤ本音を匿(かく)してる」 「光浴びたㅤ長い投影(かげ)がㅤ淋しいとㅤ訴えかけている」で少ししんみりしてから、目の前が明るくパッと開けるようなサビに入るのがいいですね。

"hey, groomy Love!" "hey, groovy now!" の、たたみかけるような(?)リズムが好きです。なんか思わず、音に合わせて手を動かしたくなります。

錦織さんって、お洒落な歌い方に関してはピカイチだと思っています。曲に歌わされてないというか。まだ二十歳に満たない頃から、『危険な恋のムーンライト』という大人っぽい曲を完全に自分のものにして歌いこなすくらいのお人ですから、無理もありませんが。

今ふと思ったんですが、錦織さんの歌うボサノバとか聴きたいな。沢山聴いてそうだし。二十歳やそこらで尊敬する人がアントニオ・カルロス・ジョビン*1って、なかなか凄いですよね。

 

 

 

07.だんぜん愛さ

(作詞:戸沢暢美ㅤ作曲:ナガハタゼンジㅤ編曲:水島康貴

ここまで、大人の男女の複雑な関係を歌ったラブソングが続きましたが、ついに幸せになれそうですよ!おめでとうございます!(?)

「One Fine Day Like a Paradise」「のどかに陽がさすベランダにㅤ君が干した僕のパジャマ」よく晴れた暖かい日の情景が目に浮かぶようです。家事に勤しむ「君」を眺める「僕」の愛おしそうな目が想像できます。

今これを読んでくださっている克担さんにお伺いしますが、この曲を聴いて平静を装うのって相当難しくないですか?当方ヒガシ担ですがときめきが止まりません。

だって、「久しぶりだぜㅤそばにきて」からの「ねぇㅤこんなのやだよねㅤ結婚してしまおう」ですよ?これ以上の幸せはありますか?自担にこんなん歌われたら間違いなくキュン死してしまいます。

「僕のシャツ着たㅤ君は台所」彼シャツですよ彼シャツ!キャー!!

植草さんの声がもう甘すぎて…糖度にするといったい何度くらいなんでしょうね(?)

聴きどころは、アウトロのスキャットだと思います。ここを聴きながらつい口ずさんだり、思わず指パッチンしてのってる自分がいたりします(笑)

余談ですが、歌詞カードのこの曲のページの左側の植草さんの表情がまさにこの曲にぴったりな気がして、つい見とれてしまいます。やっぱり笑顔が一番似合いますね。

 

 

 

08.君のいないクリスマス

(作詞・作曲:尾関昌也ㅤ編曲:水島康貴

ひとりぼっちのクリスマス』『君がいない』『フィエスタ・de・VENUS.』と並んで「”君”がいないシリーズ」だと思っています(勝手に)。

去年のクリスマスの時季、この曲にドハマりして毎日聴いてました。こっぱずかしい話ではあるんですが、これを歌ってる張本人のことなんか思い浮かべちゃったりして。「遠い距離(ばしょ)で 幸せを そっと祈るよ Merry X'mas」これは本当に、ファンとしての私の気持ちそのままで。私に言わせれば、クリスマスじゃなくても、遠いところから彼らの幸せを年中祈っています。ファンってそんな生き物じゃないですか?推しが元気で幸せにしていてくれたら嬉しい、少なくとも私はそんな気持ちです。(あれ、何の話?)

ちょうどこの曲を歌っていた頃は、10代~20代前半の儚い歌声から、聴かせる引力のある歌声への過渡期だと思っています。個人的にはこの翌年、1994年のPLAYZONE「MOON」で、歌唱力に革命が起きたように感じます。偉大なシンガー・森山良子さんとのデュエットもありましたしね。私あれ大好きです。

 

 

 

おわりに

これを書いていて、楽しいはずなんだけどなぜかめちゃくちゃ悩みました。『Prism』について書いたときにはとてもスラスラ書けたのが嘘のよう…曲ごとの文量もばらばらな上、相当な乱文でしたが、最後までお付き合いくださった方、ありがとうございました。

 

『愛は続けることに意味がある』心に刺さる言葉ですよね。

 

 

*1:Duet創刊1周年記念 少年隊写真集(1988年)より

『ロマンチックタイム』に思う

 

はじめに

 

2000年2月2日リリース、少年隊24枚目のシングル『ロマンチックタイム』。

 

www.johnnys-net.jp

 

同名の表題曲とそのオリジナルカラオケ、3人のソロ曲が1曲ずつの計5曲からなるマキシシングルです。

 

アルバムではありませんが、今回は好きな曲の詰まったこちらについて書いてみます。

前回同様、感想はあくまでファン目線ですので悪しからず。

 

 

01.ロマンチックタイム

(作詞:古山博 作曲:林哲司 編曲:船山基紀

シティポップの巨匠・林哲司氏による、軽快でなんともお洒落な曲。錦織さんはこの曲を「ぶらぶら歩いてる感じ」*1と表現されてましたね。発表から20年経った今でも古臭く感じさせないメロディーだと思います。

歌詞の舞台は、大人の女性と過ごす夜。「バランスを崩したら ダメな人ネとひっぱたかれた」「リードされっぱなしさ」ちょっと気が強いけど本当は可愛らしくて放っておけない、そんな女性なんでしょう。それにしてもこの主人公は彼女にメロメロですね(笑)

「少しだけ浮かれつつ」という歌詞のように明るく歌う錦織さん・植草さんと、いつものように落ち着いた感じで歌う東山さんの声色の対比がまたいいなあと思います。少年隊っていつも、バランスが取れてますよね。

ラスサビの「燃えるようなキッスでシビレちゃいましょう」は錦織さんのファルセットがたまりません。この曲の大きな楽しみのひとつ。

わたし的聴きどころは「ガラスの靴など壊しちゃいましょう」。ここの歌割りが錦織さんなのが好きです。だって、ほんとに壊しちゃいそうじゃないですか?

 

 

 

02.数千マイルから君を—【錦織一清ソロ】

 (作詞:錦織一清 作曲:広瀬香美 編曲:本間昭光

『見れば見るほど…』に続き、錦織×広瀬コンビふたたび。メロディーはこんなに明るいのに、「最後に『愛してるよ。ずっと愛してるよ君を』」なんて切ない…ㅤ意外性を狙ったのかな。

北行きはどちら? 風に乗り」という歌詞が曲に乗ると「北行きは/どちら?風に乗り」というフレーズの切れ方になるのが、斬新で面白いと思いました。

Cメロ前の間奏で空港ロビーの雑踏やジェット機の音が聞こえるのがまた粋ですよね。個人的に、飛行機の中で聴くのが結構エモくておすすめです(笑)

わたし的聴きどころは、サビに入る直前の"Bye my love"/"To the wind"。少し音楽的な話になりますが、サビの1小節前の2拍目裏から入るのがこのフレーズの鍵だと思います。これがサビへの助走となって、サビをよりドラマティックに演出している感じがします。例えるならまさに、飛行機が離陸する前にスピードを上げて滑走路を走るようなものです。この助走も含めてサビという感じ。

さらにCメロの最後では "Bye bye my love" 1番より bye がひとつ増えて、さらに盛り上がるクライマックスへと向かいます。これは錦織先生のこだわりかも。

 

 

 

03.フィエスタ・de・VENUS.【東山紀之ソロ】

 (作詞:夏野芹子 作曲:浅田直 編曲:鶴田海生)

 

 

これ、大好きなんです。数多くのステージを踏んで聴かせる歌声を身につけた、30代の東山さんだからこそ歌えた曲だと思います。

「狂おしい過去に戻せ」「失うものは何もないさ」愛する人を失って、記憶の中の「君」にすがるしかないつらさ。「愛は孤独じゃないㅤplease me」「愛に蝕まれるㅤkiss me」に聴いてとれるような、東山さんの歌特有の語尾の揺れ方、消え方がもの哀しさを増していて、心が締めつけられます。

聴きどころというか好きなところは、「情熱よ僕を燃やせ」「青空がせつないから」「僕の絶望は黒」といった、色彩が想像できる歌詞の描写です。スペインの眩しい日差しや青空さえモノクロに見えるほどの絶望感に、「僕」は苛まれているのでしょう。

それにしても東山さんのソロ曲は、大切な人がいなくなってしまうような切ない曲が多いですね… (『君がいない』『君のいないクリスマス』etc.)彼にそういう曲を歌わせたい制作陣の気持ちもよくわかりますが。

 

 

 

04.@リンゴ【植草克秀ソロ】

(作詞:植草克秀 作曲:宮崎歩 編曲:明石昌夫

『フィエスタ・de・VENUS.』で思いきり苦しく切なくなったところに、なんですかこのアイドルソングは!!!アイドル・植草克秀はいくつになってもアイドルということを再確認させてくれる曲です。この曲、もはや植草さんの専売特許だと思ってます。

なんと植草さん自ら作詞も手がけています。 テーマは当時最新機器のコンピュータ。「近頃読まれているでしょ きっとデジタル頭でくるぞと」その通り!20年後は手の中に収まるコンピュータを1人1台持ってる時代です。

「shift・space・caps lock return・esc」突然の演歌調、びっくりさせてくれますね(笑)エスケープ~~~うっ!⤴︎ (可愛い)

「君と一生愛情一緒にいれたら上出来じゃない」突然こんな甘い言葉を投げかけられるのも、アイドル~~!って感じがします。これは反則、ずるいなあ。

わたし的聴きどころは、3回あるサビが全部「そんなもんだぜー @のリンゴ」で終わるところ。終わりよければ全てよし的な心持ちが感じられるようでとっても好きです。

そういえば、曲の一番最後の「ウィンッ」って音?声?面白いですよね。システムエラーが起きちゃったかな。

 

 

 

05.ロマンチックタイム(オリジナル・カラオケ)

ボーカルがない分、聴く度に新しい発見ができる気がします。

サビの「真夜中すぎ あなたに会いたくて」にあたるメロディーの裏のストリングスが素敵です。Aメロ・Bメロのベースラインが結構楽しいことに気が付きます。林哲司×船山基紀、強い…!

転調後のラスサビ「ロマンチックタイム ロマンチックダンス」「ロマンチックタイム ロマンチックナイト」追いかけるコーラスが入ってますね。東山さんっぽい声に聞こえなくもないけど、どうなんでしょう。曖昧。

 

おわりに

今回もお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございます。特に、ソロ曲を聴きこんで自分なりに分析するのがとっても楽しくて、熱く語ってしまいました(笑)次は何について書こうかな~!

 

 

*1:「少年隊夢」 ミレニアムトーク回より

名盤『Prism』に思う

 

はじめに

 

1999年1月27日リリース、少年隊の最新(!)オリジナルアルバム『Prism』。

 

www.johnnys-net.jp

 

 

少年隊ファン歴9ヶ月余の素人が、各曲に対する140字に収めきれない感想(あくまでファン目線)をつらつら書くだけの記事です。需要あんのかって感じですが「わたし的聴きどころ」も添えてみました。

いろいろと知識不足+はてなブログ自体初挑戦のため不慣れもいいとこですが、それでもいいという方はどうぞ大目に見てやってくださいませ。

 

 

 

01.Act-Show

(作詞:宮下康仁 作曲:スペクトラム 編曲:中町俊自 コーラスアレンジ:松下誠

スペクトラムの楽曲を少年隊がカバー。アルバムの一曲目にふさわしい華やかさ!

植草さんソロパートのあまーいアイドルボイスに意表を突かれます。錦織さんと東山さんのオクターブ違いのハモリが聴けて耳が喜んでます。東山さんのラップは言わずもがな好き。

わたし的聴きどころは、"with me" の発音が三者三様なところ。あえて文字で表すなら、

錦:with me

克:うぃーずみー

東:ウィズミー

私にはこう聞こえます。(笑)みんな違ってみんな良い!好き!

 

 

02.愛の嵐

(作詞:錦織一清 作曲・編曲:馬飼野康二

このクレジットだけでワクワクしませんか?大丈夫です、そのワクワクは裏切りません。

イントロでは "Why don't you listen to me?" と女性が問いかけています。ドラマの始まる予感がしますね…

少し掠れた声で"Yes"と聞こえたら、そこはもうニッキワールド。曲の頭からAメロが始まるまで約50秒、すでにドラマティックですよね。ここからあなたの「肩の紐が滑る」までそう時間はかかりません。あとは皆様のご想像にお任せします(?)

わたし的聴きどころは、"I guess I wanna hold you, I guess I wanna make love" がうまーく、英語としてリズムに乗っているところ。カタカナ英語っぽくないところが好きです。

 

 

 

03.Be COOL

(作詞:松井五郎 作曲・編曲:HΛL ブラスアレンジ:村田陽一

『愛の嵐』で散々ドキドキさせられた後、「夜はこれから」といわんばかりにくるのがこの曲です。

個人的にヒガシ担を自覚して初めて聴いたソロ曲がこれだったのですが、Aメロ出だしの歌詞にまあまあ衝撃を受け、「TONIGHT 一度寝たくらいで 幸せねだるって 冗談かい」で「!?!?!?」となったのが懐かしいです。自担の恐ろしさを知りましたね…(?)

わたし的聴きどころは、東山さんのタ行の発音です(細かすぎ?)。「どうなったって」に顕著に表れてると思います。しゃべる時とも違う、なんだか独特なあの発音が癖になるのは何故だろう…

 

 

04.愛と沈黙

(作詞:康珍化 作曲:中西圭三小西貴雄 編曲:小西貴雄

コーラスグループ・少年隊によるハモリの美しい一曲。1番2番ともにAメロはまるまる東山さんのソロという構成がちょっぴり斬新。Bメロには錦織さんと植草さんの甘い甘いハーモニーが待っています。お三方に共通して言えることですが、声質がかなり違うのできれいに溶け合って聞こえるんですよね。

イントロ・アウトロや間奏のストリングス、ソプラノサックスがまた泣かせてきます…!!

わたし的聴きどころはやっぱり、サビ終わり植草さんソロの伸びやかなロングトーンとビブラート。でも「たったひとりの天使だから」も捨てがたいなあ…

 

 

 

05.誘われてEX

(作詞:松本一起 作曲・編曲:馬飼野康二

はい!みんな大好きですよねこれ!!!どうでもいいですが私は未だに頭の中で「誘われてイーエックス」と読んでしまいます(笑)

「西風のシーツに夏の夜がほどける」「そっと触れたまつ毛の先に 僕だけの星座(ほし)が散らばる」詩的で美しい表現の歌詞が好きです。

途中囁かれる台詞はなんとお三方自らが考案したというとんでもないエピソード付き。こんなんファンにはたまらないですよね……

わたし的聴きどころ、というか単なる好みなんですが、「優しさだけを 求めないでくれいつでも」という歌詞を錦織さんが歌ってるのが非常にぶっ刺さります(何の話?)

 

 

 

06.Gamble Guy

(作詞:工藤哲雄 作曲・編曲:原一博

賭け事がテーマの、まさに大人アイドルって感じの曲。当時30代の彼らだからこそ似合う曲だなと思います。そういえば、少年隊の曲で二人称が「あなた」って珍しくないですか?

間奏で "Hey, boy" ってつぶやいてるのは誰なのか聞き分けられず、とっても気になっています。

わたし的聴きどころは、錦織さんの「あきれたギャンブラー」。余韻の残る甘い声が耳から離れません。

 

 

 

07.Season of Love

(作詞:陣内大蔵・山中耕作 作曲:陣内大蔵 編曲:秋元直弥)

当方ヒガシ担ですが、植草さんソロのこの曲が本当に大好きなんです!!! 天性のアイドルボイスをもつ植草さんにしか歌えない曲だと勝手に思っています。

イントロの鈴がシャンシャン鳴ってるところからもう既に可愛いんですよ。まだ歌ってないのに可愛い。寒い季節を歌った曲だけど、陽だまりのように暖かいしあわせ感に包まれます。

わたし的聴きどころは、2番以降のボーカル裏で対旋律を奏でるソプラノサックスです。間奏のクリスマス感もまた素敵!

もう好きすぎて、どんだけ暑い季節でも構わず聴きます(笑)

 

 

 

08.TOUCH MYSELF

(作詞:米倉利徳 作曲:飯田建彦 編曲:CMJK

最近になって気づいたのですが、すごいタイトルですよねこれ(笑)

 

 

歌詞もなかなか攻めてますが、いい意味でどこか他人事のように、飄々と歌い上げる感じが東山さんならではだなあと思ったりします。 たらればの話ですが、もしもこの曲が錦織さんのソロ曲だったら… 全然違う曲に聞こえると思いませんか?

 わたし的聴きどころは、「冗談って笑えるくらいのKISSじゃ」「どうしたらいいか?なんて100も承知」。なんかうまく言えないけど、言葉がいい感じに音にハマってるなーって思います。

 

 

 

09.見れば見るほど…

(作詞:錦織一清 作曲:広瀬香美 編曲:船山基紀

『愛の嵐』同様、こちらもクレジットだけでワクワクしますね!なんて豪華な制作陣!

もちろんニッキワールド炸裂。錦織大先生が「俺が好きなのはこんな女だ!!!」って宣言してるように思えて仕方ありません()

サビのメロディーが階名で「ミレドミレドド~♪」だったことから錦織さんが「見れば見るほど」という詞をあてたのは有名なエピソードですね。アイデアマンだなーと思います。

聴きどころというか好きなところなんですが、「ドレスはいらない 夜が素敵なら」をCメロにもってくるあたり、彼の言いたいことがそこに詰まってるなって感じがします。(笑)

 

 

 

10.The longest night

 (作詞:根津洋子 作曲:坂本洋 編曲:岩田雅之

名曲中の名曲。シングルカットしても絶対に売れてたと思います。

ピアノにブラス、このラグジュアリー感が少年隊のもつ魅力を最大限に引き出してますよね。錦織さんが「少年隊はこうでなきゃ」と仰った*1のも頷けます。頷きすぎて首が取れそうです。

この曲に関しては4分38秒間全部が聴きどころだし、好きなところしかないです。が、いくつか挙げるなら…

◎ "just wanna make you mine" のお洒落なリズム感

◎「夕闇のヴェール もうすぐ夜を」の東山さんの力強さ

◎ サビ前、1番東山さん/2番植草さんソロのハイトーンからユニゾンを経て、エネルギー最高潮でサビにいくところ

◎ 男声コーラスが加わった華やかさ

好きすぎると、逆に言葉にするのが難しいということにいま気が付きました…

 

 

 

11.君に降るMelody

(作詞:とみたきょうこ 作曲:寺田一郎 編曲:安部潤

植草さんお得意のバラードです。

「あれからどれくらい 君の夢を見ただろう」歌い出しのこの切なさに一気に引き込まれます。

後追い新規ファンの私は彼の歌声をコンサート等で聴いた経験がないのでこれは推測なんですが、植草さんの声って倍音が強い気がするんですよね。倍音が強ければ強いほど響きは豊かになります。だからただ甘いだけじゃない、よく響く素敵な歌声なんだろうなあとこの曲を聴く度に思います。

わたし的聴きどころはラスサビ「たとえもう届かなくても」の「な」の音。この曲に限らずなんですが、植草さんの跳躍の高音の出し方が好きなんです。例えば『君だけに』冒頭の「君だけに ただ君だけに」の「に」とか。細かすぎか…(笑)

 

 

 

12.Let Me Love You

(作詞:久和カノン 作曲:羽場仁志 編曲:石塚知生

『The longest night』同様ピアノとブラスが効いていて、大人アイドルにふさわしいお洒落な一曲。サビのハモリがきれいで耳が幸せ。

なんだかコンサートの終盤に歌われそうな曲だなあ、とふと思いました。このアルバムをひっさげた「SHONENTAI CONCERT TOUR '99 Prism」なんてのがあったらなあ…

わたし的聴きどころはCメロの「寂しさも痛みも」にかぶせるように東山さんが歌う "I will love you more"。東山さんってこういう役割多くないですか?『情熱の一夜』のラスサビとか。

 

 

 

13.湾岸スキーヤー

(作詞:秋元康 補作詞・作曲:山下達郎Alan O'day 編曲:井上鑑 コーラスアレンジ:山下達郎

まずイントロが神。シャッフル再生しているときにこれが流れると俄然テンションが上がります。

「何マーーーイル」×3 からラスサビで目の前が一気に明るく開けてく感じがとても好きです。鳥肌立ちます。

わたし的聴きどころは錦織さんのラ行の発音(だからいちいち細かい)。「クラクション鳴らしたら」「昨日より今日よりも 素敵な場所がある」とか。多分ニッキ担さんにはお分かりいただけると思います!なんか良いですよね!!!

 

  

おわりに

まあ長くなってしまいました(笑)ここまで全部見てくださった方がもしいらしたら、本当にありがとうございます。お疲れさまでした。

自己満足の世界なので、たとえ誰にも読まれなくてもまた別のアルバムについて書きたいなと思ってます。ああ、少年隊って素晴らしい!!!

 

 

*1:2015.12.2『たまむすび』月刊ニッキ より