Where the Sun Rises

ド新規後追い隊ファンの戯言

名盤『TIME・19』に思う

 

はじめに

 

1987年7月1日リリース、『TIME・19』。

 

www.johnnys-net.jp

 

公式HPのDiscographyにはタイトルの表記が『TIME-19』となっていて、私もずっとそうだと思い込んでましたが、CDの帯を見るとTIMEと19のあいだは『・』なようですね!!ジャケ写のロゴはどちらにも見える…(笑)

 

 

同年のPLAYZONEや映画『19 ナインティーン』の世界観ともリンクする、近未来的なコンセプトのもとにまとまった名盤だと思います。実はこのアルバムを手に入れたのは結構最近なのですが、もっと早くに買っておけばよかったと思うアルバム第1位です。沼落ち直後の自分に教えてあげたい… ああ、タイムホールが欲しい!!!

 

 

 

 

01.1998 ~星の彼方へ~

(作詞:康珍化 作曲・編曲:松下誠

1曲目からワクワクドキドキする…!まるで舞台の幕開けを感じさせるような、6分43秒もあるこの1曲で、早速このアルバムの世界へ引き込まれるような気がします。「未来から、君を迎えにきたよ」なんて台詞が聞こえてきそう。

この曲ってサビが2つある感じがしませんか?「1998~」と「Step Into The Time~」と。贅沢!

1番の「Step Into The Time~」ではまだ大人しかったドラムが、2番から一気に盛り上げてくれます。ピークというか広がりがなかなか来ないからこそ期待値が高まって、より壮大になる感じ。2番終わりのギターソロもかっこいい。

"Step Into The Time" というフレーズ、全部同じ音の連続なんです。なんなら、「Step Into The Time 開いた窓辺から」の「窓辺」の "ま" までの10個の音符が全部同じ音程。でも単調な感じがしないですよね、これはどういうギミックなのか…。

PLAYZONE '87 TIME・19 ミュージカル抜粋』に収録されてるバージョンとも聴き比べてみたんですが、そちらよりもファンタジー色が強い感じがします。個人的に"Step Into The Time"のコーラスはあった方が好き。あと結構歌割りが違うんですね!

1987年から見た1998年って、どんな風に見えていたのかな。1998年生まれの私からするととても気になります。

 

 

 

02.こわがらないで、天使【東山紀之ソロ】

(作詞:康珍化 作曲:JOEY CARBONE 編曲:新川博

生で聴いてみたい曲。多分泣きます。コンサートやディナーショーで聴けた方が本当に羨ましい…

作曲は初期のアルバム曲を多く手がけたJoey Carbone氏。『HEARTS』*1と同じ方なんですよね。この方の書くバラードと、この頃の東山さんの儚い歌声との親和性がすごい… 息を吹きかけたら飛んでいっちゃうたんぽぽの綿毛みたいな、そっと大事にしたい歌声。

一応東山さんのソロ曲扱いであろうこの曲は音域が広くて、サビがかなり高め。正直この頃の東山さんは多少がなり気味で歌ってると思うんですが、サビだけは3人ユニゾンなのでうまいことドラマティックに仕上がっていて、そこもまた一興。

サビのバックコーラスがめちゃくちゃいいですよね!歌詞カードを確認しても特にクレジットは見当たりませんが、どなたが歌ってるのかな。

わたしに言わせればこの曲を歌う東山さんがまあエンジェルそのものなんですけど… そういえば次の年(1988年)のPLAYZONEでは天使役でしたね!

 

 

 

03.ハロー!【錦織一清ソロ】

(作詞:許瑛子・康珍化 作曲:西木栄二 編曲:大谷和夫

なんかめちゃくちゃ耳に残る、中毒性高めソング。

わたし、この曲のベースラインがなぜかすっっっごく好きで、リピートしてベースだけに集中して聴くときもあります。なんかとっても楽しい気分になれます(笑)

「雨のベルリン 棕櫚の船 シルクのチャイナ」…棕櫚ってなに?

シュロ(棕櫚、棕梠、椶櫚)は、ヤシ目ヤシ科シュロ属 Trachycarpus の総称である。

ja.wikipedia.org

勉強になりました… けどこの木で船って作れるの?イカダ?(無駄な好奇心)

 

本題に戻ります(笑)

「シルクのチャイナ⤴」「砂漠のペルシア⤴」このちょっと語尾が上がる感じ、楽しくないですか?

かと思えば、「ねえ ある時⤵ 君がふいに⤵」。

そんでもって「ただ Knock Me Baby⤴」また上がる!多分これが楽しくて中毒になってるんだろうなと思います(笑)

アウトロのスキャットから錦織さんの楽しそう具合が伝わる気がして、なんか嬉しくなります。こだわりが強いという彼のことですから、レコーディング中、制作スタッフの方々に「ここはこうした方がいいんじゃない?」って意見を出したり、色々アレンジを試したりしたのかなって想像なんかして。

 

 

 

04.ヘルプ・ミー【植草克秀ソロ】

(作詞:康珍化 作曲:JOEY CARBONE 編曲:新川博

 

なんかこの曲は80年代、時代相応って感じがします(個人の感想です)。打ち込みじゃないサックスの音とかが鳴ってるから?そういえば80年代に大人気だったアイドルバンドにも、テナーサックス担当の方がいらっしゃいましたね。ともかく、近未来的なコンセプトからちょっとはずれたアクセントになる曲かなと思います。

以前『Prism』の記事の『Act-Show』の項でも確か似たようなことを書いたんですが、ロック調のカッコいいイントロからの、植草さんの甘い声が意表を突いてくる感じが良いですよね。植草さんのア行の発音が個人的に大好きなんですが、「泣かせたことがある」「迷い出す愛がある」なんかは例にもれずツボです。

これまたバックコーラスが良い!!!そういえば制作陣も『こわがらないで、天使』と全く同じですね。

この曲、コンサートとかで披露されたことあるんですかね?めっちゃ観たいなあ…ロックスターみたいな衣装でスタンドマイクで歌っててほしい。(※5/25追記 Twitterのフォロワー様からご指摘頂きましたが、この曲は宝塚コンでセトリに入ってました!何故かすっかり記憶から抜け落ちており… ごめんなさい!

 

 

 

05.君がいない【東山紀之ソロ】

(作詞:戸沢暢美 作曲:和泉常寛 編曲:戸塚修

これはもう本当に、切ないの一言。わたしは歌詞に感情移入しすぎる傾向があるのでどちらかというと失恋系ソングは苦手なんですが、それでも大好きな1曲です。わたしが好きな東山さんのソロ曲ベスト3には入ります!!!ただ、本当に悲しい時にはとことん悲しくなってしまうので聴けません(笑)

この泣けるメロディー、なんと作曲はあの『星屑のスパンコール』と同じ和泉常寛さん…!素晴らしい。

「楽しかった日々 My Love もどらない どうしよう」ああどうしよう、心臓がきゅーーーっとなる。どんなにもどってきてほしくても、もう叶わないんだなって。

「どんなことがあっても」の”あ”のゆらぎみたいなのが、なんか泣くのを我慢して震えてるような声を連想させて、どうしようもなく悲しくなってきてしまうんです。

これは絶対に、この頃の東山さんが歌ったからこそ、ここまで聴かせられる曲になったと思っています。もしも30代くらいの頃に歌ったら、かなり違った雰囲気になるんじゃないでしょうか。

 

 

 

06.ストレンジャー Go To The ストリート【錦織一清ソロ】

(作詞:康珍化 作曲:都志見隆 編曲:松下誠

ネオンが光る夜の街の雑踏の中を、考え事しながらぶらぶら歩いてる感じがする曲。

Bメロからサビで雰囲気がガラッと明るく変わるのが好きです。転調してるのかな?(ちょっとわからなくてごめんなさい)

「変わろうとしてる Young Mind」わたしもまだ一応Youngの部類に入る歳なので、色々考え事をしてこんな気分になるときあるなあ。考えすぎて頭の中がごちゃごちゃっとした時、涼しい空気の中散歩しながら聴きたい一曲です。

 

 

 

07.ロングタイム・ロマンス【植草克秀ソロ】

(作詞:康珍化 作曲:羽田一郎 編曲:松下誠

 これも好き!!!とにかく歌詞が美しい。きれいな言葉たちを暖かいメロディーと歌声にのせて聴けるんだからもう本当に贅沢してるなって思います。

「愛しているって 僕の言葉を 小瓶に詰めこんで 波間に流したいよ」ここだけでもすごく美しくて抒情的なのに、「100年たったあと ひろいあげても 同じ声がするだろう」続く言葉もまたさらに健気で。少年隊の歌詞の中でもトップクラスに好きなフレーズです。

少し音楽的なお話をします。こんな記事を見つけました↓

www.tv-asahi.co.jp

短調だと「ツィゴイネルワイゼン」、ショスタコーヴィチ交響曲第5番、「モルダウ」等々。特に短調の「ソドレミ」は、なんだかぐっと来ますよね。童謡やポップスも含めてたくさんの例がありました。

 

Aメロの頭「時間を」「あなたの」/「愛して」「小瓶に」の音程がなんと、短調の「ソドレミ」なんです。たまたまかもしれませんが、確かにここのメロディーにはグッときませんか?わたしの中では非常に腑に落ちたので紹介してみました。

この曲を色に例えるなら、私の中では絶対にオレンジ色。情景なら、夕暮れ時の海辺のイメージ。何が言いたいかって、とにかく植草さんの歌声って暖かいですよね。

アウトロのコーラスで錦織さん、東山さんの声がするのがちょっとした嬉しいサプライズ…!

 

 

 

08.君を旅して知っている

(作詞:康珍化 作曲:羽田一郎 編曲:清水信之

 この曲を初めて聴く前、タイトルだけ見て勝手に『君だけに』系のバラードだと思っていて。いざ聴いてみたらアップテンポのめちゃくちゃカッコいい曲だから、すごくビックリしたのをよく覚えています(笑)

"We Are In The Timehole"のとこのバシッとキマる感じ、めちゃカッコよくないですか!?(語彙力のなさ)キメは大事。ほんとうに大事。

「夜空をたたく星のシャワーで 君の声が聞こえない」ちょっと囁くような植草さんの声が素敵。

「君を救い出しに来た 泣かないで」「その壊れやすいもろい心 君を旅して知っている」とかもう、まさにこのアルバムにおける少年隊のイメージぴったりすぎて。違う星から時間を超えてやってきた王子様というか、ヒーローというか、そんな感じがします。わたしにもタイムホールをください!Gimme the timehole!

 

 

 

 

09.ガ・ガ・ガ

(作詞:康珍化 作曲:羽田一郎 編曲:清水信之

これ、当時としては最先端をいく曲だったんじゃないでしょうか。今でこそオールド・スクールなんて分類になるのかもしれませんが。

とにかくこの曲、中毒性がすごい。「コンクリート・ブロックのようなストマック」という、意味を成してるのかすらよくわからないフレーズ(しかも2回も出てくる)が、なんだかんだ大好きです。そこのパートを歌ってる人が某腹筋フェチの人ゆえに、コンクリートみたいに硬いストマック=腹筋?などと思ったりします(笑)

最先端とは言いつつも、ちょっと昭和を感じる「教えて どこが間違っTell Me?」も好き(笑)

"Dancer Is Just Searchin' "と「君にLovin' Lovin' Lovin' Lovin' You」の間に、歌詞カードにない4小節がありますが…東山さんがド派手にかましてくれてますね!!!本当こういうの(どういうの?)やらせたら右に出る者なしという感じ。個人的に、宝塚コンでのここのパートは東山さんかなり気合入ってるなあって思います。

「OK ダンス Shake It Dance, Shake It Dance」ここからいきなり頭打ちみたいなビートになるとこが好きです。洋楽っぽかったノリが突然日本っぽくなるというか(笑)

「青空は失われて」から突然メロディアスになるのがなんだかじーんときます。錦織さんの上ハモが最高。あと「僕の腕の中にいて Please」の裏でポロロン♪って鳴ってる音があるじゃないですか、それが地味なようで結構効いてるなって思います。

 

 

 

10.君だけに【Instrumental】

(作曲:筒美京平 編曲:松下誠

ボーカルがないのに泣ける。名曲中の名曲だと改めて感じます。

せっかくオフボーカルの曲ですから、ベースラインに注目して聴いてみてください。グッとくるはずです。

間奏のサックスの音が私はつくづく好きです。そういえば植草さんってテナーサックス吹けますよね。植草さんの演奏、生で聴いてみたかったな…!

 

 

 

11.グッバイ・カウント・ダウン

(作詞:康珍化 作曲:都志見隆 編曲:松下誠

正直に言います。他の曲に比べるとこの曲はあんまり聴きこんでないです、ごめんなさい!なぜかって、寂しくなるから。これとか『星屑のスパンコール』『パーティーが終わっても』系は好きだけど、コンサートの終わりとかを連想してつい悲しくなってしまうんですよね。コンサート行ったことないけど…後追いファンのつらい所。

東山さんの歌い出しからもう胸が締め付けられるようです。この時期の囁くようにか細い歌声が音源に残っているのは貴重だなって、後追いファンとしては思います。(わたし的後追いあるある:音源や映像、記事として残っているものなんでもかんでも感謝しがち)

『1998 ~星の彼方へ~』のところで、"Step Into The Time" が実は全部同じ音程と書きました。ここでも偶然か必然か、その手法(?)が使われています。『54321』が全部同じ音なんです。まあ歌詞的に、あんまり音が上下するのも違和感があるかもしれませんが、音階を使わずにカウントダウンしてるのが面白いなと感じました。

 

 

 

おわりに

ここまでお付き合いいただいた方、本当にありがとうございます!この名盤について書き始めたら、長くならずにはいられませんでした…!

『Prism』『ロマンチックタイム』『愛は続けることに意味がある』に続いて、このブログでとりあげたアルバムとしてはこれで4作目ですが、まだまだ語りたいアルバムが沢山あります。

 

少年隊って本当に、楽曲に恵まれてますね!!!

 

 

 

 

*1:1986年のアルバム『翔 SHONENTAI』収録の東山さんソロ曲