Where the Sun Rises

あなたのことを覚えておくために

名盤『Prism』に思う

 

はじめに

 

1999年1月27日リリース、少年隊の最新(!)オリジナルアルバム『Prism』。

 

www.johnnys-net.jp

 

 

少年隊ファン歴9ヶ月余の素人が、各曲に対する140字に収めきれない感想(あくまでファン目線)をつらつら書くだけの記事です。需要あんのかって感じですが「わたし的聴きどころ」も添えてみました。

いろいろと知識不足+はてなブログ自体初挑戦のため不慣れもいいとこですが、それでもいいという方はどうぞ大目に見てやってくださいませ。

 

 

 

01.Act-Show

(作詞:宮下康仁 作曲:スペクトラム 編曲:中町俊自 コーラスアレンジ:松下誠

スペクトラムの楽曲を少年隊がカバー。アルバムの一曲目にふさわしい華やかさ!

植草さんソロパートのあまーいアイドルボイスに意表を突かれます。錦織さんと東山さんのオクターブ違いのハモリが聴けて耳が喜んでます。東山さんのラップは言わずもがな好き。

わたし的聴きどころは、"with me" の発音が三者三様なところ。あえて文字で表すなら、

錦:with me

克:うぃーずみー

東:ウィズミー

私にはこう聞こえます。(笑)みんな違ってみんな良い!好き!

 

 

02.愛の嵐

(作詞:錦織一清 作曲・編曲:馬飼野康二

このクレジットだけでワクワクしませんか?大丈夫です、そのワクワクは裏切りません。

イントロでは "Why don't you listen to me?" と女性が問いかけています。ドラマの始まる予感がしますね…

少し掠れた声で"Yes"と聞こえたら、そこはもうニッキワールド。曲の頭からAメロが始まるまで約50秒、すでにドラマティックですよね。ここからあなたの「肩の紐が滑る」までそう時間はかかりません。あとは皆様のご想像にお任せします(?)

わたし的聴きどころは、"I guess I wanna hold you, I guess I wanna make love" がうまーく、英語としてリズムに乗っているところ。カタカナ英語っぽくないところが好きです。

 

 

 

03.Be COOL

(作詞:松井五郎 作曲・編曲:HΛL ブラスアレンジ:村田陽一

『愛の嵐』で散々ドキドキさせられた後、「夜はこれから」といわんばかりにくるのがこの曲です。

個人的にヒガシ担を自覚して初めて聴いたソロ曲がこれだったのですが、Aメロ出だしの歌詞にまあまあ衝撃を受け、「TONIGHT 一度寝たくらいで 幸せねだるって 冗談かい」で「!?!?!?」となったのが懐かしいです。自担の恐ろしさを知りましたね…(?)

わたし的聴きどころは、東山さんのタ行の発音です(細かすぎ?)。「どうなったって」に顕著に表れてると思います。しゃべる時とも違う、なんだか独特なあの発音が癖になるのは何故だろう…

 

 

04.愛と沈黙

(作詞:康珍化 作曲:中西圭三小西貴雄 編曲:小西貴雄

コーラスグループ・少年隊によるハモリの美しい一曲。1番2番ともにAメロはまるまる東山さんのソロという構成がちょっぴり斬新。Bメロには錦織さんと植草さんの甘い甘いハーモニーが待っています。お三方に共通して言えることですが、声質がかなり違うのできれいに溶け合って聞こえるんですよね。

イントロ・アウトロや間奏のストリングス、ソプラノサックスがまた泣かせてきます…!!

わたし的聴きどころはやっぱり、サビ終わり植草さんソロの伸びやかなロングトーンとビブラート。でも「たったひとりの天使だから」も捨てがたいなあ…

 

 

 

05.誘われてEX

(作詞:松本一起 作曲・編曲:馬飼野康二

はい!みんな大好きですよねこれ!!!どうでもいいですが私は未だに頭の中で「誘われてイーエックス」と読んでしまいます(笑)

「西風のシーツに夏の夜がほどける」「そっと触れたまつ毛の先に 僕だけの星座(ほし)が散らばる」詩的で美しい表現の歌詞が好きです。

途中囁かれる台詞はなんとお三方自らが考案したというとんでもないエピソード付き。こんなんファンにはたまらないですよね……

わたし的聴きどころ、というか単なる好みなんですが、「優しさだけを 求めないでくれいつでも」という歌詞を錦織さんが歌ってるのが非常にぶっ刺さります(何の話?)

 

 

 

06.Gamble Guy

(作詞:工藤哲雄 作曲・編曲:原一博

賭け事がテーマの、まさに大人アイドルって感じの曲。当時30代の彼らだからこそ似合う曲だなと思います。そういえば、少年隊の曲で二人称が「あなた」って珍しくないですか?

間奏で "Hey, boy" ってつぶやいてるのは誰なのか聞き分けられず、とっても気になっています。

わたし的聴きどころは、錦織さんの「あきれたギャンブラー」。余韻の残る甘い声が耳から離れません。

 

 

 

07.Season of Love

(作詞:陣内大蔵・山中耕作 作曲:陣内大蔵 編曲:秋元直弥)

当方ヒガシ担ですが、植草さんソロのこの曲が本当に大好きなんです!!! 天性のアイドルボイスをもつ植草さんにしか歌えない曲だと勝手に思っています。

イントロの鈴がシャンシャン鳴ってるところからもう既に可愛いんですよ。まだ歌ってないのに可愛い。寒い季節を歌った曲だけど、陽だまりのように暖かいしあわせ感に包まれます。

わたし的聴きどころは、2番以降のボーカル裏で対旋律を奏でるソプラノサックスです。間奏のクリスマス感もまた素敵!

もう好きすぎて、どんだけ暑い季節でも構わず聴きます(笑)

 

 

 

08.TOUCH MYSELF

(作詞:米倉利徳 作曲:飯田建彦 編曲:CMJK

最近になって気づいたのですが、すごいタイトルですよねこれ(笑)

 

 

歌詞もなかなか攻めてますが、いい意味でどこか他人事のように、飄々と歌い上げる感じが東山さんならではだなあと思ったりします。 たらればの話ですが、もしもこの曲が錦織さんのソロ曲だったら… 全然違う曲に聞こえると思いませんか?

 わたし的聴きどころは、「冗談って笑えるくらいのKISSじゃ」「どうしたらいいか?なんて100も承知」。なんかうまく言えないけど、言葉がいい感じに音にハマってるなーって思います。

 

 

 

09.見れば見るほど…

(作詞:錦織一清 作曲:広瀬香美 編曲:船山基紀

『愛の嵐』同様、こちらもクレジットだけでワクワクしますね!なんて豪華な制作陣!

もちろんニッキワールド炸裂。錦織大先生が「俺が好きなのはこんな女だ!!!」って宣言してるように思えて仕方ありません()

サビのメロディーが階名で「ミレドミレドド~♪」だったことから錦織さんが「見れば見るほど」という詞をあてたのは有名なエピソードですね。アイデアマンだなーと思います。

聴きどころというか好きなところなんですが、「ドレスはいらない 夜が素敵なら」をCメロにもってくるあたり、彼の言いたいことがそこに詰まってるなって感じがします。(笑)

 

 

 

10.The longest night

 (作詞:根津洋子 作曲:坂本洋 編曲:岩田雅之

名曲中の名曲。シングルカットしても絶対に売れてたと思います。

ピアノにブラス、このラグジュアリー感が少年隊のもつ魅力を最大限に引き出してますよね。錦織さんが「少年隊はこうでなきゃ」と仰った*1のも頷けます。頷きすぎて首が取れそうです。

この曲に関しては4分38秒間全部が聴きどころだし、好きなところしかないです。が、いくつか挙げるなら…

◎ "just wanna make you mine" のお洒落なリズム感

◎「夕闇のヴェール もうすぐ夜を」の東山さんの力強さ

◎ サビ前、1番東山さん/2番植草さんソロのハイトーンからユニゾンを経て、エネルギー最高潮でサビにいくところ

◎ 男声コーラスが加わった華やかさ

好きすぎると、逆に言葉にするのが難しいということにいま気が付きました…

 

 

 

11.君に降るMelody

(作詞:とみたきょうこ 作曲:寺田一郎 編曲:安部潤

植草さんお得意のバラードです。

「あれからどれくらい 君の夢を見ただろう」歌い出しのこの切なさに一気に引き込まれます。

後追い新規ファンの私は彼の歌声をコンサート等で聴いた経験がないのでこれは推測なんですが、植草さんの声って倍音が強い気がするんですよね。倍音が強ければ強いほど響きは豊かになります。だからただ甘いだけじゃない、よく響く素敵な歌声なんだろうなあとこの曲を聴く度に思います。

わたし的聴きどころはラスサビ「たとえもう届かなくても」の「な」の音。この曲に限らずなんですが、植草さんの跳躍の高音の出し方が好きなんです。例えば『君だけに』冒頭の「君だけに ただ君だけに」の「に」とか。細かすぎか…(笑)

 

 

 

12.Let Me Love You

(作詞:久和カノン 作曲:羽場仁志 編曲:石塚知生

『The longest night』同様ピアノとブラスが効いていて、大人アイドルにふさわしいお洒落な一曲。サビのハモリがきれいで耳が幸せ。

なんだかコンサートの終盤に歌われそうな曲だなあ、とふと思いました。このアルバムをひっさげた「SHONENTAI CONCERT TOUR '99 Prism」なんてのがあったらなあ…

わたし的聴きどころはCメロの「寂しさも痛みも」にかぶせるように東山さんが歌う "I will love you more"。東山さんってこういう役割多くないですか?『情熱の一夜』のラスサビとか。

 

 

 

13.湾岸スキーヤー

(作詞:秋元康 補作詞・作曲:山下達郎Alan O'day 編曲:井上鑑 コーラスアレンジ:山下達郎

まずイントロが神。シャッフル再生しているときにこれが流れると俄然テンションが上がります。

「何マーーーイル」×3 からラスサビで目の前が一気に明るく開けてく感じがとても好きです。鳥肌立ちます。

わたし的聴きどころは錦織さんのラ行の発音(だからいちいち細かい)。「クラクション鳴らしたら」「昨日より今日よりも 素敵な場所がある」とか。多分ニッキ担さんにはお分かりいただけると思います!なんか良いですよね!!!

 

  

おわりに

まあ長くなってしまいました(笑)ここまで全部見てくださった方がもしいらしたら、本当にありがとうございます。お疲れさまでした。

自己満足の世界なので、たとえ誰にも読まれなくてもまた別のアルバムについて書きたいなと思ってます。ああ、少年隊って素晴らしい!!!

 

 

*1:2015.12.2『たまむすび』月刊ニッキ より