Where the Sun Rises

あなたのことを覚えておくために

季節外れもいいとこだけど『ひとりぼっちのクリスマス』の話がしたい

 

はじめに 

ずばり、タイトルの通りです!!!

 きらきら光る名曲を集めた宝箱のようなミニアルバム『PARTY』から、東山紀之さんのソロ曲『ひとりぼっちのクリスマス』。この曲に対する、いちヒガシ担の独断と偏見に満ちた感想をお送りします。ちなみにちゃんとした全曲アルバムレビューはそのうち、今年のクリスマス前にでも記事にする予定でいます…!(たぶん)

 

ひとりぼっちのクリスマス

(作詞・作曲:宮下智 編曲:服部克久

 

◎イントロ~1番Aメロ

イントロのストリングスがさっそくちょっと泣かせてきます。でも、これからこの曲が始まるなって、少しだけわくわくする。

My Love いつも夢の中では
あなたを腕に強く 抱きしめているはずなのに

今作も安定の、想い人がそばにいないパターンであることが判明しました。タイトルからもうわかっちゃいるんですが、東山さんソロ曲ではこれが通常運転。

My Love 言葉にならぬ愛を
もてあまし続けてる
内気なピエロ それは僕の事なんだね

なんと二人称が「あなた」ときました。「君」じゃないところがミソだと思ってます。言葉にできない思いが心の中でずーっとくすぶってる、そんな状況で「君」だなんてとても呼べやしないよ…とでも思っていそうな内気な「僕」がいじらしいです。

ていうかこの曲のBメロってどこですか?よくわからないので、便宜上(?)サビ前はAメロとしてまとめてしまいました。違っていたらすみません。

 

◎1番サビ

One Thousand Love
One Thousand Memories
クリスマスキャロル 街にこだまして

サビの最初の小節でサウンドが一気に広がる感じが好きです。讃美歌を思わせるコーラスも良い感じ。その盛り上がりと対照的に、メロディーラインを"Love"で落ち着かせて、"Memories"でもっと落として、「クリ↑ースマス♪」で一気に持ち上げるのがビックリするけど面白い。
CD音源なんて何度聴いても同じなのに、ここの高音はいつも「当たるか?当たるか??がんばれ!」と、応援しながら聴いてしまいます。『STRIPE BLUE』の「てんきあーめ♪」を聴くときと同じ気持ち(笑)

One Thousand Love
One Thousand Memories
ひとりぼっちの Merry X'mas to you

 なんといっても"Merry X'mas"の"mas"の部分がいい。ぶら下げてる感じ?脱力感?とでもいうのでしょうか、なんかため息みたい。そのあとの"to you"をぽつりとつぶやく感じも好きです。

ため息みたい で思ったんですけど、もしこの曲にMVがあったら、コート着てマフラー巻いた東山さんがうつむいてため息をつくのを、横もしくは斜めから撮ったカット(細かい)が120%入ってると思うんですよ。真冬の空気の冷たさで、ほっぺたとか鼻の頭がほんのり赤くなってるとなおいいです(何の話?)。
それからせっかくなのでサビ前には、街中で子どもに風船やなんかを手渡してるピエロをぼんやり眺めてる東山さんのカットも入れましょう。

 

◎2番Aメロ

My Love 地下鉄の改札で
瞳交わす恋人
ワインに洒落たプレゼント

クリスマスといえば!の、有名なCMをも彷彿とさせる光景。(この曲ができた当時にはまだそのCMは世に送り出されてませんが…) 改札近くで立ち話してる男女って、それぞれにドラマがあると思ってます、勝手に。

My Love あなたに似たセーター
あなたに似た髪形
驚くピエロ それは僕の事なんだね

このフレーズの破壊力たるや。「あなた」呼びなのがここでめちゃくちゃ効いてます。
そこにいるはずもないのに、なんとなく外見が似た人を見つけて勝手にドキドキしちゃうことありますね。そういう瞬間って、過去になったはずのその人が自分の心の中にまだちゃんといて、自分はその思い出にまだすがってるんだ、って実感してつらくなる瞬間でもあったり。

 

◎2番サビ

One Thousand Love
One Thousand Memories
ジングル・ベル 妙に悲しいよ

ジングル・ベルって、あんなに明るい曲なのに。どんな明るいメロディーも、それを受け止める心に余裕がなければ、ただ悲しくむなしいものになってしまうんですよね。
それに加えて東山さんが口にする「悲しいよ」は、こんなにも切ない。胸がきゅっとなります。

One Thousand Love
One Thousand Memories
肩先だけの Merry X'mas to you

私だけかもしれないんですけど、ここの"Love"と"Memories"、若干ビブラートに挑戦してるように聴こえるんですよね(単にバックの伴奏との重なり具合で声が揺れてるように錯覚してるだけかも。低音でちょっと聞き取りづらく確信はもてませんが)。東山さんは錦織さん・植草さんに比べるとビブラートのイメージがあまりないので新鮮。もし本当に挑戦してたら、なんかこう、とんでもなくいとおしいです(おこがましい)。

「肩先だけの」これがまた、切なさを増すことば。もしも「あなた」に想いが通じていたなら、「僕」は「あなた」のその肩どころか身体ごとすっぽり、夢の中でそうするように(1番Aメロ参照)抱きしめることだってできたかもしれないのに。 けれども現実の「僕」は、肩先にそっとつぶやくことしかできないんだろうな。

 

◎間奏

この間奏はこの曲におけるCメロに相当すると思います。ボーカルはないけど、とっておきの見せ場という感じ。
なんてったって、ピアノのトリルがいい。パイプオルガンの音こそ使われてないものの、教会にいるような気持ちになります。間奏終わりがけの締めのフレーズも印象的。クラシックか何かからのオマージュか?

 

◎ラスサビ

 1番サビのリピート。

今度の「クリ↑ースマス♪」は、ちょっとビックリしなくなったかな(笑)ちょっとだけ、がならなくなりました。それから、「こだまして」の「て」がわずかにゆらぐのが好き。
これもまた気のせいかもしれないですが、「ひとりぼっちの」と"Merry X'mas"の間に、わりとはっきりめのブレスが聞こえるような気がします。イヤホンでものすごく音量上げてやっとわかるかな?レベルなんですけど… ああ、がんばって歌ったんだなあって、なんか心が動きます。確かにこのサビは難しいね。

 

【総評】

東山さんのウィスパーボイスが天才的にこの曲にマッチしているのは明らかです。22歳・デビューから2年が経ったアイドル真っ盛りの彼と、豪華な制作陣のタッグが残したこんな素晴らしい楽曲、入手困難なミニアルバムの中に埋もれているにはもったいない!!!
1987年のクリスマスに、こんなほろ苦い曲を歌った東山さん。時は流れて1993年、『愛は続けることに意味がある』でのソロ曲は『君のいないクリスマス』。またひとりなのね…… 

 

 

おわりに

ここまでお付き合いくださった方、ありがとうございます!

前回『情熱の一夜』を書いてからずっとやりたかった「1曲で3000字シリーズ」(勝手にシリーズ化)がまたやれて、自己満ですがとっても楽しかったです。また何かやりたいな~!

 

『情熱の一夜』のここが好き

 はじめに

 

1999年6月23日リリース、少年隊23枚目のシングル『情熱の一夜』。

21年前の今頃、あなたは何をしていましたか?私はまだ、つかまり立ちもしてない赤ちゃんだったと思います(笑)

 

少年隊のファンになってから割と早い段階で音源を入手したこの曲については、いつか記事にしたい!とずっと思っていて、「Goodbye&Hello」のアルバムレビューの中でまとめようかなと思っていたのですが、それはしばらく先になりそうなので(笑)

発売日というこの機会によせて、この曲のここが好き!というポイントについて書いてみたいと思います。(今回も例にもれず主観が入りまくりです)

 

 

情熱の一夜 

(作詞:松井五郎 作曲・編曲:馬飼野康二

◎イントロ

 これから何が起こるのかな、と心をざわつかせるような出だし(なぜか私は鬱蒼としたジャングルを連想します)から、"Put your hands on me"って歌い出す直前のティンバレスのソロで一気にテンションが上がる感じが好きです。ティンバレスといえばラテン音楽に欠かせない楽器のひとつですね! そういえば、レッツゴーヤングで『SUMMERならサンバ』を各々楽器を持って歌唱した回があったと思うんですが、あれで錦織さんが叩いてたのがおそらくそのティンバレスだと思います。

ファンの方が某所にあげてくださっている歌番組の歌唱動画を観ると、"Put your hands on me and I'll show you"を植草さんが口ずさみながら踊ってるのがものすごく好き!そしてその時の伏し目がちな表情が、シンプルにかっこいい。

わたしはダンス全くできないし詳しくもないんですが、この曲の振付って、あんまりダンス上手くない人が踊るとただのファニーな動きになっちゃいそうな振りが多くないですか?少年隊(そしてバックのMA)はしっかりスタイリッシュだからすごい。

 

 

◎1番Aメロ~Bメロ

「唇の紅いSUNLIGHT TATOOに刻みたい」出たー!わたしは東山さんが歌うときのタ行の発音が好きなんです。「TATOOに刻みたい」この短いフレーズで3回も頂いてしまいました。ありがとうございます。(?)

「きりがない孤独なら キスで癒えるだろう」の、「♪癒えるだろぉ~~ぉ⤵︎」って最後にちょっと下がる感じが好きなんですが分かって頂けますか?(笑)

「過去は今夜で 散る薔薇になる」錦織さんの余裕?不敵?な歌い方と表情が好き。これぞ大人のアイドル。

「生まれ変わるために」オレンジ色のジャケットで歌ってる動画で、ここを歌う東山さんがなんとワンフレーズの間、ずっとカメラを見つめてるんですよ。珍しくないですか!?あ、こっち見た!どころか、見つめられた。まぁカットが切り替わる直前に首をクッと後ろにやるあの仕草をするんですけど、そこは通常運転(笑)

「涙の跡も 記憶の闇へ」植草さんのソロパートが一番最後にくる歌割りが好き。なんてったってこのあとにも植草さんの歌による大きな見せ場が待ち構えてますからね、これはその伏線?なんて。

「葬り去ればいい」サビに向けて盛り上がるところですが、「いい」で実は音程が下がってるのが面白い。いま試しに「葬り去ればいい~♪⤴︎」って適当に歌ってみたんですが、本来の下がる方がより大人っぽい感じがしました。

ここまでのフォーメーションは東山さんセンター。しかしセンターは固定でなく常に流動的で、誰が0番に立っても見劣りしない少年隊というグループの魅力が存分に生かされていると思っています。

 

 

◎サビ

 サビに入ると同時に錦織さんと東山さんのポジションが入れ替わりますが、その入れ替わりの間にその場でターンを決める植草さんにいつも目を奪われます。かっこいい。

「いま抱きしめて 永遠のNUDA さあ何もかも」とユニゾンできて「脱ぎすて」だけ錦織さんソロになるところに意表を突かれます。ドキッとする。

「ONE NIGHT PARADISE」のPARADISEの発音めちゃ好きなんです。PAのaが[æ](いわゆるcatのa)だったり、rが強めなあたりにAmerican Englishを感じます。(着眼点…?)

 

 

◎2番Aメロ~Bメロ~サビ

「まなざしに濡れるMOONLIGHT 夢を探すTONIGHT」錦織さんの声が、あ、あまい!

「ありふれた人生なんて 嘘で消せるだろう」なんといっても「♪じん゙~せいなんーて」!!脳みそがしびれます。植草さんと東山さんの歌声の組み合わせ、なんかいいな。しょうゆと砂糖を混ぜました!みたいな(???)実際混ぜるとおいしいですよね…

「未来はいつも流れ去る星 誰にもつかめない」「追いかけるだけ ただそれだけが 答えだと言うなら」1番では”過去”2番では”未来”、そして何度も繰り返されるサビは”いま”。なんだかすべてがつながった気がしました。

 

 

◎間奏~Cメロ~間奏

"Don't you know I'm in love? Do you know I'm in love?" 勝手にこれ東山さんの声だと思ってたんですが、合ってます?(急に自信をなくす人)

そしてお待ちかねのパートが!!!歌番組の映像だとここのパートに入る直前、錦織さんと東山さんが横にはけてステージ中央に向かって手を伸ばし、植草さんの独壇場みたいになるところが鳥肌ポイント。植草さんからただならぬオーラを感じます。「心の声が」「ほんとはどんな」の、音が大きく上がるところの歌い方が120%植草さんって感じで大好き。もちろん「♪見てたの~ぉか~あぁ~~」も!うまく説明できないんですが、「か」の伸ばすところが2音になってるところが好きです。

その後の「欲望の迷路~」が始まるまでの間奏になると、ファンクっぽさがより前面に出てきた気がします。わたしの好きなファンカラティー*1の要素を感じます…!

「見ているものそれはすべてYOU DON'T KNOW」のメロディー、作曲家の方ってこんなのどうやって思いつくのだろうと不思議でなりません。すごいなあ。

 

 

◎ラスサビ~アウトロ

 サビをもう一度繰り返してからの、転調!歌詞も変わり、いよいよクライマックスです。トランペットが暴れてる~!!

「今夜だけのPARADISE~」の裏で、ってもう私が何を言うかお分かりかもしれないんですが、 "Don't you know I'm in love? Until the sun goes down..."って歌ってる東山さんのパートがもうそれはそれは好きで。たまにある東山さんの一人で追いかける系のパート、大好物です。でも、「すべてあげるPARADISE」のPARADISEでハモる錦織さんと植草さんはもっと好き!

"ONE NIGHT PARADISE"を歌ってるのに"Until the sun goes down"っていうのは気になります。一夜じゃ飽き足らず…ということ?

アウトロの最後、一瞬のブレイクにボンゴ(たぶん…)がタタタタッてキメて終わるのが最高にかっこいい終わり方だと思います。最後まで走り抜ける感じがいい!

 

 

◎総評

 ありがたいことに、この曲のシングル盤にはオリジナル・カラオケの音源が入っています。1曲を通して音の層が厚く、ピアノが効いてるのは明確だし、ラテン音楽に欠かせない賑やかなパーカッションもしっかりがっつり鳴ってて、ボーカルがなくても聴いていて楽しい!こんなゴージャスな曲、やはり少年隊ならではなんじゃないかなと思います。

 

おわりに

 とうとう1曲で3000字超…ここまでお付き合いくださった方、本当にありがとうございます!何度も聴きながら書いていてすごく楽しかったです。改めてわたしはこの曲が好きなんだなあと感じさせられました。

 

それでは!

 

 

 

*1:Funk-a-Latina(造語。ファンク+ラテンを融合したジャンル)

名盤『WONDERLAND』に思う

 

はじめに

 

1986年12月21日リリース、ミニアルバム『WONDERLAND』。

 

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このジャケ写、めちゃめちゃ可愛くないですか!?リリース時期からしてもクリスマスプレゼントをイメージしたのでしょうか、80's感満載のファンシーな雰囲気が最高!ちなみに裏面にあるアザーカットが3枚連なった写真、東山さんの表情がほとんど変わってないのがじわじわきます。

 

ジャケ写だけじゃなく、中身もこれまたしっかり素晴らしい。収録曲は4曲と少なめですがどれもインパクトがあり、少数精鋭だなあと感心してしまいます。

 

※今回のレビューは偏愛にまみれたファン目線の感想が多めです。音楽的かつ客観的な分析があまりできていませんが悪しからず。

 

 

 

 

1.ヴギウギ・キャット!

(作詞:安井かずみ 作曲:加藤和彦 編曲:新川博

キャッチ―な歌詞とメロディーがなんとも印象深い!加藤和彦安井かずみ夫妻が少年隊に楽曲提供していることに驚きました。

ディープ・パープルの"Burn"、間奏ではフィンガー5の『学園天国』*1を大胆に引用してあるのも、一度聴いたら忘れられないポイントだと思います。(確信がないのですが『学園天国』の部分の後、ホーンセクションのフレーズもクラシックか何かからの引用?)

3人のかけあいが絶妙。四方八方から合いの手が飛んでくる感じが疾走感にあふれていますよね。特に錦織さんのスキャットに関しては天下一品だと思います(この曲以外だと、『ハロー!』とか大好き)。あと錦織さんパートでいいますと「キャラメル色のおぼろ月」。ここの声色の、まあ色っぽいこと!どこからそんな声が出るんです?

この曲を聴いていると、植草さんの甘い歌声は本当にオールマイティーだなと思わされます。ほんの少し聴いただけで彼の声だと分かるほどいつもブレない、それでいてどんな曲でも浮かない、唯一無二の歌声だと感じます。

最後の「にゃーお」。これはずるいって、ねえ東山さん!クールビューティーで売ってる(とわたしは勝手に思っている)ひとがそんな甘ったるい鳴き声出しちゃって平気です?こちらは全然平気じゃないです(嘘、めっちゃ喜んでます)

 

 

 

2.FRIDAY NIGHT

(作詞:田口俊 作曲:中崎英也 編曲:戸塚修

わたしの中ではTHE アイドルな一曲。少女漫画から抜け出てきたようなビジュアルでこの曲を歌う彼は、すべての女の子に夢を見させてくれる存在に間違いないと思います。アイドルだって生身の人間なのに、それを感じさせないほどのキラキラを身にまとっているというか。

「そうさ今夜は 君が主人公(ヒロイン)」「綺麗だよ ちょっと僕があせるほど君の笑顔輝いてるね」「素顔のままで ほら恥ずかしがらないで」ほら、一言一句がまるで少女漫画の世界!

それから、この曲には結構バブルの香りを感じる気がしています。バブルを知らない世代の想像でしかないんですが、金曜の夜の街、今よりもっとみんなが浮かれてるイメージ。

サビのコード進行、結構これ好きな人多いと思います。(おそらく7thコードの多用?)アップテンポの明るい曲の中に感じる切なさ、少なくとも私はかなり好きです。

1番のサビが終わり、2番が始まると思いきや「こんなに間近に君を感じてる 僕のときめきが聞こえるかい?」いわゆるCメロのようなフレーズがくる変則的な構成にちょっとドキッとします。続きが気になる感じ。

間奏の英語、何度聴いてもやっぱりなんて言ってるか解明できなくてすごく気になっています(笑)部分的に"stay with me, all night long"とか"never forget"は聞き取れるんですけど。皆さまの「こうじゃない?」って意見もぜひお聞かせください!!!どうしても「ワクチン」って聞こえる…!

 

 

 

3.My Little Simple Words

(作詞:戸沢暢美 作曲:JOEY CARBONE 編曲:船山基紀

植草さんのソロ曲には珍しく、メロディーラインの跳躍が少ない曲です。その分、まさにこの曲のタイトルのように、言葉を一つ一つ語りかけるような優しい歌い方が際立っていると思います。それを狙って作られた曲だとしたら、すごくよくできてるなあ!

 「飾らない気持ちだけを」の歌い方が囁くようにせつなくて大好きです。どこまでもよく伸びるのが植草さんの歌声ですが、この曲は全体的にトーンを抑えて穏やかに、歌詞を大事にして歌っているのが感じられます。

それにしても、植草さんは幸せな恋の歌がよく似合うなあ。ソロ曲の割り振りってどんな感じで行われてたんでしょうか。錦織さんは比較的バリエーションに富んだ曲に挑戦してる感じがありますが、植草さんは幸せなラブソングもしくは思い切りポップな歌、東山さんは失恋・悲恋系ラブソングとわりと系統が定まっている感じがしたので、ふと気になりました。 

 

 

 

4.永遠の恋人

(作詞:田口俊 作曲:和泉常寛 編曲:船山基紀

この曲、儚い歌声期の東山さんが歌ってくれてよかった!!!と、心底思います。この頃の彼の歌声の儚さや不安定さ、時に音程のぶら下がる感じが、この曲が描く不安に揺れ動く心を見事に表現していると思うのです。具体的には、ビブラートとはまた異なる語尾のわずかなゆらぎとか、かすかな音程の迷いが、まさに「愛にさまよう」感をよく表していると思っています。

スローな冒頭から、メロディーのもつ切なさはそのままに突然テンポアップするのがすごく好きです。独り苦しくもがいていたけれど、ついに抑えきれない感情があふれたみたいで。

サビの"Misty Dream"を聴くと、"Love is a mystery"ではじまる中森明菜さんの『北ウイング』をぼんやり思い出したりします。曲のもつ疾走感であったり、雰囲気がどことなく似てる気がするんですよね。

少々無粋な話ですが、東山さんはソロ曲においてなかなか「君」に会えないですね…!(参考:『君がいない』『ひとりぼっちのクリスマス』『君のいないクリスマス』『フィエスタ・de・VENUS.』etc.) 錦織さん・植草さんの曲では「君の笑顔輝いてるね」「心のまん中はいつだって君の場所」とか言えてるのに、東山さんのこの曲だけは もう現実では二度と会えないであろう「君」に、夢の中でやっと会えるか会えないか… 二人が"いつかきっと、一緒になれる"ことをわたしも願ってやみません(誰目線?)。

最後の台詞を聴いてふと思ったのですが、もし「君」がすでにこの世にいないのだとしたら… 「君」を失った孤独の中で現実を受け入れられないこの曲の主人公は、彼女を想うあまり錯乱状態に陥っていて、今にも彼女のあとを追ってしまうのではないか、そんな怖さすら感じます。曲の背景にある物語とかを考えるのが結構好きなのでよくこういう考察をしてしまうのですが、さすがにここまでは考えすぎ?

 

 

 

おわりに

このアルバムが好きすぎるあまり、長文駄文に磨きがかかってしまいましたが、ここまでお付き合いくださった方、ありがとうございました。

 

Twitterでこのブログの更新をお知らせすると、読んでくださった皆さまがそのお知らせツイートのリプ欄に感想を書いてくださるのが、毎回本当にうれしいです。一ファン(それもド新規後追い)の独り言ですから、読んでいただけるだけでありがたいのに… ここまで読んでくださった皆さまにはバラとケーキを添えて、真心をおくります。(笑)ありがとうございます!💝

 

*1:『学園天国』も厳密にはGary U.S. Bondsの"New Orleans"がオリジナルのようです(Wikipedia「学園天国(曲)」参照)

向日葵色のアイドル

 

はじめに

「やっぱり笑顔で勝負の…」

まだ幼さの残る口元から八重歯が覗く10代の頃、自己紹介を求められた彼が口にしたこの一言が印象的だった。アイドルは常にいろいろな表情を求められる存在だけれど、彼に一番似合うのは笑顔で間違いないと思う。

 

某女性アイドルグループの沼を一瞬通ったわたしとしては、彼の天賦のアイドル性ともいうべき「可愛さ」にすごく惹かれるところがあって。ファン心をくすぐるオーラって、もはや性別をも超えるんだなと感じたきっかけ。

 

ずばり今回のテーマは、「(わたしが)植草さんの声で聴きたい女性アイドルソング

 

今回は自己満まとめになりますが、もしここに辿り着いて読んでくれている方がいらした時のため一応趣旨を説明しますと、元48・46オタクのわたしが、彼に1フレーズだけでも歌ってほしい曲をピックアップします。独断と偏見にまみれた妄想カバーセトリです。最近(2010年代~)の女性アイドルが好きな方向けかなと思います。解釈違い(?)がありましたらそこはごめんなさい。※女性アイドルという括りですが知識の偏りにより48・46系グループがメインになります、悪しからず。

 

 

僕らの制服クリスマス/=LOVE

元々わたしは彼の持ち歌『Season of Love』が死ぬほど好きで、多分そこから幸せな冬うたを連想したんだと思う。

周りにはまだ 内緒にしよう
二人の世界が始まる

君に似合うと思ったんだ グレンチェックのマフラー
繋いだ掌から 好きがあふれる
コンビニケーキ 冷めたチキン
完璧ではないけど これがきっと幸せ
僕らの制服クリスマス

青春まっただ中の恋を歌った曲だから、まだ制服の似合う頃の彼に歌ってほしかった。サンデーズ時代の映像とかを観ていると、あの若さゆえのフレッシュな輝きに圧倒されるんだけれど、この曲の明るい雰囲気、カッコつけて背伸びしない感じが、そんなあの頃の彼の雰囲気に合ってると思う。

 

 

 

#好きなんだ/AKB48

多分『@リンゴ』にひっぱられた。

#(ハッシュタグ) 好きなんだ
僕は呟く この胸の熱い気持ち
SNSあげてみた 料理の写真
ぼんやりと誰かの影
さりげなく片想い  

改めてサビの歌詞を見るとただの匂わせ(笑)アイドルがこんな匂わせするのはご法度だけど、ご本人がブログの最後にいつも絵文字3つ並べるやつ…それはアリじゃん?

コンピュータ関連にはわりと強いらしい彼はスマホもきっと使いこなしてるだろうし、こういう曲歌ってるのも想像がつく(最近スマホデビューの某さんとは正反対だな)。時代的には合わないけど、30代の彼に歌ってほしい。

 

 

 

 

ショートカットの夏/NMB48

須藤凜々花ちゃんのソロ曲。

ショートカットの 君が好きだよ
そこから先は危ない
今すぐ僕が 助けに行こう
そのままでいてね 今年の君で

これは2番サビの歌詞なんですけど、ここを歌ってファンをときめきで殺してほしい。跳躍の多いメロディーラインがとにかく彼っぽいし、夏真っ盛り、7月生まれの彼にぴったりだと思ってる。ちなみにこの曲、衣装がめちゃめちゃ可愛くて、彼が女性アイドルの世界線ならば絶対に着てほしいと思っているので、気になる方(いるかな)はぜひ一度検索を。

 

 

 

それでも好きだよ/指原莉乃

さっしーのソロデビュー曲。歌詞は女の子目線なのでちょっと微妙かもだけど、ただ、彼のあの声で明るいメロディーにのせて「それでも好きだよ」って歌ってほしいだけ。特に「だよ」の部分をどう歌うかが聴きたい。以上。

 

 

 

12秒/HKT48 

唇に触れたのは柔らかなダイヤモンド
今まで君が守ってきたもの
どうすればいいのだろう 僕はただ腕の中に
君を受け止めるだけだ
動けないよ 12秒

こわれものを扱うように優しく包み込む歌声を持つ彼に合うと思う。メロディーも純粋に好き。それから、矢吹奈子ちゃんの声がただただ可愛い「テトラポットに~」のフレーズを彼の声で聴きたい。

 

 

 

走れ!Bicycle/乃木坂46

 さすがにこれは可愛すぎるかな。いや、いけるはず。

友情と恋愛はどう違う?
いつになく君が熱く語ってた
後からみんなに言われたんだ
どうしておまえが気づいてあげないのか?

これは歌い出しの歌詞。ちょっと弱気な主人公の「僕」を演じてほしい。サビの高音はファルセットじゃなくて、いつもの彼の跳躍の歌い方で聴きたい。

 

 

 

夏の花は向日葵だけじゃない/欅坂46

歌姫と呼ばれた今泉佑唯ちゃんがソロで歌う、スローバラード。彼のソロでいうと『Always』系かもしれない。

夏の花は向日葵だけじゃない
いろんな種類の花が咲いてるのに
目を閉じると浮かんでくるのは
風の中揺れている Sunflower

彼の歌声の魅力のひとつ、ロングトーンの伸びと、ビブラートを使い分けて歌い上げてほしい。

メンバーカラーもそうだけれど、彼は本当に黄色が似合うと思うし、花にたとえるなら向日葵がとてもしっくりくると感じる。いろんな種類の花が咲いてても、やっぱり目を引く存在。

 

 

 

おわりに

小ネタとして4~5曲挙げるつもりが気づけば7曲、計2000字超の長文に…もし万が一、ここまで読んでくださった方がいたらありがとうございます。箱推しとはいえ黒寄りのわたしが黄色の彼について偉そうに語ったことをお許しください。

今回は48・46系(1曲目の=LOVEは厳密には違いますが)の楽曲に絞って考えましたが、それでもこれだけ出てくるので、縛りをなくしたらキリがありません(笑)あ、だけどこれだけは言いたい。彼にどうしても歌ってほしいのは、秦基博さんの『ひまわりの約束』。どこまでも向日葵推し(笑)

 

いい感じに(?)ブログタイトルにつなげられたところで、この辺にしておこうかな。

 

 

 

アルバム『PLAYZONE’89 Again』

 

 

はじめに

1989年9月21日リリース。同年のPLAYZONE『Again』の劇中歌と、幻想のシーンの楽曲から12曲を抜粋したアルバム。

 

www.johnnys-net.jp

 

ただいまPLAYZONE履修中のわたしですが、特に楽曲の良さに惚れ込んだ作品のひとつが『Again』。PLAYZONE関連のCDアルバムの中で最初に手に取ったのがこれでした。

 

PLAYZONEの映像を見た感想や考察なんかも書けたらよかったのですが、演劇に関する知識が乏しいのと、わたしがある程度の熱量を持って書けるのはやっぱり音楽についてだな…と考え、楽曲にフォーカスしてみたいと思います。わたしって多分楽曲オタク。

 

 

※以下、ミュージカルの軽いネタバレを含みます。未見の方はご注意ください!

 

 

  

 

01.まいったネ 今夜

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

このミュージカルのテーマ曲!PLAYZONE開幕に先がけて発売された、少年隊14枚目のシングル表題曲でもあります。88年11月発売『じれったいね』に続いて、パワフルでキラキラしたアイドルの「その先」の在り方を示した曲になっていると思います。最初のトラックはショートバージョンなので、詳細は11曲目の項で。

 

 

 

02.My Dear Mrs. Las Vegas

(作詞:戸沢暢美 作曲:中崎英也 編曲:鈴木宏昌

錦織さんのソロ曲。2曲目にしてもうメインディッシュのような、大好きな曲がきちゃいました(笑)最初のパーカッションの入りだけでもうワクワクするんですよね~。イントロドンなら多分わたしこの音だけで答えられます(?)心地よくスウィングしたくなるイントロ。

Aメロの歌詞で情景描写はばっちり。戸沢暢美さんの歌詞はどれも、説明っぽくないきれいな言葉で曲の世界観にスッと導いてくれる気がします。『だんぜん愛さ』とか。

わたしはこの曲のサビを聴いてると、錦織さんが微笑みながら歌ってるさまがリアルに目に浮かぶんです。それがまた切ない。

「生きていることを 感じたいのと」の「感じたい」の"ん"がなんだか甘くていいなと思います。錦織さんの発音は日本語・英語を問わずどうもわたしのツボを突いてくる… 彼は歌詞の発音が明瞭なので、初見の曲を歌詞を見ずに聴いてもだいたいわかるからすごいなと思います。

ラスサビの"Just like a moonlight cinema"で一気にたたみかけてくる感じが好き。でも、これが来るともうじきこの曲が終わっちゃうなあって寂しくもなります。

この曲の世界観に浸ると、郷ひろみさんの『ハリウッド・スキャンダル』を聴きたくなったりします。

 

 

 

03.キッチン!

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

東山さんのソロ曲。これも大好き!儚い歌声時代の東山さんが歌ったからこそ輝く曲だと思います。もうね、好きすぎてとろけそう…(とろけるのはシチュー)(私がとろけてどうする)

イントロの旋律を奏でる印象的な音色はオーボエという楽器(※私の耳調べ)。オーケストレーションが神!

「ある晴れた日曜の朝 突然 愛してるのと聞く 君はまだ少女」この彼女、可愛すぎやしませんか。キュンとする甘酸っぱさ。

「さあねと照れる僕を見て 吹き出す」あー可愛い(語彙力喪失)。幸せなふたりだなあ… 東山さんのソロ曲にはこんな100%幸せソングは少ないと思うので非常に感慨深いです。映像の話になるんですが、ここを歌うとき「さあね」で東山さんがちょっと肩をすくめているのがたまらなく好きな仕草です!!あとここだけの話、「吹き出す」でちょーっとだけ音程があやしくなるのが非常にツボ。探り探りな感じ。

「昨日見た映画のヒロインをまねる」「洗いざらしエプロン姿が さまになってきたとご満足」えっ、このお嬢さんったらもう本当に愛らしい…「もし結ばれたなら君を 世界で一番幸せにしたいのさ」うん、わかる。一生守りたい。

 

 

 

04.Baby Baby Baby

(作詞:久和カノン 作曲:安田信二 編曲:岩崎文紀)

シングルカットされてないのがもったいないくらいの名曲!大人の魅力を増してきた頃とはいえ、彼らはちゃんとアイドルなんです!と声を大にして言いたくなる曲です。

どうやらわたしは、車の中を舞台にした曲が好きらしく。少年隊じゃないんですけど、Winkの「愛が止まらない ~Turn It Into Love~」とか、杉山清貴&オメガトライブの「ガラスのPALM TREE」とか。車の中っていわば密室で、運転席と助手席の距離が近いからかな、こんな曲たちを聴いているとなんかドキドキします。

サビになるたびに錦織さんの上ハモが好き!!!となります(語彙力喪失再び)。基本的に錦織さんの歌はいつでも安定感がすごい。

「横顔がキレイ」と歌う植草さんの声が、いつもの歌声とちょっと違う大人な感じがして好きです。短いパートだけど、とっても耳に心地よくて。そういえば少年隊って、3人揃って本当に横顔美人ですよね…!

終盤のサビの繰り返しで、伴奏の音数が少し減ったところで唐突に東山さんがソロになりますよね?ここでソロになるのか!と軽く意表を突かれました。

何回Baby言うんだ!って初めて聴いた時こそ思いましたが、何回も聴けば慣れるものですね(笑)

 

 

 

05.独り祭りの夜に

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

植草さんのソロ曲。劇中で植草さん演じるケンが、病を抱えるひとりの少女の生きる気力を取り戻すという使命を果たしたシーンの後に歌う曲です。

出だしのキラッとしたストリングスが良い。出だしだけでなく、間奏やAメロ終わりからBメロの裏にかけても聴きどころです。また、イントロを聴くとはっきり分かるように、ベースラインも面白い動きをしています。この曲全体を通して活きがいいベース。

「人はいつでも 美しい神話を願いながら 生活の渦の中へと 流されるものだから」すごく共感します。いつでも夢を見ていたいけど、結局日常ってそんなものですよね。

 

 

 

06.君は不思議

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

錦織さんのソロ曲。劇中、ひとりの少女に恋心を抱いたリュウが歌い踊る曲です。

この曲の音域の広いこと。Aメロ→Bメロ→サビと徐々に音域が上がっていき、Aメロとサビの差はかなり大きいですが、さすがは錦織さん。しっかり歌い上げています。

「君は誰だよ?」いや錦織さん、こっちの台詞なんですが!天は二物を与えずといいますが、二物どころか三物も四物も与えられてしまったあなたは何者なんですか。

 

 

 

07.ダーティー・ヒーロー

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

PLAYZONEの見どころのひとつといえば、東山さんのソロダンスナンバー!バリッバリに踊る曲ですが、歌声はちょっと鼻にかかって甘いのがたまらないギャップ。

この曲のイントロ、イヤホンで聴くとくすぐったくないですか?(笑)パーカッションが左右でポコポコしてて。

そのパーカッションがこの曲の大きなポイントだと思っています。ここで用いられているのは、一般的なドラムとは少し異なる「トムトム」と呼ばれる打楽器(※私の耳調べ)。

トムトム(tom‐tom)は、スナッピー(響き線)のない中型のドラム。膜鳴楽器に分類される。

トムトム - Wikipedia

 

youtu.be

単体で聴くとこんな音がします。スネアドラムを含む一般的なドラムセットとは違うサウンドにしてもこのドラマーさん凄いな!

 

この音色を効果的に用いたアレンジはおそらく、ウエストサイド・ストーリーのプロローグを意識したのかな?と推測してます。あまりにも有名な場面ですが、以下の動画の3:55~辺りから打楽器の音に耳を傾けてみると、似た音がしませんか? 

 

www.youtube.com

 

最初にこの『ダーティー・ヒーロー』を聴いたときはタイトルも手伝ってか、てっきり既存の洋楽に日本語詞をつけたものかと思ったのですが、その洋楽っぽさはもしかしたら、ここからきていたのかもしれません。

 

 

 

08.恋はいつも

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

植草さんのハニーボイスを堪能できる一曲!いや、黄色のミルクチョコレートボイスとでもいうべきでしょうか。普段は高音の伸びが素晴らしい植草さんですが、ここでは低音がとても素敵。語りかけるような優しい声に癒されます。

「君は少し 驚いたように」の、語尾の上がりきらない感じがレアでいい感じ。

スロージャズなアレンジが絶品。約2分半と短い曲なのがもったいない…!ずっと聴いていたいし、なんならこのまま眠りに落ちたい。

 

 

 

09.Let's Fight

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

錦織さん・東山さんによるダンスナンバー。劇中では、リュウがジョーを挑発して、弟分を従えて激しく争う場面で歌われます。なんともスピード感のある曲。

めちゃくちゃ喧嘩してるはずなんですが、「闇をつらぬいた~」の二人のハモリは喧嘩するどころかめちゃくちゃ綺麗です(笑)少年隊の上ハモvs下ハモ。

 

 

 

10.Season

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

壊れた車をみんなで修理する場面。犬猿の仲だったリュウとジョーの関係が、ケンの存在も手伝って、少しずつ変化しようとしているシーンで歌われる曲です。不愛想だけどなんやかんや手伝ってくれるジョーがかっこいい…

そこはかとなくあふれる歌謡曲感。短調の切ない響きにのせて3人が苦しい胸の内を歌います。

わたし、錦織さんのビブラートがすごい好きなんですよね。小手先だけのビブラートでなく、歌声そのものが朗々と響く感じが良い(生で聴いたことはないんですけど多分響いてる、はず)。

ソロパートの歌い継ぎを経て、3声のハーモニーが美しいユニゾンで締めくくられるところが好きです。

 

 

 

11.まいったネ 今夜

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

初めて聴いた時、イントロだけでこれは名曲だ!と確信しました。ウッドベースの音がもうめちゃくちゃ好き… イントロだけじゃなく全編にわたって、THE JAZZ な音色が響いてます。

「銀色〜の〜リムズィンに♪」やっぱり癖になる(笑)ちなみにこのリムズィン、2018年に東山さんが出演したMステ*1のパフォーマンスでも健在でした。

植草さんの「みんな持ってるのに」の "に" !『君だけに』の歌い出しの "に" と並んでとっても好きなポイントです。大きな跳躍でもがならず語尾をしっかり収める、さすが植草さん。

「愛だけが足りないね」の直後、キメのリズムと「Ah」がサビへの緊張感、高揚感を演出してると思います。

「憎いくらい悩ましい」からすぐさま「少しポーズをつけながら」の低音パートに入るのがドラマティック。高低差はドラマを生みますね。伴奏が一瞬の間をつくっているのも、聴き手をドキッとさせる仕掛けでしょう。とにかくこの曲は、高低差や間を使ってうまく緩急がつけられている印象です。

 

 

 

12.お探しのパラダイス

(作詞・作曲:宮下智 編曲:石田勝範

軽快なテンポとキラキラしたサウンド、「ライムの香りが朝を満たし」なんて爽やかな情景が目に浮かぶ歌詞から始まるのに、どこか寂しくなる。そんな、ミュージカルの名残惜しいラストを飾るにふさわしい曲です。

初めて聴いた時「とっておきの島から あなたに書くレター」を「時計を気にしながら あなたに隠れた〜ぁ〜」だと思ってました…… 少年隊の曲ってそんなに空耳することないけど、恥ずかしながらこれには騙されてました(笑)

若干話がそれますが、「疲れてしまったのなら ここがあなたのパラダイス 早くおいでよ P.S. I love you」「僕があなたのパラダイス」これらのフレーズが彼らのアイドルという職業を象徴している気がするんです。アイドルって、夢を売る職業ともいえるし、誰かの癒しや心の拠り所といった"パラダイス"になり得る存在ですよね。時にはファンのために「P.S. I love you」のような甘い言葉を投げかけたり。とはいえアイドルだって人間だから、24時間365日キラキラした存在でいるなんて有り得ないはず。ずっとそんな仕事をしていたら、疲れることや苦労も人一倍多いと思います。常に他者の理想を押しつけられがちなアイドルという大変な職業を誰一人途中でやめずに、ずっと少年隊というかたちを保っていてくれている3人には感謝しかありません。

すみません、大脱線しました!

サビの最後の締めのフレーズ「P.S. I love you」が、短調のもの哀しい響きで終わるのがポイントだと思っています。手放しに明るく終わらないわけはこの暗めの余韻でしょう。

 

 

 

 

 

おわりに

毎度の事ながらまとまりのない文章でしたが、最後までご覧くださった方、ありがとうございました!

曲によって文量のばらつきが大きくなってしまいましたが… ちょっとしか触れていない曲は嫌いな訳じゃなくて、客観的分析が難しい曲でした。

このアルバムの曲、「My Dear 〜」と「Baby Baby Baby」以外は全部宮下×石田コンビでつくられたんですね。よくもこんな名曲たちをポンポンと…! 素晴らしいの一言。

 

…でも、ひとつだけ声を大にして言いたいことがあります。どうして『19times』が入っていないんですか!?

 

 

 

*1:2018年9月17日放送のMUSIC STATION ウルトラFES。東山紀之・King & Prince・ジャニーズJr.による「JOHNNYS' mini IsLAND」が披露された

緋に囚われる

 

 

Twitterに書くのはなんか違うけど、最近ずっと心にある戯言。

 

5年前、大好きだったグループが歌っていた曲。

 

www.youtube.com

 

その名の通り、ストックホルム症候群を歌った "Stockholm Syndrome"。

 

こういう曲を、赤色のあのひとに歌ってほしかったなって思う。

 

わたしは彼の『愛の嵐』という曲が、なんやかんや大好きで。一応二十歳は超えているけれど、こんなのが好きだなんてわたしは悪い女だなあ、と自分で思ったりもする。(笑)

 

「閉じ込めたい君を」と歌う彼の歌声を聴く度に、いつからかこの "Stockholm Syndrome" を思い出すようになった。

 

いつかどこかで、自分の頭の中で考えてることを「犯罪者」のようだと形容していた彼が忘れられない。今思うとアイドルらしからぬ発言もいいとこだけれど、わたしはそれを聞いて、このひとの描くアブノーマルな世界をもっと覗いてみたいとまで思った。歌の歌詞でなら、それが許される気がして。

 

 

彼のもつ引力は凄まじいと思う。SNS上で見かけるいわゆる赤担の皆さんが彼に強く強く惹きつけられているのも無理はないし、黒色の彼には失礼かもしれないけれど、どうしてわたしは赤担にならなかったのか本気で不思議になることすらある(黄色の彼を見た時にもたまに同じ現象が起こる)。

 

わたしも含めたファンはみんな、あのひとのもつ魅力以上の魔力みたいなものに囚われてるんだと思う。

 And there's no other places ever wanna go

「ほかに行きたい場所なんてない」

 

 

囚われているはずなのに。 

 

 

名盤『TIME・19』に思う

 

はじめに

 

1987年7月1日リリース、『TIME・19』。

 

www.johnnys-net.jp

 

公式HPのDiscographyにはタイトルの表記が『TIME-19』となっていて、私もずっとそうだと思い込んでましたが、CDの帯を見るとTIMEと19のあいだは『・』なようですね!!ジャケ写のロゴはどちらにも見える…(笑)

 

 

同年のPLAYZONEや映画『19 ナインティーン』の世界観ともリンクする、近未来的なコンセプトのもとにまとまった名盤だと思います。実はこのアルバムを手に入れたのは結構最近なのですが、もっと早くに買っておけばよかったと思うアルバム第1位です。沼落ち直後の自分に教えてあげたい… ああ、タイムホールが欲しい!!!

 

 

 

 

01.1998 ~星の彼方へ~

(作詞:康珍化 作曲・編曲:松下誠

1曲目からワクワクドキドキする…!まるで舞台の幕開けを感じさせるような、6分43秒もあるこの1曲で、早速このアルバムの世界へ引き込まれるような気がします。「未来から、君を迎えにきたよ」なんて台詞が聞こえてきそう。

この曲ってサビが2つある感じがしませんか?「1998~」と「Step Into The Time~」と。贅沢!

1番の「Step Into The Time~」ではまだ大人しかったドラムが、2番から一気に盛り上げてくれます。ピークというか広がりがなかなか来ないからこそ期待値が高まって、より壮大になる感じ。2番終わりのギターソロもかっこいい。

"Step Into The Time" というフレーズ、全部同じ音の連続なんです。なんなら、「Step Into The Time 開いた窓辺から」の「窓辺」の "ま" までの10個の音符が全部同じ音程。でも単調な感じがしないですよね、これはどういうギミックなのか…。

PLAYZONE '87 TIME・19 ミュージカル抜粋』に収録されてるバージョンとも聴き比べてみたんですが、そちらよりもファンタジー色が強い感じがします。個人的に"Step Into The Time"のコーラスはあった方が好き。あと結構歌割りが違うんですね!

1987年から見た1998年って、どんな風に見えていたのかな。1998年生まれの私からするととても気になります。

 

 

 

02.こわがらないで、天使【東山紀之ソロ】

(作詞:康珍化 作曲:JOEY CARBONE 編曲:新川博

生で聴いてみたい曲。多分泣きます。コンサートやディナーショーで聴けた方が本当に羨ましい…

作曲は初期のアルバム曲を多く手がけたJoey Carbone氏。『HEARTS』*1と同じ方なんですよね。この方の書くバラードと、この頃の東山さんの儚い歌声との親和性がすごい… 息を吹きかけたら飛んでいっちゃうたんぽぽの綿毛みたいな、そっと大事にしたい歌声。

一応東山さんのソロ曲扱いであろうこの曲は音域が広くて、サビがかなり高め。正直この頃の東山さんは多少がなり気味で歌ってると思うんですが、サビだけは3人ユニゾンなのでうまいことドラマティックに仕上がっていて、そこもまた一興。

サビのバックコーラスがめちゃくちゃいいですよね!歌詞カードを確認しても特にクレジットは見当たりませんが、どなたが歌ってるのかな。

わたしに言わせればこの曲を歌う東山さんがまあエンジェルそのものなんですけど… そういえば次の年(1988年)のPLAYZONEでは天使役でしたね!

 

 

 

03.ハロー!【錦織一清ソロ】

(作詞:許瑛子・康珍化 作曲:西木栄二 編曲:大谷和夫

なんかめちゃくちゃ耳に残る、中毒性高めソング。

わたし、この曲のベースラインがなぜかすっっっごく好きで、リピートしてベースだけに集中して聴くときもあります。なんかとっても楽しい気分になれます(笑)

「雨のベルリン 棕櫚の船 シルクのチャイナ」…棕櫚ってなに?

シュロ(棕櫚、棕梠、椶櫚)は、ヤシ目ヤシ科シュロ属 Trachycarpus の総称である。

ja.wikipedia.org

勉強になりました… けどこの木で船って作れるの?イカダ?(無駄な好奇心)

 

本題に戻ります(笑)

「シルクのチャイナ⤴」「砂漠のペルシア⤴」このちょっと語尾が上がる感じ、楽しくないですか?

かと思えば、「ねえ ある時⤵ 君がふいに⤵」。

そんでもって「ただ Knock Me Baby⤴」また上がる!多分これが楽しくて中毒になってるんだろうなと思います(笑)

アウトロのスキャットから錦織さんの楽しそう具合が伝わる気がして、なんか嬉しくなります。こだわりが強いという彼のことですから、レコーディング中、制作スタッフの方々に「ここはこうした方がいいんじゃない?」って意見を出したり、色々アレンジを試したりしたのかなって想像なんかして。

 

 

 

04.ヘルプ・ミー【植草克秀ソロ】

(作詞:康珍化 作曲:JOEY CARBONE 編曲:新川博

 

なんかこの曲は80年代、時代相応って感じがします(個人の感想です)。打ち込みじゃないサックスの音とかが鳴ってるから?そういえば80年代に大人気だったアイドルバンドにも、テナーサックス担当の方がいらっしゃいましたね。ともかく、近未来的なコンセプトからちょっとはずれたアクセントになる曲かなと思います。

以前『Prism』の記事の『Act-Show』の項でも確か似たようなことを書いたんですが、ロック調のカッコいいイントロからの、植草さんの甘い声が意表を突いてくる感じが良いですよね。植草さんのア行の発音が個人的に大好きなんですが、「泣かせたことがある」「迷い出す愛がある」なんかは例にもれずツボです。

これまたバックコーラスが良い!!!そういえば制作陣も『こわがらないで、天使』と全く同じですね。

この曲、コンサートとかで披露されたことあるんですかね?めっちゃ観たいなあ…ロックスターみたいな衣装でスタンドマイクで歌っててほしい。(※5/25追記 Twitterのフォロワー様からご指摘頂きましたが、この曲は宝塚コンでセトリに入ってました!何故かすっかり記憶から抜け落ちており… ごめんなさい!

 

 

 

05.君がいない【東山紀之ソロ】

(作詞:戸沢暢美 作曲:和泉常寛 編曲:戸塚修

これはもう本当に、切ないの一言。わたしは歌詞に感情移入しすぎる傾向があるのでどちらかというと失恋系ソングは苦手なんですが、それでも大好きな1曲です。わたしが好きな東山さんのソロ曲ベスト3には入ります!!!ただ、本当に悲しい時にはとことん悲しくなってしまうので聴けません(笑)

この泣けるメロディー、なんと作曲はあの『星屑のスパンコール』と同じ和泉常寛さん…!素晴らしい。

「楽しかった日々 My Love もどらない どうしよう」ああどうしよう、心臓がきゅーーーっとなる。どんなにもどってきてほしくても、もう叶わないんだなって。

「どんなことがあっても」の”あ”のゆらぎみたいなのが、なんか泣くのを我慢して震えてるような声を連想させて、どうしようもなく悲しくなってきてしまうんです。

これは絶対に、この頃の東山さんが歌ったからこそ、ここまで聴かせられる曲になったと思っています。もしも30代くらいの頃に歌ったら、かなり違った雰囲気になるんじゃないでしょうか。

 

 

 

06.ストレンジャー Go To The ストリート【錦織一清ソロ】

(作詞:康珍化 作曲:都志見隆 編曲:松下誠

ネオンが光る夜の街の雑踏の中を、考え事しながらぶらぶら歩いてる感じがする曲。

Bメロからサビで雰囲気がガラッと明るく変わるのが好きです。転調してるのかな?(ちょっとわからなくてごめんなさい)

「変わろうとしてる Young Mind」わたしもまだ一応Youngの部類に入る歳なので、色々考え事をしてこんな気分になるときあるなあ。考えすぎて頭の中がごちゃごちゃっとした時、涼しい空気の中散歩しながら聴きたい一曲です。

 

 

 

07.ロングタイム・ロマンス【植草克秀ソロ】

(作詞:康珍化 作曲:羽田一郎 編曲:松下誠

 これも好き!!!とにかく歌詞が美しい。きれいな言葉たちを暖かいメロディーと歌声にのせて聴けるんだからもう本当に贅沢してるなって思います。

「愛しているって 僕の言葉を 小瓶に詰めこんで 波間に流したいよ」ここだけでもすごく美しくて抒情的なのに、「100年たったあと ひろいあげても 同じ声がするだろう」続く言葉もまたさらに健気で。少年隊の歌詞の中でもトップクラスに好きなフレーズです。

少し音楽的なお話をします。こんな記事を見つけました↓

www.tv-asahi.co.jp

短調だと「ツィゴイネルワイゼン」、ショスタコーヴィチ交響曲第5番、「モルダウ」等々。特に短調の「ソドレミ」は、なんだかぐっと来ますよね。童謡やポップスも含めてたくさんの例がありました。

 

Aメロの頭「時間を」「あなたの」/「愛して」「小瓶に」の音程がなんと、短調の「ソドレミ」なんです。たまたまかもしれませんが、確かにここのメロディーにはグッときませんか?わたしの中では非常に腑に落ちたので紹介してみました。

この曲を色に例えるなら、私の中では絶対にオレンジ色。情景なら、夕暮れ時の海辺のイメージ。何が言いたいかって、とにかく植草さんの歌声って暖かいですよね。

アウトロのコーラスで錦織さん、東山さんの声がするのがちょっとした嬉しいサプライズ…!

 

 

 

08.君を旅して知っている

(作詞:康珍化 作曲:羽田一郎 編曲:清水信之

 この曲を初めて聴く前、タイトルだけ見て勝手に『君だけに』系のバラードだと思っていて。いざ聴いてみたらアップテンポのめちゃくちゃカッコいい曲だから、すごくビックリしたのをよく覚えています(笑)

"We Are In The Timehole"のとこのバシッとキマる感じ、めちゃカッコよくないですか!?(語彙力のなさ)キメは大事。ほんとうに大事。

「夜空をたたく星のシャワーで 君の声が聞こえない」ちょっと囁くような植草さんの声が素敵。

「君を救い出しに来た 泣かないで」「その壊れやすいもろい心 君を旅して知っている」とかもう、まさにこのアルバムにおける少年隊のイメージぴったりすぎて。違う星から時間を超えてやってきた王子様というか、ヒーローというか、そんな感じがします。わたしにもタイムホールをください!Gimme the timehole!

 

 

 

 

09.ガ・ガ・ガ

(作詞:康珍化 作曲:羽田一郎 編曲:清水信之

これ、当時としては最先端をいく曲だったんじゃないでしょうか。今でこそオールド・スクールなんて分類になるのかもしれませんが。

とにかくこの曲、中毒性がすごい。「コンクリート・ブロックのようなストマック」という、意味を成してるのかすらよくわからないフレーズ(しかも2回も出てくる)が、なんだかんだ大好きです。そこのパートを歌ってる人が某腹筋フェチの人ゆえに、コンクリートみたいに硬いストマック=腹筋?などと思ったりします(笑)

最先端とは言いつつも、ちょっと昭和を感じる「教えて どこが間違っTell Me?」も好き(笑)

"Dancer Is Just Searchin' "と「君にLovin' Lovin' Lovin' Lovin' You」の間に、歌詞カードにない4小節がありますが…東山さんがド派手にかましてくれてますね!!!本当こういうの(どういうの?)やらせたら右に出る者なしという感じ。個人的に、宝塚コンでのここのパートは東山さんかなり気合入ってるなあって思います。

「OK ダンス Shake It Dance, Shake It Dance」ここからいきなり頭打ちみたいなビートになるとこが好きです。洋楽っぽかったノリが突然日本っぽくなるというか(笑)

「青空は失われて」から突然メロディアスになるのがなんだかじーんときます。錦織さんの上ハモが最高。あと「僕の腕の中にいて Please」の裏でポロロン♪って鳴ってる音があるじゃないですか、それが地味なようで結構効いてるなって思います。

 

 

 

10.君だけに【Instrumental】

(作曲:筒美京平 編曲:松下誠

ボーカルがないのに泣ける。名曲中の名曲だと改めて感じます。

せっかくオフボーカルの曲ですから、ベースラインに注目して聴いてみてください。グッとくるはずです。

間奏のサックスの音が私はつくづく好きです。そういえば植草さんってテナーサックス吹けますよね。植草さんの演奏、生で聴いてみたかったな…!

 

 

 

11.グッバイ・カウント・ダウン

(作詞:康珍化 作曲:都志見隆 編曲:松下誠

正直に言います。他の曲に比べるとこの曲はあんまり聴きこんでないです、ごめんなさい!なぜかって、寂しくなるから。これとか『星屑のスパンコール』『パーティーが終わっても』系は好きだけど、コンサートの終わりとかを連想してつい悲しくなってしまうんですよね。コンサート行ったことないけど…後追いファンのつらい所。

東山さんの歌い出しからもう胸が締め付けられるようです。この時期の囁くようにか細い歌声が音源に残っているのは貴重だなって、後追いファンとしては思います。(わたし的後追いあるある:音源や映像、記事として残っているものなんでもかんでも感謝しがち)

『1998 ~星の彼方へ~』のところで、"Step Into The Time" が実は全部同じ音程と書きました。ここでも偶然か必然か、その手法(?)が使われています。『54321』が全部同じ音なんです。まあ歌詞的に、あんまり音が上下するのも違和感があるかもしれませんが、音階を使わずにカウントダウンしてるのが面白いなと感じました。

 

 

 

おわりに

ここまでお付き合いいただいた方、本当にありがとうございます!この名盤について書き始めたら、長くならずにはいられませんでした…!

『Prism』『ロマンチックタイム』『愛は続けることに意味がある』に続いて、このブログでとりあげたアルバムとしてはこれで4作目ですが、まだまだ語りたいアルバムが沢山あります。

 

少年隊って本当に、楽曲に恵まれてますね!!!

 

 

 

 

*1:1986年のアルバム『翔 SHONENTAI』収録の東山さんソロ曲